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Planets melody  作者: 七瀬渚
21/22

territory


 深い深い森の中

 小さな小屋を建てたなら

 扉は二度とひらかないように

 外には罠を仕掛けて

 二人だけで

 二人だけで永遠の時を過ごそうか


 君の呼吸は僕しか知らないし

 僕の呼吸も君しか知らない

 ガラクタだらけの部屋だとしても

 そこは僕らの楽園で


 狂おしいほど愛しい世界

 勝手に触れようとする者は

 罠にかかってしまえばいい


「誰の許可を得て来たの?」


 一歩たりとも立ち入らせはしない



 深い深い闇の中

 手探りで見つけ出す 貴方だけ

 扉を開ける気なんてない

 言葉を返す気もない

 貴方だけ

 貴方だけ 永遠にそばにいて


 貴方の体温は私だけ知っていればいいし

 私の体温も貴方にしか感じさせない

 外の奴らに何がわかるっていうの

 全てを知るのはお互いだけ



 一途であり共犯者であり

 依存と言われようがなんだろうが

 これが私たちの自由


「私たちの何を知ってるの?」


 指一本触れさせない



 見つめ合う必要もないし

 言葉を交わす必要もない

 そこにはただ二人がいる

 ただ 二人がいる


 閉ざされた時の中で

 分け合う 狂気の静寂を


『邪魔をしないで』


 静寂を


 狂おしいほど愛しい世界



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― 新着の感想 ―
[一言] 素敵なタイトルの詩集に惹かれて、読ませていただきました。 いろんな種類の詩やイラストを楽しませていただきありがとうございます^_^
2024/05/26 16:47 退会済み
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