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第二部
「あは…っ……あ…あはは、あははははははははははははははははは!!!!!」
小気味よいものだ。私の邪魔をするものは叩き潰す事さえも。
気持ちが早くもピークに達し、【殺意】が湧き出てくる。
「×××××!!!」
また、何かを唱えた。
すると、彼女の身体中から得体の知れぬ冷気が発されていき周りを氷へと変えてゆく。
「だーかーらーさー、学べってんだよ、×××!!!!!」
「炎刀」
焔の少女はそう唱えたが否、身体を炎へと変えた。
氷と炎の一騎打ち。決着は見えていた。
…そうではなかった。
その氷は…炎に包まれた少女の手刀を向けられても溶けることなく、凛として立っている。
「…!!くっ…」
「がぁ…っ……く…っ!!!!!」
少女の身体は燃えさかり。
また少女も全身を凍らせていく。
殺意、だけでは収まらない。
交わる言の葉などない。
一息あればいい。
もう何も無い。殺すだけの世界には。
死闘を超える死闘は…三日三晩続くのであった…