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70: ハルトの帰還

ハルト達が異次元に修行に向かって12ヶ月、ついに帰還する時が来た


修行開始から11ヶ月もすると神々は教えることはないと天界へ帰っていた



「全員悔いはないな」

「「はい!」」

「では、帰還する」


ハルトの号令で全員が異次元空間より現実世界に帰ることになった


「随分と久しぶりに帰ってきたな」

「向こうでは50年経ってましたからね」

「年はとってませんけどね」


女性にとっては大きな問題だろう



「ここは帝国南部の神殿の前か」

「どうやって帰りますか?」

「既に帝都は解放されているらしいので、ダンタリオン陛下に会いに行こうか」

「そうですね、こちらの事情も聞かねばなりませんし」

「小型の飛空船でも作るか」


ハルトは地面に手をついて飛空船の形に作り上げていく


「気球船ではないのですか?」

「今は物体を自由に動かせるからな、わざわざ気球船にする必要がない」

「それもそうですね」

「総員乗船!」

「「はい!」」


黒の傭兵団を乗せた飛行船は、高速で飛び始める


「確かこちらの方向に帝都があったはずだな」

「ハルト団長、そちらで合っていますぞ」


さすがは元将軍のクレイ隊長だな



飛行開始からわずか1時間で帝都上空に到達する


『戦闘準備!』

『謎の飛行物体が接近中!』

『弓兵城壁に登れ!』


まずいな、敵だと思われているようだ


『まて!あれは死神ハルトではないのか?』

『死神ハルトなのか?』


早めに着地した方がよさそうだな


『着地したぞ、やっぱり死神ハルトのようだ!』

『死神ハルトが帰ってきたぞ!』


すっかり定着してしまって、俺としては悲しい限りだ…


「ハルト様!おかえりなさいませ!」

「ああ、ただいま」

「既に陛下は連絡兵を送っております。馬車を用意いたしますので、お待ちください」

「よろしく頼む」


なんだか兵達が俺を見る目に違和感を感じる


『あれがハルト様だろう』

『マジかよ自慢しよう』

『俺は前の時一緒に戦ったぜ』

『俺だって、ビーンズの時に一緒に戦ってるぞ』


「随分と憧れられてるようですな」

「やめてくれよ…」

「しょうがありませんぞ、死神ハルトはゼウス様が公認なされておりますからな」


あのじじいめ


「お待たせいたしました、馬車にお乗りください」

「すまないな」

「問題ありません」


馬車に乗り込み城に向かう


「あれからそれほど時間が経っていないはずなのに、随分と復興していますね」

「そうだな」

「ダンタリオン陛下がしっかりと指揮をしているからでしょうな」

「上が優秀ならそれだけ動きやすいということか」

「無能な指揮官では兵をまともに動かすことができませんからな」

「ダンタリオン陛下は指揮官としてだけではなく、為政者としても優秀なようだ」

「そろそろ城に着きます」


馬車の中から町並みを見ていたら、城についたようだ



「ハルト様おかえりなさいませ。陛下がお待ちです」

「わかった」


城に入り、謁見の間へと案内される


扉を開けるとダンタリオン陛下が待っていた


「よく帰ってきたハルト殿!」

「お久しぶりです。ダンタリオン陛下」

「ハルト殿の感覚では50年ぶりなのかな?」

「そうですね、さすがに陛下の顔も少し忘れていました」

「しょうがあるまい、50年も経てば人の顔など忘れてしまうよ。美女は忘れないだろうがな」

「妻の顔は20年経っても、もちろん覚えていましたよ」


久しぶりの再会に軽口を言い合いながらながら握手を交わす


「修行はどうだった?」

「確実ではないですが、ほぼ負ける気はしません」

「そうか、それを聞けただけでも満足だ」

「ですが、ゼウス様から聞いた話ですが、邪神達はモンスターを操って人間を襲おうとしているようです」

「やはり我々の方でもそれは懸念していたことだ」

「ですので、帝国と王国にはモンスターの相手をしていただきたいのです」

「わかっている我々が露払いをしよう」

「ありがとうございます」


俺たちは邪神とその眷属たちと戦わなくてはいけないので、モンスターなんて相手にしている余裕はないかもしれない


「出現する場所はわかっているのか?」

「分かりません。どうやら複数に分かれて、次元の壁を破壊しようとしているらしいので、どこが破壊されるか分かりません」

「そうか、帝国と王国ならば対処のしようがあるが、小国は協力を拒んでいるのだ」

「やはり神の存在を認めることができないのでしょうか?」

「実際に見ていないのだ、信じることができないのは理解できるがな」

「今回の戦いは厄災など比べ物にならないほどの被害が出る可能性があります」

「それほどの存在か?」

「イクシオンとバンダーがついてこれないと言えば分かりますか?」

「あの2人がか?」

「はい、黒の傭兵団の誰が相手でも2人に勝てます」

「それほど強くなっているのか…」

「あの2人には、モンスターの相手をしてもらうのがいいと思います」

「わかった」


おそらく大陸中にモンスターが現れるのだろうから、俺たちだけじゃ手が回らないだろう


だったら、神がみとの戦いに集中した方がいいだろう


「ところで、新しく気球船を作ったのか?」

「あれは飛空船ですね」

「違うのか?」

「上に気球がないのですよ」

「ならばどうやって飛んでいるというのだ?」

「俺の力ですね」

「ならば作れないか」

「無理ですね」

「では、気球船を作ってくれないか?」

「確かに大陸中に兵を移動させるには必要ですね、材料さえあればすぐに作ります」

「既に準備をしている」

「さすが陛下ですね」

「よろしく頼む」


もうすぐやつらが来るだろう、できるだけの準備をして迎え討たなければならない

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