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47:カルビンはじっくり焼く派?軽く炙る派?※

面倒臭いが、カルビン侯爵の元に向かう


「英雄ハルト、カルビン侯爵はかなり偉そうだが抑えてくれよ」

「侯爵なんだからそうだろうな。しかしなんで此処に居るんだ?」

「ソフィア嬢に会いに来たんだよ…」

「この状況でか?」

「言い出したら聞かないんだ…」

「それ断って聞くのか?」

「それは……」


そんな話をしながらカルビン侯爵の天幕に着いた


「旦那様、ソフィア嬢とハルト殿をお連れしました」

『入れ』

「失礼します」


天幕に入ったが、どうやら牛のカルビでは無かったようだ


「ぐふぐふ、よく来てくれたな」

「貴方がカルビン侯爵か?」

「貴様がハルトか。ソフィア嬢を連れてきたのだな。下がって良いぞ」

「ん?」


「聞こえなかったのか?ああ、金だな。そやつに金貨100枚を渡してやれ」

「だ、旦那様お待ちを!」

「なんだ?」

「は、ハルト殿はお話があって来たのです」

「傭兵風情と話す訳がないだろう。さっさと出て行かんか。これからソフィア嬢の奴隷契約を変えて楽しむのだからな」

「…………」


ふむ、さっきの遣いの奴は、青くなってこちらを見て震えているな


まあ、予想していた最悪の貴族だが怒らんよ


「旦那様、ハルト殿に失礼があってはなりません」

「何故、儂が気を使わなければならん?」

「相手は英雄です。国王陛下と皇帝陛下にも、対等な相手として認識されておるのです」


そうなの?知らなかった……


「ふんっ、陛下もお年を召されたようだ。このような傭兵を気になさるなど有り得ん」

「旦那様。それ以上は…」

「わかっておる。さあ、傭兵よ、ソフィア嬢を置いてさっさと帰れ」


「ふむ、これでは侯爵では無く、カエルのモンスターではないか。カエルぞソフィア」

「はい団長」


カエルとカエルを掛けたのに…受けなかったな…


「待て!貴様なんと言った?儂をカエルだと!」

「ゲコッ」

「なんだそれは!」

「ゲコゲーコ。ゲコッ?」

「ふざけているのか!」

「ぶふっ!」


やった!ソフィアが笑ったぞ!


「ごほん!こちらは忙しいので、侯爵閣下に構っている時間は無い。ソフィアについてはお断りするので、諦めてくれたまえ」

「儂を愚弄して、タダで済むと思うなよ」

「そうか……ありがとう」

「なに?」

「では金庫は貰っていく」

「なんだと?」

「いやぁ、お土産まで貰えるとは、太っ腹だったなソフィア」

「そうですね。有難く頂戴しましょう」


「貴様ら舐めるなよ!」


カエル……カルビンが吠えると部屋の奥から、武装した兵が……



















出て来なかった




「どうなっている!!」

「み、見てきます!」


奥に見に行ったが、関係ないので金庫を担いで天幕から出た


『旦那様!全員気絶しています!』

『なんだと?!高い金を払っているんだぞ!』

『英雄ハルトの相手とは言ってません!』

『たかが傭兵だろう!』

『ただの傭兵が英雄とは呼ばれません!』

『とにかく金庫を取り返せ!』




遣いの奴は苦労人だな


「よっこいしょ」

「何で金庫なんて、貰ったんですか?」

「面白い事になりそうだからな」

「面白い事?」

「とりあえずカルア伯爵のところに行くぞ」


カルア伯爵の家に着いたので、用事があると伝える



「お待たせした」

「いえ、突然すみません」

「構わんよ。それで用事とは?」

「実は………」


カルビン侯爵について話すと、カルア伯爵は頭を抱えた


「すまぬ、ハルト殿。カルビン侯爵家は、王家から第2王女が嫁いでいるのでそれなりの権力があるのだよ」

「あのカエル……カルビン侯爵にですか?」

「いや、息子の方だ。彼は家とは距離を置いているため、陛下も許したのだが…。カルビン侯爵は評判が良くないから、独立をさせるつもりのようだ。弟もカルビン侯爵に似ているため、潰れても構わないんだが、仮にも侯爵だからな」


「ならこれで、解決するかも知れませんね」

「気にはなっていたが…その金庫はなんだ?」

「儂を愚弄してタダで済むな、と言われたので有難く貰って来ました」

「ははっ!ハルト殿にしか出来ないな。それで金庫がどうしたのだ?」

「あのタイプの人間は臆病な所があるので、大事な物は手元に置いて置くのですよっと」


バコンと音を立てて金庫の扉を破壊する


「あちゃ〜」

「どうだね?」

「これを」

「なになに?…………これは大変だ………」


違法な人身売買の書類が出てきたが、貴族の名前が複数ある


幸いな事に、ガンダルーにいる貴族は関わっていなかった


「すぐに皆を集めよう。おい!皆を集めよ。それから門からカルビン侯爵を出さないように手配しろ」

「かしこまりました」


集められた貴族達は皆頭を抱える


「この闘いの後も、復旧作業で忙しいというのに…こんな物が出てくるとは…」

「伯爵に子爵と男爵も複数人いますね」

「こやつら、無理やり手に入れた女性を、飽きたら他の貴族へと回しているようですね」

「駄目だ!これは一斉に粛清しないと内乱が起きますよ!」

「だが、早くしないとカルビン侯爵が、ハルト殿にまたちょっかいを掛けますよ!」


一斉にこちらを見られても困る


「とにかく、カルビン侯爵を拘束して病気になった事にして、この名簿の者達には気付かれ無いようにしては?」

「それしかないか?」

「だがどうやって……」


カルア家の召使いが慌てて入ってくる


「た、た、たいへ……大変です!は、は、は」

「落ち着け。何があった?」


「は、ハルト殿の………その」

「ハッキリせんか!」


「ハルト殿の奴隷である、ミルクさんが襲われました!」

「「…………」」


恐る恐る見てくるが、どうした?


「それでミルクに怪我は?」

「あ、ありません」


そうだろうな。ミルクが三下なんかに怪我をさせられるはずが無い


「「ほっ」」


「それで、ミルク殿を襲った奴はどうした?」

「周りにいた傭兵に捕まりました」

「そうか連れて来い」


「そ、それが……」

「なんだ?」

「ミルクさんのむ、胸を触ったらしく、傭兵達に喋れないくらいにボコボコにされたと……」


『ゴォーーー!』


「「ひいっ?!」」


「は、ハルト殿?!お、お、落ち着いて下さい!」

「そうですぞ?!すぐにそいつを処刑しましょう!」

「は、早く殺すんだ!ハルト殿が暴走する前に!」


「皆さんどうしたんだ?」


『バチバチ!』


「だ、団長!覇気と殺気が溢れて、火花が出てます!」

「ん?」

「と、とにかく落ち着いて下さい!」

「別に普通だが?」


何を言ってるのか分からないな


「すみません!失礼します!」

「ちょっ!」


いきなりソフィアに抱きつかれた?!


「落ち着きましたか?」

「別の意味で落ち着かないが……大丈夫だ」


「ふぅ、ハルト殿。危なく心臓発作になる所でした」

「すみません…」


「いや、お怒りは分かりますぞ」

「ハルト殿が何故、死神と呼ばれているかわかりました……」

「ええ、これ程の覇気は初めてです」

「とにかくカルビン侯爵を拘束しましょう」


「いや、俺に任せて貰いたい」

「どうするおつもりですか?」

「試運転も兼ねて王都に行ってきますよ」


「あっ、これヤバいやつですね」


ソフィアは分かったかな?


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