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こちら、夢幻実現社です。  作者: よりしろ
6/6

幕間のおはなし

「ただいまー」


玄関から入り靴を脱ぎ、2人で部屋へと向かう


「ルル、お腹はすいてる?」

「わからない…」


それすらも分からないのか…

まぁ、お腹すいてるし欲しいと言ったらなにか用意しようと思い、海利は1階に晩御飯を取りに行った

.

.

.

(ルル視点)


お腹がすく

それは人が当たり前のように思うことで、私には特にかんかくとしてなく、たべものをたべるのはひつようないっておしえられた

ただ、たべること、あじわうこともできるからそれはきみにおまかせとも言われた

人は何かをたべないといきていけない

たべものはきちょうなものだから、私があんいにたべていいものじゃない

私は、彼とすごす、そのためにはなにか与えられるひつようは無い


「ふぅ…よっこいしょっと…」


海利はトレイを持って戻ってきた


「いただきます…さて、どうするかな…」モグモグ

「なにをかんがえてるの…?」

「んー?いや、ご飯もそうだし、お風呂とかどうしたらいいかと思ってさ」

「私、は…ここでまってる…」


いらない

いらない、人のひつようとすることはすべて

わたしは与えるがわで、与えられるほうではない


「んー…1回これ食べてくれ!!」

「どうして…?」

「一口でもたべないと体に悪いし、元気でないぞ?」


しぶしぶ口に入れる

味がする、ふかいじゃないから美味しいのだろうけど、いいのかな、わからない


「おかわりならいくらでもあるぞ!!」


私には、彼がわからない


「このあと一緒にお風呂だ!!」


なぜやさしいのか

いいの…かな


「それ、はんざい…」

「え、おれ通報される…?」

「たぶん、」

「人生18年でおれも牢獄生きかぁ…」モグモグ


さいごのひとくちをたべおわった海利はトレイを戻しに行った

1人になってへやをぐるっと見るとしおりが挟まった本が机の上にぽつんとおかれていた

きになったからてをのばし本を取り、そのページをひらく


「不必要は、決して無駄なことではない」


と書かれた1行があった

私にはいみがわからなかった

考えることもしなくていいとおもった


「ルルーお風呂いくぞー」

「あ、うん」


きっと、彼は知ってるから

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