75:王都偵察部隊の戦い
気球船で偵察へと向かった王国軍の兵達は、王都付近へ到着していた
「この気球船ってのはすごいな」
「王都まで2時間で着きやがった」
「英雄ハルトはやっぱり異常だよな」
「間違いねぇ」
「貴様ら、何を無駄口を叩いている!」
「やべ?!」
「すみません!」
気球船での移動で兵士達は、気を抜いていた
「王都が見えます!」
「総員警戒せよ!」
王都上空に来ると、厄災とモンスターの大群がまるで軍のように整然と隊列を組んでいた
「なんだあれは?厄災が大人しく隊列を組んでるぞ?」
「あんなことが可能なのか?」
「あれはなんだ?」
「人間が指揮しているのか?」
厄災を人間が指揮するなど考える事は出来ないのだが…
「通信機を持ってこい!」
「はっ!」
「他の偵察隊にも、連絡しないといけないな…」
「隊長!南方へモンスターの大群が移動しています!」
「なんだと!帝国へ向かうつもりか?」
「ゲンズは王国だけではなく、帝国まで同時に相手にするつもりなのか?」
「いくらなんでもそれはないだろう」
「だが、実際に帝国の方へモンスターの大群が向かっているぞ?」
「ガンダルーに緊急の連絡だ!」
「隊長、通信機です!」
「ああ」
『こちら臨時作戦本部』
「王都方面、偵察部隊です」
『どうした?』
「ガンダルーに向けて、モンスターの大群が移動中です」
『なんだと?』
「また、王都の厄災は、人間が指揮を取っているのを確認しました」
『やはりか…わかった、こちらで情報を共有する』
「お願いします」
通信を終えた隊長は、部下に指示を出す
「ガンダルー方面に向かうモンスターに攻撃を仕掛けて、足止めをするぞ」
「独断専行ではないのですか?」
「避難民がいるかもしれないのだ、放置するわけにはいかん」
「分かりました。進路変更します」
「うむ」
モンスターの進行方向へ先回りをした王国軍は、攻撃を仕掛けるため、準備を開始していた
「バリスタとボーガンの準備が完了しました」
「接敵まで待機しろ」
「はっ!」
「隊長、他の偵察部隊も避難民を探しながら、こちらへ向かっているそうです」
「そうか」
「来ました!」
「射撃用意!」
「はっ!射撃用意!」
「距離2000!」
「攻撃はじ…」
「や、厄災が来ます!」
「なんだと!?」
「飛行型の厄災がいます!」
飛行型の厄災は、周囲の偵察に出ていたため、気球船を発見されてしまった
「まずい!撤退だ!」
「ダメです!捕捉されています!」
「ぐっ!バリスタ発射!」
一斉にバリスタを発射するが、飛行型の厄災は回避する
「あ、当たりません!」
「ボーガン隊も攻撃をしろ!」
「距離が遠すぎます!」
「牽制程度でもいい!」
「しゃ、射撃始め!」
ボーガン隊も攻撃をするが厄災には効いていない
「せ、接近されます!」
「ぐっ!」
この時、別方向から、バリスタの矢が飛んでくる
『ギャアー!?』
「何だ!?」
「別働隊の気球船です!」
「間に合ってくれたか!」
『こちら北部偵察隊、これより援護に入る』
「感謝する!」
二方向からバリスタの矢を浴びせられた、飛行型の厄災はたまらず距離をとる
「このまま押し切れ!」
「バリスタ隊、弾幕を切らすなよ!」
「隊長!地上のモンスターが移動を開始しました!」
「今は放っておけ、気球船なら後からでも追いつける」
「厄災が落ちるぞ!」
「なに?」
『ギャー!?』
「「おぉ!!」」
バリスタによって、羽にダメージを受けた厄災は地上へ落下した
「いいぞ!ボーガンの射程まで接近しろ!」
『こちらも接近を開始する!』
「了解した」
落下した厄災を更に追い詰めるため、2隻の気球船は接近を始める
「効いてるぞ!」
「打ち続けろ!」
新型のバリスタとボーガンの部隊は毎分12万発にも及ぶ連射を可能にしていた
ハルトのスキルが進化した事で、命中後に位置変更によってカートリッジに自動装填され、修復も自動で行なわれるため、大群相手にも圧倒的な火力を有している
「厄災の動きが止まりました!」
「射撃中止!」
厄災の皮膚には矢が簡単には刺さらないが、大量の矢に晒された厄災は地面に永遠と打ち付けられた事により、ダメージを受けていた
「いいぞ!新兵器を投入する、降下始め!」
ハルトが新たに開発した新兵器が、ここで初めて投入されることになる
ハルトの回想
「旦那様、新兵器ですか?」
「ああ、対厄災用のな」
「あなたは、よく思いつきますよね」
「元の世界の知識を応用しているんだけどな」
ハルトは武器などには詳しくは無かったが、こちらの世界でものづくりを経験したことで、地球の兵器を模倣して作り出そうとしていた
「新兵器は戦車だ」
「戦車?」
「なんですか、それは?」
「説明は難しいが、馬車にバリスタよりも破壊力のある兵器を搭載して自走することができるような奴だな」
「馬車にですか…」
「まあ、人力で動かせる様にするがな」
「人力で…」
「ともかく、スキルで自動装填と修復ができるようになったから、今回の兵器は破壊力が凄いぞ!」
偵察部隊視点に戻る
「後部ハッチ開放!」
「戦車隊出撃!」
気球船から出撃した戦車隊は、厄災に向けて砲を合わせる
「引き絞れ!」
「砲弾装填、射撃確度よし!」
「放て!」
ドーン!という音を立てて直径30cmの砲弾が厄災に命中する
『ギャアーーー!』
ハルトが開発した戦車は、バリスタの技術を応用して作られていた
伸縮性と耐久性に優れたモンスターの皮を使い、砲弾を打ち出す事が出来る
自走を可能にするため、自転車のように4人で漕いで動かしており、レバーによる変更で弦を引き絞る作業に変更する事で強力なバネ部分を引き絞る事を可能にした
火薬の作り方を知らない、ハルトが考え出した新兵器である
「引き絞れ!」
「「おう!」」
「放て!」
『ドーーン!』
『グァーー!?』
戦車からの集中攻撃を受けた厄災は遂に倒された
「倒したぞ!」
「俺たちが厄災を…」
「すげぇよ!」
「「うぉーー!」」
今までは圧倒的な力を持つ個人によって倒されてきたが、軍によって討伐されたのはこれが初めてである
現在修正を初めております
見返したところ、あまりにも酷すぎて唖然としました
こんなものを読ませていたのかと…
特に第4話のハンバニアル陛下の演説はいい出来だと思っていましたが…
読みずらっ!
なんだこれは!
と言う事で修正をしました
少しは読みやすくなってると思いますので良かったら読んでみて下さい
随時修正はしていきます
まずは改行を入れて読みやすくしていますが、ストーリーが落ち着いたら加筆を含めてしたしていこうと思います




