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57: 魔帝復活(2)

決戦当日


「さて行こうか」

「全員生きて帰るぞ」

「「おう!」」


封印の地へと着いたがモンスター達の防御が硬すぎて突破する事が出来ない


『ボーガン隊は中級を狙え!』

『バリスタは上級に集中攻撃だ!』


「ハルト殿!このままでは突破出来ません!」

「くっ!」

「どうする?決死隊を出すには早すぎるぞ」

「ここは耐えるべきでは?」

「だが何時までも待っては居られないだろ」

「どうするべきか…」


『飛行型が来ました!』

『ワイバーンだ!』

『バリスタで撃ち落とせ!』

『駄目です取り付かれます!』


『ギャオーー!』


「皆下がれ!」

「ハルト殿!」


「サンダーボルト!」

『ギャー?!』


「はぁ!」


感電させた所で首を切り落とす


「油断するな!まだ飛行型が来るぞ!」


『ギャアギャア』


『バリスタの弾幕を張り続けろ!』

『ボーガン隊は下を狙え!』



有効な策が無いまま2時間が過ぎる



「まずいですぞ」

「このままでは矢が先に切れます」


思いのほか中級モンスターの皮膚が硬いためボーガンの矢で数十発と撃ち込まないと倒せない


「準備不足だな…」

「どうしますか?」


「気球船を突撃させよう…」

「なんですと!」

「陛下それは無謀です!」

「この気球船ならそう簡単には壊れないだろう」

「ですが…」

「ハルト殿。私達が入り口を気球船で塞ぐから決死隊を率いて魔帝を倒してくれ」

「だが危険過ぎる!」

「これしか無いだろう!ここで時間を掛ければジリ貧になるだけだ!」

「そうです…決死隊が戻るまでは抑えて見せます」

「ハルト殿は気にせず行って下さい」

「……わかった任せる」



『総員聞け!余は皇帝ダンタリオンである。これより気球船を神殿前に突入させ入り口を防衛する。決死隊を送り出した後は死ぬ気で守り抜くのだ。この一戦に人類の未来が掛かっている総員奮起せよ!』

『『おーー!』』


『突撃せよ!』


ダンタリオンの号令の元気球船を魔帝が封印されている神殿前と突撃させていく


『モンスターを近付けさせるな!』

『着地するまで気を抜くなよ!』

『ボーガン隊は甲板に移動しろ!』


『着地するぞ総員耐衝撃姿勢を取れ!』


『ドォーーーン!』


『ちゃ、着地成功!』


「決死隊は神殿に迎え!」

「陛下ご武運を!」

「ああ!ハルト殿頼むぞ!」


ハルト達決死隊の突入を見届けたダンタリオンは号令を下す


「我らは未来への礎だ総員命を惜しむなよ!」

「「おう!」」


「来るぞ!」

「上級は近付かせるなよ!」


『ブヒィ!』


「舐めるなよ!」

「中級なら何とかなる」

「隊列を崩すなよ」


ボーガンやバリスタを潜り抜けた飛行型モンスターが甲板へと登ってくる


「ちっ!数が多くて対処出来ていないな」

「陛下はお下がりを」

「私だけが下がれるわけが無いだろう!」

「ですが!」

「くどい!」


突破したモンスターをダンタリオンは次々倒していく


「はぁ!」


『ギャ!』


「ハァハァ。まだ多いな…」



ハルト達が突入してから1時間。ダンタリオン達は追い詰められていた


「ぎぁー?!」

「や、やめろ…」


「まずい!押され始めた!」

「陛下。お下がり下さい」

「何を…」

「我ら老兵が前に出ますから若い連中を休ませて下さい」

「下がれ下がれ!我ら老兵に道を開けよ!」

「ここが死に場所よ!」

「親父!」

「息子よ。死ぬなよ…」

「親父…」


「さあさあモンスター共よ!我らが輝きをその目に焼き付けよ!」

「ハッハッハ!モンスター共が恐れておるわ!」


実際死を恐れない老兵の姿にモンスター達も恐れを抱く


「ぐふっ、まだまだ!」


腹を刺されながらも剣を振るい


腕がちぎれようとも口に剣を咥えて歩み寄る


『ゴ、ゴア?!』


「ごはっ!まだ死なんぞ。命尽きるまではモンスターを殺してやる」



「お前達……」


「うぅぅぅ」


ダンタリオンや若い兵達は壮絶な最後を迎えながらも仲間を守るため戦う老兵達の姿に涙する


「では陛下私も行きます」

「覇王アイゼン…」

「そんな顔をなさるな。身体は滅ぼうとも意思は滅びません」

「わかった行ってこい」

「ふふ、私の分の酒は墓に掛けてくれと死神ハルトに伝えて下さい」

「ああ、伝えよう」



覇王アイゼンは最後の戦場へと向かう


「団長、お供しますぜ」

「この前は死に損ないましたからな」

「最後まで着いて行きましょうかね」


「我こそは覇王アイゼンなり。さあモンスター共よ掛かって来い!」


覇王アイゼンの登場で老兵達に阻まれていたモンスター達はさらに混乱する


「どうした?その程度か?」


覇王アイゼンの振るう剣はハルトに譲られたクズ石製なので斬れ味が落ちない


「はぁぁぁ!」


『ギャー?!』


「まだまだ!」


剣を振るい中級モンスターを斬り殺していくが仲間はついてこられなかった


「ぐふっ!団長すみ…ま…」


「貴様!」

「団長!落ち着いて!」

「すまん…」

「死はもとより覚悟のうえです」

「そうだな」


「ぐああ!?」


「く…そ………」


皆が死んで行く中遂にアイゼンにも強力なモンスターが迫る


「邪魔だぁ!」

『グフフ』

「なにぃ?」

『キカンナ』

「貴様準厄災級か!」


まさかの準厄災の登場に緊張が走る


「まずい!いくぞ!」

「来るな!」

「何を…」

「こいつは俺がやる!」

『ブハハ!ニンゲンナドガワレヲタオスナドフカノウダ』

「へっ、人間の強さを教えてやるよ」


アイゼンとの激しい激突を経ても準厄災級に傷が付かない


「馬鹿な…これはクズ石製だぞ?!」

『タシカニカタイガソレダケダ』

「くそ…」


ハルトと違って戦闘中に重さを頻繁に変えられるほど慣れてはいない


「ならば…陛下!」

「覇王アイゼン…」

「後は頼みます」

『ワカレハスンダカ?』

「待たせたな」

『イクゾ』


お互い相手に向かって走りだす


『グラァァ!』

「ハルトほど器用じゃないが…」

『シネ!』

「お前がな」


激突寸前に剣の重量を最大にして突き刺す


『バカナ…ヨケナイトハ…』

「ぐふっ!相打ち…覚悟なら刺さるだ…ろう…よ。がぁ、死神ハルト…あと…は…た…」


ドサリと倒れた覇王アイゼンはハルトへと後を託した


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