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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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衝撃の事実な件について(仮)


「おい、孝子大丈夫か!? 起きろ!!」


 場所は洞窟


「くそ! おきねえ!!」


 洞窟には、川瀬 孝子と篠原 としこがいた。


 篠原は、かおると共にこの森に来たが、かおるが黒魔女の相手をしている間に、孝子のことを捜索していた。

 この洞窟は結界によって隠蔽されていたものの、篠原にはその効力の意味がなく。彼女は孝子を探し出すことができた。


 そのとき、2人の人物が洞窟に急に現れる。


「あら? どうしてあなたがここに・・・? ああ、そういうこと」


「お前!」


「stop(止まれ)」


 篠原がアリスに向かっていくが、その言葉で止めれらてしまう。


「まあ、落ち着きなさいよ。sleep(眠れ)」


「くそ! お前卑怯だ・・・ぞ・・」


 篠原はその場に横になる。


「助けなくてもよかったのかしら?」


「助けるも何も、その力をどう防ぐっていうんだよ」


 かおるは、アリスの横で手を広げて、参ったのポーズをとる。常に冷静に余裕があるように振舞う。これが江良さんの教えだ。それをかおるは思い出した。


「安心しなさい。この力があなたには効かないのはわかっているでしょう。今回のものは孝子を介したもので、そう簡単には使えないものよ」


「で? 俺をここに連れてきた理由はなんだよ? まさか、ここで再戦しようってわけじゃないんだろう? あんたもそれは厳しいはずだ」


「そうよ。まあ、座って頂戴」


 アリスは、2つの椅子を生成する。

 その片方にかおるに座るよう手を出す。

 かおるは、それに従う。今、アリスとここで争っても、川瀬を人質にでも捕らえられれば手が出せなくなる。それは避けないといけない。


「少し、お話しでもしましょう」


 アリスは、にっこりと微笑む。

 かおるは、彼女の真意がわからなかったが、ここで一戦交えても仕方がないと思い。承諾した。


「わかった。いいだろう」


「あなたは、魔女とはどんな存在だと思っているのかしら?」


「詳しくは知らないよ。俺は元々こっち側の人間じゃないからな。ただ、俺が聞いたのは、魔法使いの中で特殊な力を持っているやつが魔女だってことかな」


「それが、異能力者の中で認知されている魔女というものよね。正しいわ。でもそれはまがい物の魔女なのよ。本当の魔女とはそれではない」


 本当の魔女、確か、川瀬ともアリスはそんな話をしていた気がするとかおるは思った。


「魔女っていうのはね。正確には、過去に魔女狩りというものにあった人っていうのは、今知られている魔女とは違うのよ」


「どういうことだ?」


「魔女は、悪魔と人間との子供のことなの・・・」


 その言葉とともに、外には雨が降り出す。


 かおるは、その言葉の衝撃に言葉を失う。


「だから、過去魔女、まあ魔女は男子も女子も関係がないのだけど、彼らは忌み子として殺されていった。運よく隠れた人もいたけど、最終的にはばれてしまったわ。なぜなら、彼らは強力な力があるから、それを隠しきれはしなかったのよ。でも、この世界にたった一人だけ、生き残った魔女がいる。それが・・・」


「川瀬さんだと・・・・?」


「そうよ」


「でも、俺の聞いた話じゃ、彼女は一般の家庭の子供だって・・・!」


「養子なのよ。小学生の頃に現在の両親に引き取られたわ。その両親は孝子が魔女とは知らない」


「養子・・・」


 かおるは、頭を整理する。


「でも、魔女狩りはかなり昔にあったはずだ。それだと、川瀬さんの年齢と合わないじゃないか」


「過去から未来に子供を送ることくらい、昔の魔女にはできたのよ」


「まさか、そんなことが、できるのか!?」


《できるぞ。過去の魔女ならな》


(ベルゴ?)


《俺は昔に魔女と戦ったことがある。それは強かった覚えがある。おそらく可能だろう》


「ほら、あなたの仲間もそういってるじゃない」


 アリスが、かおるの胸を指差す。


「お前、ベルゴの声が聞こえるのか!?」


「私は読心術も持っているからね。でもこれは、戦闘のときは使えない欠陥能力なのよ。そう、私は欠陥品・・・」


 アリスの表情がさびしげに変わる。


「川瀬さんのことをそこまで知ってるあんたは何ものなんだ?」


「あるところに、一人の魔女がいた。いや、正確には、悪魔との子を宿した人間、でも、その人間が交わった悪魔は強力な悪魔だった。だから、その人間にも魔女の能力が備わることになるの。でも、その時代は魔女狩りの全盛期、その魔女は悩んだ。自分の子供が将来その犠牲にされることになるのを、だから、自らの命と引き換えに未来に送った、この時代にね。それが、その子供が五歳のときよ。そのとき子供の記憶を消した。でも、そのとき、もう一人の子供も送ったのよ。その子供の歳の離れた姉をね。その姉は普通の子供だった。人間との子供よ。そもそも、悪魔には襲われて妊娠させられたのよ。普通に夫もいた。その夫との子供、その子にその魔女は妹のことを守るようにいったわ。そのために、自分の能力をその姉に一部移した・・・・」


 「あんたは普通の人間じゃない」確かそんなことを孝子にアリスは言っていた。本物だとも言っていた。


「あんたは、いや、アリスは川瀬さんの姉なのか・・・?」


「ええ、そうよ・・・、私は孝子と一緒に送られてきたもう一人の子供、アリス クロスフォード、そして、孝子の本当の名前はサーナ クロスフォード」


「説明が長いね!」


「まあ、それは仕方がないだろう。そういうものだ」


「もっと工夫できたんじゃない?」


「そんなこと言ったら作者泣くぞ」



 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。


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