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20: 断罪と依頼※

前話で自称勇者くんが出てきましたが、異世界に転移したら勘違いしませんか?


自分ならしますね勇者召喚物は好きですから

チートがあれば俺TUEEEEして調子にのる自信がありますw


奴隷を買ってハーレムとか…






王都に付いたので、王宮へと先触れを出すと、迎えが来た


「ハルト殿、作法は知ってますかな?」

「いえ」

「謁見の間に入ったら、視線を下げながら進み、敷物の継ぎ目がありますから、その手前で片膝を着いて声が掛かるまで顔を上げないようにして下さい」

「分かりました」

「謁見の間で陛下がお待ちですので、そのまま向かいます」


謁見の間へ到着すると、控えている騎士が扉を開ける


「辺境伯様並びにハルト殿が到着なさいました」


え?!辺境伯だったの?


思わず目線を向けると苦笑いしていた


「知らなかったのかね?」

「すみません、辺境伯様とは知りませんでした」

「ははっ、名ばかりの地位だよ。王国の端に領地を持っているだけさ」


言われた通りに、目線を下げ進み膝を着く


「面を上げよ」


前を向くと白髪ではあるが、力に溢れた初老の御仁がいる


「ハルト殿は初めてだな、余がアルストリア王国の国王カイン・ライヒ・アルストリアである」

「拝謁の義を得まして光栄で御座います。傭兵ギルド所属のハルトと申します」

「うむ、そう畏まる必要は無い」

「はっ!お気遣いありがとうございます」

「ハルト殿を招いたのは他でもない、セロの街の防衛にあたり、多大な貢献をしてくれた事に対する礼と報酬の件についてだ」


嫌な予感がする


「宰相」

「はっ!今回の防衛は過去に類を見ないほどの戦果を挙げています。オーク3万に大して人的被害は死亡者136名、重傷者73名となってます」


「「おー!」」


列席者から感嘆の声が盛れる



「お待ちください!」


列席者の1人から横槍が入る


「何かね?」

「死亡者は3000人は超えていたはずです。更にそこな傭兵はアーゼンハルト卿を幽閉し指揮権を奪い取りました。そのような者を賛美するような言い方には納得がいきません!」


「アーゼンハルト卿を?」

「幽閉とは穏やかではありませんな」


列席者から疑問の声があがる


「その通り!」


謁見の間の扉が開き件のアーゼンハルト卿が現れる


「陛下!こやつは吾輩を幽閉し手柄を奪った痴れ者ですぞ!何故取り押さえて牢屋に入れないのですか!」

「アーゼンハルト卿、ハルト殿の判断は正しかったと、参加していた者から報告を受けております」

「そのような事は有り得ん!」

「ではどのような作戦で、オークを退けようとしたのですかな?」

「決まっている!王国軍全軍で一気呵成に攻め上がり、オーク共を殲滅せしめるのだ!」

「はあ……。それで勝てたと?」

「もちろんだとも!」

「どれだけ犠牲が出ていたか分かりませんな」

「ふんっ、戦いに犠牲は付き物だ」

「ええ、その被害を減らしながら、勝利の為に作戦を考え実行するのが指揮官の役目です」

「オーク相手に作戦など必要は無い!」


「……辺境伯、現場にいた貴方に聞きたい。アーゼンハルト卿に任せていたらどうなったと思いますか?」

「もしハルト殿ではなくアーゼンハルト卿が指揮を取っていたなら、王国軍は良くて半壊しセロの街はオークに取られて居たでしょう、最悪なら全滅してセロの街はオーク巣になっていたでしょうな」

「馬鹿な!」

「事実ですよ。ハルト殿がバリスタとボーガンを作成してくれたお陰で、第1波を防げたのですからな」

「その報告も受けていますな。王国軍を率いて見事な活躍だったとのこと、オークロードも1人で圧倒したとか」

「オークロードを1人で?!」

「それほどの腕とは…」

「英雄級の活躍ではないですか」


「アーゼンハルト卿分かりましたかな?」

「ぐっ!それでも吾輩を幽閉したのは問題である」

「それも幽閉ではないはずでは?籠城中に勝手に門を開けて出撃し、兵3000を無駄に戦死させているはず」

「あ、あれは…」

「司令官交代も現場判断で認めらています。報告では指揮官全員がハルト殿の臨時司令官就任を認めています。この事からもハルト殿に責任はありません」

「傭兵などを司令官など認められん!」


「それは我が国と傭兵ギルドとの関係を理解しての発言ですかな?」


宰相の顔色が変わっていく


「か、関係など…」

「我が国は過去の大氾濫時に、傭兵ギルドから多大な恩義を受けました、更には治安維持も担って頂いてい「もうよい!」はっ…」


「これ以上は我が国の恥になる。アーゼンハルトは混乱を招いたとして軍務から外す」

「お、お待ちを陛下」

「ならん、軍務を担うものが戦術を理解してないなどありえん。追って沙汰を出すゆえ謹慎しておれ」

「そんな……」

「連れてゆけ!」


アーゼンハルトは騎士に連れられ退出した



「すまぬな、恥を晒した」

「いえ、問題ありません」

「うむ、宰相続けよ」

「はっ、では改めて申します。ハルト殿には防衛の報酬として金貨5000枚と鳳凰勲章を授けるものとする」

「有難く頂戴致します」


「ハルト殿、相談があるのだが」

「なんでしょうか?」

「オークの領域を開拓し王都とセロの間に新たな拠点を作りたい。ハルト殿の力を貸して貰えないだろうか?」

「拠点の建設ですか…」

「うむ、ハルト殿の力は報告を受けている。本来なら爵位を授け開拓地を領地としてもいいのだが、確実に成功するとは言えないのでな進捗状況をみて改めて考えるとしよう」


爵位とか面倒だから要らないのだが…


「承知しました」

「未だかつてあの地域を開拓出来た者は居ない。だがオークの討伐で可能性が出てきた。この機会に流通を確保したいのだ」


理由は分かるがあの森はかなり広い、モンスターの襲撃に邪魔されるだろうし、簡単な柵を設置したくらいでは意味がないだろう


どうしようか悩んでいると、参列者から声が挙がる


「その役目、私にお任せ頂きたい」

「ふむ、アルバートよ、そなたに出来ると?」

「お任せ頂ければ、必ずや成し遂げて見せましょう!」

「あいわかった、アルバートは王都側に拠点を作るように、ハルト殿にはセロ側に作って貰おう」

「畏まりました」

「畏まりました…」


「ハルト殿には第1騎士団を貸し与える」

「よろしいのですか?」

「うむ、本人達から、是非にと進言されていてな」

「分かりました」

「では、これで謁見を終了致します」




「大変な事になったねハルト殿」

「全くです」

「私も出来るだけ協力しよう」

「ありがとうございます」


「やあ、ハルト殿」

「あなたは…、アルバート殿でしたね」

「ああ、改めて自己紹介しよう。アルバート・ニアバス子爵だ」

「よろしくお願いします」


何やら、嫌な感じのする人だ


「ハルト殿は…、まあ適度に頑張ってくれたまえ、私が開拓してみせるから失敗しても問題無いからね」

「………ええ、被害は出さないようにします」

「ははっ、ではな、辺境伯閣下失礼致します」

「うむ」


「気にする必要は無いよ、ニアバス子爵は貴族主義でね」

「アーゼンハルト卿と同じですか」

「あそこまで極端ではないけど、内心は平民を見下しているね」

「だから開拓を願い出たと?」

「恐らくね」

「そうですか…」

「まあ、ハルト殿ならニアバス子爵よりも、早く開拓は出来るだろう、その時に恥を欠くのは彼だろうね」

「ニアバス子爵には自信があるのでは?」

「どうだろう?彼は法衣貴族だから、自身の戦力を持っていないからね。騎士団から貸し与えられると思うが、戦いに出たことはないし開拓の知識も無いはずだよ」

「それでよく願い出ましたね」

「う〜ん、恐らく父親のニアバス伯爵の力を宛にしているんじゃないかな?」

「そうですか、俺は適度に頑張って見ますよ」




アルバートは父親の伯爵と話し合っていた


「ふん、平民風情が開拓など出来る訳が無い」

「アルバートよ、開拓など引き受けて大丈夫なのか?」

「父上、平民如きに任せるなど出来ませんよ」

「しかし、万が一失敗すればお前の経歴に傷が付く事になるぞ」

「問題ありませんよ。既に案はあります」

「どうするつもりだ?」

「赤衣衆を使います」

「なに?危険ではないのか。奴らを御する事など出来んぞ」


赤衣衆とは、モンスターに限らず人同士の戦いでも活躍する非常に強力な戦力を有する一族で、その戦いの苛烈さによって全身真っ赤に返り血を浴びる事から赤衣衆と呼ばれている


「万が一あの傭兵が成功しそうなら、赤衣衆をぶつけますよ」


嫌らしい笑みを浮かべながら話す


「バレたら破滅だぞ」

「心配はありませんよ、証拠など残りませんから」

「まあ、いい。ニアバス家の威信にかけて成功させろ」

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