44:ビーンズ防衛※
「助かったぞ死神ハルト」
「ギリギリだったな、空から1匹だけデカいやつが見えたから近づいてみたら、覇王アイゼンが瀕死だったから焦ったぞ」
「死を覚悟したぞ。とにかく死神ハルトが来たなら、城壁の修復を頼む」
「分かったすぐに行動しよう」
空から危なそうな所をチェックしていた時に、アイゼンを見つけたので危険そうな場所に移動する
「とりあえず南門を修復するから内部のゴブリン達は頼んだぞ」
「任せてくれ!」
「俺達も頑張るぜ!」
南門を修復しながら、帝国軍の兵士に声を掛ける
「皆よく頑張った!南門は修復するから、交代で休憩出来るようにしろ!」
『死神ハルトだ!』
『死神が来てくれたぞ!』
『総員踏ん張れ!あと少しで休めるぞ!』
『『おーー!』』
「指揮官は誰だ?」
「自分です!」
「そうか」
その辺にあった瓦礫から、ボーガンを100丁作り出す
「それを使ってくれ」
「ありがとうございます!」
「もうすぐ、覇王アイゼンがこちらに来るから、協力してくれ」
「了解しました」
『死神ハルト!』
『城壁が直っていくぞ?!』
『勝てる、勝てるぞ!』
『ハルト殿ーー!』
「将軍!」
「よく来てくれたハルト殿!」
「城壁は直したし、ボーガンも作るから兵士を休憩させてくれ」
「承知した」
「すまんが、家の何軒かはボーガンの材料にさせてもらう」
「問題ありません。おい!交代で休憩しろ!」
『やった休憩だ……』
『ほら、若造共もう少しだ踏ん張れ』
『うっす!』
各所で、ボーガンを配った事で形勢は逆転した
『ボーガン構え!』
『放て!』
『ゴキャ?!』
『ゴブリン共が!』
『ビーンズには入れないぞ!』
『リザードは、顔付近を狙え!』
『身体は硬いな』
「ハルト殿、向こうは大丈夫だったんですか?」
「ゴブリン5万の後、オーク2万が来たよ」
「な?!」
「まさか……」
「ダンジョンの氾濫……」
「恐らくそうだろうな」
「なんて事だ……」
ダンジョンが氾濫したならば、ダンジョンコアを破壊しなければ終わりが無い
そのため、現存するダンジョンの付近には、街を立てて内部のモンスターを間引く事で氾濫を防いできた
しかし、今回は新たにダンジョンが現れた可能性があるため、皆が驚愕している
ダンジョンが新たに発見されるなど、ここ数千年無かった事だ
「しかし、新しくダンジョンが出来るなど、あるのでしょうか?」
「うむ……複数のモンスターが現れている以上は、ダンジョンの可能性が高いが……」
「ダンジョンでは無い可能性があると?」
「分からんが…… ダンジョンの氾濫にしては数が多すぎる」
「確かに通常なら合わせても数千ほどの数ですね。上位モンスターならそれだけで脅威ではありますが……」
あまりに数が多すぎるため、ダンジョンの氾濫としては違和感があるようだ
「これだけの数を吐き出し続ければ、ダンジョンも枯れるはずだ」
「ダンジョンコアの、貯蓄エネルギーにも限界がありますからね」
「大変です!」
「どうした?」
「わ、わ、ワイバーンが来ました!」
「ワイバーンだと?!」
上空を見ると、確かにワイバーンらしき姿が見える
「は、ハルト殿…」
「た、倒せますかな?」
「やるしかないな……」
上空に飛び上がりワイバーンへと近づくと、ワイバーンはこちらに気付く
『グラァーー!』
「おっと」
空中では分が悪いな
「こっちだ!」
『グルル!』
ワイバーンを誘導して、帝国軍の上まで連れていく
『ワイバーンだ!』
『死神ハルトが追われているぞ!』
『ぼ、ボーガンを…』
「ボーガンで狙ってくれ!」
『ボーガンを構えろ!』
『羽だ!羽を狙え!』
ワイバーンの攻撃をかわしながら、帝国軍にワイバーンをボーガンで狙わせる
『グキャア?!』
『効いてるぞ!』
『撃て!撃て!』
「いい感じだ!」
俺も連射式ボーガンを構えて狙い撃つ
『ガガガガ!』
「どうだ?」
『グギャグギャ!』
地上からの攻撃を嫌がって上空に逃げようとするが、羽にダメージを受けたため上手く飛べないようだ
「逃がさんよ」
機動力の落ちたワイバーンなどいい的だ
「よいしょ」
『ギッ?!』
サッとワイバーンに触れて、重さを倍加してやる
『落ちてくるぞ!』
『ざまあみろ!』
重量に耐えられなくなり落ちたワイバーンは、立ち上がる事も出来なくなり、大地に縫い付けられたようになっている
「よっしゃ!落ちてしまえばこっちのもんだ!」
「くらいやがれ!」
『ギギャア?!』
動けないワイバーンを囲んで、帝国軍が攻撃している
「あとは任せてもいいな」
『死神ハルト!』
「ん?アイゼンか?」
『掃討に入るから上から指示を出してくれ!』
「わかった!」
上空から見ると、南門が破られてゴブリン達が南に流れた影響か、北側の敵が少ない
「北が薄い!出撃するなら北だ!」
『了解した!』
ハルトの指示で、帝国軍は北から出撃していく
「それじゃあ、俺は南側で暴れますかね」
攻めに転じた帝国軍と傭兵の前に、ゴブリンとリザードは討ち取られて逃げ出していく
『勝ったぞ!』
『俺達の勝利だ!』
『勝鬨を挙げろ!』
ビーンズの防衛は成功したので、ハルトは将軍達と話し合う
「ハルト殿助かりました」
「危なかったですな」
「防壁は強化したからもう大丈夫だろう」
「死神ハルト。これからどうするつもりだ?」
「………考えがある」
「ほう……」
「興味深いですな」
「あまり作りたく無いんだがな………」
この世界の軍事力を一変させてしまうが、仕方ないだろう
「それは一体?」
次回あれが出ます




