56:魔帝復活(1)
南部まであと5時間ほどの位置まできたので最終確認をする
「皆準備はいいか?」
「はい問題ありません」
「不安ですが契約のおかげで戦えます」
「任せて下さい〜」
「準備完了…」
「任せて下さい!」
「活躍しますよ」
「儂も行けますぞ」
「「いけます!」」
「よし、全員死ぬなよ」
「「了解!」」
女性陣は全員が造形が使えるようになっていた。地面から矢を作れるので実質無限に矢を撃てる
男性陣は重量操作だけだがそれでも立体機動が出来るので練習していた
ウチの傭兵団なら誰でも上位モンスターを複数相手出来る
封印地点まであと2時間
『ハルト殿!モンスターが来ました下級3万です』
「総員戦闘準備」
気球船には攻撃出来ないはずだが…
『ハルト殿!攻撃を受けてます』
「どんな攻撃だ?」
『投石器です!』
「なに?」
モンスターが投石器だと?
「甲板に行く」
甲板から確認すると投石器が100は並んでいる
「まさかモンスターが投石器とはな」
「うむ、地上から攻めていたら危なかったな」
「ダンタリオン陛下」
「せっかくだから立体機動の練習台にしないか?」
「ふむ、いいですね。総員攻撃中止」
『中止ですか?』
「決死隊の立体機動の練習台にする」
『わかりました。総員攻撃中止!』
「さて、私も行こうか」
「気を付けて下さいよ?」
「分かっているさ」
「決死隊総員突撃準備」
「「おう!」」
「突撃開始!」
「「おーー!」」
号令と共に全員が気球船から飛び降りる
『はっはー!こりゃいいぜ!』
『覇王アイゼン!勝負しないか?』
『ダンタリオン陛下と勝負?望む所だな!』
『ならば儂も混ざろうかな!』
『クレイ隊長もやるか!』
「なら負けたやつは酒を奢りだな」
「ちょ!死神ハルト?!」
「ハルト殿も参加するのか?!」
「そりゃないですよハルト団長!」
「ならハンデは100な!」
負けるつもりは無いがハンデはやろう
「なら私は今晩のうんど…」
「いくぞ!」
ガブリールは無視してやろう
「放置プレイ………いいですね」
「おら!」
「ふっ!」
「せい!」
うむ、立体機動に慣れて無いわりには上手く倒してるな
「よいしょ」
『ギャ?!』
俺は慣れているので逆さだろうが剣を振るえる
「投石器が邪魔だな…試してみるか」
「必殺ストーンガトリング!」
石を30cmほどにして大量に飛ばしてみる
『ドガーン!』
「ヤバい…やり過ぎた」
投石器だけで無く周りのモンスターも蜂の巣になっているので味方に当たったら大変だ
「やり過ぎだぞ!」
「怖いわ!」
「すまん!」
控えめな技を考えてみるか。スキルで色んなことが出来るようになったので試してみたい
「ウィンドカッター!」
『グキャ…』
「ライトニング!」
『ギャアー』
「サンダーレイン!」
『『アバババ』』
「面白い!」
スキルで擬似魔法を使えるので楽しくなって連発していた
「ファイアーボルト!」
『ズドーーーン!!』
『『グアーーー?!』』
「ハルト殿。もう帰れ」
「はい……」
やり過ぎ注意
俺は怒られたが無事に下級モンスターは全滅した
「まったくハルト殿は加減をしらんのか」
「死神ハルトの名前が味方殺しの意味になる所だったぞ」
「ハルト団長、自重して下さい」
「すまん…」
「酒の奢りは忘れるなよ」
「わかった好きなだけ飲ませてやる」
「さて立体機動は練習出来たが問題はこの後だな」
「ですな、決死隊はハルト団長と契約してますが他は厳しいでしょうな」
「気球船から攻撃するしか無いだろうが…投石器があったから分からんな」
「万が一を考えて高度を上げましょう」
「だな」
「ではダンタリオン陛下には気球船の指揮をお願いしますね」
「うむ…」
「駄目ですよ?」
「わかっている」
そのまま向かってもいいが最後に1泊する事にした
上空にいるので安全だと思うが交代で見張りはしている
「明日は決戦ですね」
「そうだな」
「黒の傭兵団は旦那様と一緒に行きますよ」
「皆には危ない橋を渡らせてしまうな」
「ハルト団長は気にしないで下さい。儂らは自分の意思で行くのですからな」
「団長から離れませんよ〜」
「一緒に行く…」
「ご主人様の近くが1番安全ですからね!」
「ハルト殿にピッタリ着いていきます」
「遥斗さんにベッドの中まで着いて行きますよ」
「来なくていい」
「遥斗さん!わたくしは女神ですから役に立ちますよ!」
「普段の言動を見てると不安なんだが…」
「女神パワーで何でも来いです!」
「頑張ってくれ」
女神パワーが何か分からないが期待はしないでおこう
「ハルト団長、宜しいですかな?」
「ああ」
「明日もし誰かの命を掛けないといけない場合は我らを犠牲にして下さい」
「それは…」
「儂ら老骨なら命は惜しくありませんからな」
「しかり、我らならば幾らでも犠牲になりましょう」
「………」
「死神ハルト。この戦いが終われば大陸にも平和が訪れるだろう。そうなれば若い者が活躍する時代になる」
「うむ、先の世代に思いは繋がるなら本望よ」
「……わかった」
恐らく犠牲は出るだろう
彼らにとって戦いは身近なので死は隣り合わせだ
彼らも誰かを犠牲にして生き残る事もあったのかもしれない




