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34: 新兵器開発※

王国と傭兵連合軍が帝都への出陣準備をしている頃、ハルトは開拓地に戻って自らの傭兵団の装備を新しく作り直していた



「団長、クズ石が届いています」

「分かった」

「かなり大量に届いているようですが…どうされるのですか?」

「全員の防具をクズ石製に変える」

「自分達の防具をですか?」

「あぁ、新兵器も作るがな」

「しかし帝国には行かないのでは?」

「まだ分からんよ。それに王国までゴブリンが来てもいいように、準備はしておきたい」

「そうですか……」

「ソフィアは帝国に行きたいか?」

「いえ……」

「そうか」


倉庫へと到着したハルトは、防具の作成準備をしていると全員が呼ばれて現れる


「防具のデザインは変えずにおこう」

「今のままでも完成されてますからね」

「動きやすい…」

「私たち赤衣衆にも貰えるのですか?」

「当然だろすでに団の仲間だからな」



「あの〜」

「どうしたミルク?」

「ちょっと来て貰えますか〜?」


ミルクに呼ばれて耳打ちされる


「すみません〜。胸が大きくなりまして…ちょっとキツイのです〜」

「あ、あぁ。分かったサイズを調整しよう」

「お願いします〜」


「どうしたのですか?」

「いや、少しデザインの変更を頼まれただけだ」

「そうですか……?」

「ごほんっ!では作るぞ」


全員の防具を作ってから、新兵器の開発を始める


「では試すか」

「新兵器ですか…」

「ご主人様が作るのですから、凄いものが出来そうです!」

「ハルト殿、大型の兵器なのですか?」

「いや、手持ちの兵器だな」


連射式のボーガンを作り始める


「これは……?」

「右横にあるレバーを回転させる事で、矢の装填と発射を自動で繰り返すようになっている」

「ほぇ〜」

「上にカートリッジを取り付ける事で、30発の矢を連射出来るようになる」

「30発もですか?!」

「あぁ、レバーの回転で2秒に1発を撃てるようになってるから、うちの団で一斉に撃てば毎分450発の矢が飛んで行くな」

「とんでもない兵器ですね」


この世界では弓しか無かったので、ハルトが作ったボーガンでも画期的だった。今回作った連射式はギアを組み合わせて自動化しており、精密な技術が必要とされる。この世界では知られておらず、未だ再現不可能な技術であり造形のスキルを用いないとハルトでも作れなかった


「このカートリッジ?と言うのは取り替えるのですよね?」

「30発しか入らないからな、複数用意して取替えながら連射出来るようになってる」

「ハルト殿!撃ってみてもいいですか?!」

「構わないがあと2丁は作るからちょっと待ってろ」


カレンが待ちきれない様子なので、急いで3丁を用意する


「ほら、残りを作っておくから、試し撃ちをして不具合が無いか様子を見てくれ」

「分かりました!」

「あっ!あたしもやりたい!」

「私もー!」

「試す…」


ガヤガヤと騒ぎながら皆は出ていく



「まったく…。団長が作業をしているというのに…」

「構わんさ。試射も大事な仕事だからな」

「あまり甘やかしては規律に関わります」

「楽しそうでいいと思うがな」

「団長は甘いですね」

「最近は忙しかったからな、ストレスも溜まっているだろう」

「まだゴブリンの件が解決しておりません。この開拓地も襲われるかも知れないのですから、気を抜いていては対応出来ません」

「騎士団も居ないから自警団で対応せねばならんな」


開拓地の人口は3000人を超えたが、自警団は30人ほどしか居ない



「団長が作ったボーガンがありますから、住民でも防衛に参加出来ますが、数万単位で押し寄せてくれば難しいかもしれませんね」

「接近戦には対応出来ないからな」

「やはり、帝都で防衛してもらわないといけませんね」

「帝国は有力者が粛清されて防衛力が下がっているらしいがな」

「騎士団長も撤退の責任を取らされて粛清されたとか…」

「気になるか?」

「はい……。お世話になりましたから無事で居てくれたらいいのですが…」

「そうだな…。状況が許せば帝国に行けるんだがな」

「大丈夫です、騎士団長ならなんとかするでしょう」


完成した、連射式ボーガンを持って練習場に行くと、カレン達が待っていた


「あー!団長が来た!」

「団長!出来ましたか?」

「あぁ、出来たぞ」

「やったー。順番待ちが無くなる!」

「イェーイ!」


元赤衣衆のメンバーが、元気に受け取ってから試射に戻る


「すみませんハルト殿」

「ハハッ、元気でいいじゃないか」

「注意しておきます」

「いや、必要ないぞ。復讐も終わったんだ明るい方がいいさ」

「ありがとうございます」

「さあ、カレンもやってくるといい」

「はい!」

「俺達もやろうか?」

「はい団長」


連射式ボーガンの試射と修正を終えて、休憩しているハルト達に緊急事態を告げる兵士がやって来た



「失礼します!」

「どうかしたのか?」

「はっ!国王陛下からの手紙をお持ちしました」

「ご苦労」


読んでみると、帝都防衛でゴブリン20万を退けたが、防壁に大規模な修復が必要なほどの被害が出たらしい



「団長…」

「帝都の防壁を修復して欲しいらしいが、皇帝の許可が降りないらしい」

「相変わらず愚かですね」

「どうするのです?」

「ここには兵士1000人を送るから、北部地域でカルア伯爵と合流して欲しいようだ」

「帝都の防衛は諦めるのですかね?」

「ゴブリンの数は、80万以上残ってる可能性があるからな。帝国の住民をどうするか分からないが、北部での防衛に切り替えるかも知れないな」

「それでは帝都と南部から避難した住民が!……」

「ソフィア落ち着いて。ハルト殿を攻めても意味が無いでしょう」

「そうですね……。すみませんでした」

「とりあえず帝国に行ってみないと分からないな」


国王へと返事を書いたハルト、は急ぎ帝国北部へと向かった

連射式ボーガンのアイデアは自宅の洗濯機が壊れて手洗いをしていたのですが、通販で見つけた手動洗濯機を買ってハンドルをクルクル回している時に思いつきました


昔のガトリングガンもレバー回して撃ってたな〜と思ったので採用して見ました


銃を出すのは躊躇われるので、構造が比較的簡単なボーガンを使ってます



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