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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第一部 ハードボイルドがわからない件について(仮)
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家庭訪問とか聞いていない件について(仮)


 それにしても、情報量が少ない文章だな。それに文章に統一感がまったくない。おそらく、適当に頭の中に浮かんできたものを書いたんだろうが、よくわからん。わかることといえば、我がおそらく宮内で、忍ぶものが忍者のことで、輝きしものが魔法少女のことか、名前は確か、篠原と川瀬だったか。


 この牛の正午は、スマホで調べると12時のことみたいだ。場所は胸の中らしい。うーんよくわからないな。だいたい、12時はまだ授業中だし、抜け出せとでも言うのだろうか?


 かおるは、そう考えながらトイレを済まして、教室にもどった。正直まったく気乗りしなかった。もし、直接言われたら、行くといっていただろうし、会談とやらに参加もしただろうが、手紙となると気が乗らない。場所もよくわからないし。それに、昨日のハルカのこともある。朝の感じからまだ起こっているみたいだし、理由はよくわからないが、宮内とかとはあまり関わらないほうがいいかな。それにしても、今日のお昼は一人での食事にでもなりそうだ。


 かおるが窓の外にある晴天の空を眺めていると、二時間目の開始を告げるチャイムが鳴った、それと同時にかおるは二時間目の準備をはじめる。




 午前1時ごろ、かおるは中庭で珍しく一人で昼食を食べていた。先ほど適当に購買でパンでも買って、それとコーヒー牛乳を片手に食べていた。そのとき、後ろから声をかけられる。


 「ちょっと! なんで勝手に一人で食べてるのよ!」


 ハルカの声だ。


 「え? いや、今日は一人で食べる日なのかなと」


 「なにそれ、どういう意味?」


 ハルカがかおるの隣に腰かける。


 「いや、昨日のことまだ怒ってるのかなって、朝も起こしてくれなかったし」


 「はあ」


 ハルカが見るからにおおきなため息をつく。


 「今日はもうすぐ、テスト期間に入るから、その前にきっちり詰めとくために、朝練があるって昨日言ったじゃない」


 かおるは回想する。ああ、そういえば、そんなことを言っていた気がする。確か、俺を殴り飛ばした後、そんなことをいいながら夕飯作りに入っていったような。

 ハルカはかおるを見て思考を理解した。


 「だから、朝は起こせないから、自分がちゃんと起きなさいよって言ったでしょ?」


 「ああ、そういえば」


 今度は、かおるの考えが口にでた。

 かおるは、なんだ怒っていたわけじゃないのかと思って安心した。同居している身だ。ぎすぎすした関係はいやだ。


 「でも、昨日のは許したわけじゃないからね! 私は確かに、まだ成長しきっていないけど、まだ成長過程だから」


 そういうと、ハルカは頬を少し赤らめた。


 「わかった。」


 何がわかったのかわからないが、かおるの口からなぜかその単語が出てきた。でも、かおるは本当に貧乳のことがすきなのにな。と心で思う。しかし、またそれを言うと鉄拳が飛んできそうなので、言うのは差し控えることにした。


 その日も、かおるはハルカに昼飯をおごらされることになった。なんでも、テスト期間は練習ができないから、今激しく詰めこんでいるらしい。なので、部活中に食べるものや、終わった後に食べるものなどといって、今日も二千円近く買わされた。もうスッカラカンだ。

 ハルカは今日の夕飯は少し遅くなるといって、教室に帰っていった。少し申し訳なさそうにしていたが、ご飯を作ってもらっている身だ。それだけでありがたいので、時間なんて気にしなくてもいいのにとかおるは思った。自分は、別に冷凍でもいいのだが、ハルカが夕食は唯一料理をできる時なので、何がなんでも作ってくれる。本当にありがたい。

そこで、かおるにある思考が働く、今日はハルカの帰りが確実に遅い。これは本人が言っていたのだから確かだ。流石に昨日のようにいきなり帰ってくることはないだろう。ということは、今日は昨日よりもゲームができる。少なくとも、6時まではゆっくりできる。


 かおるは、そのうれしさにテンションがあがり、鼻歌を歌いながら、自分の教室に戻った。




 本日の授業を終える最後のチャイムがなり、全員が放課後という名の青春の一部に入る。そんな中、かおるは、帰りに誰かとカフェに行くわけでも、習い事をするわけでも、部活をするわけでも、誰かと遊ぶわけではなく。一人でゲームに興じるつもりだ。しかし、彼にはそれが今日の中で一番の出来事であり、楽しみにしていることである。


 「さて、帰るか。」


 かおるは、一人ごとをいい。足早に教室をでた。

 かおるが教室を出た後、彼を訪ねて人が来たが、それを見方を変えれば、うまくやり過ごしたことになるが、後にこれが大問題の引き金となる。




 「よっしゃ! ざまーみろ」


 リビングでかおるの独り言が響く。かおるは一人でゲームをするとき少々口が悪くなる。これはハルカしかしらないことであり、ハルカが自分がいる間ゲーム禁止にした理由だ。内容が戦争系ということもある。


 時刻は午後6時半、かおるは時計を見た。そろそろやめたほうがいいか。そう思いゲームの片付けに入った。

 

 ピンポーン。


 そのときインターホンがなった。誰だろうと思い。かおるはまず、リビングにあるインターホンのカメラを覗く。しかしそこには誰もいなかった。誰かのイタズラかな、そういえば俺も小学校のころ少しやったなと懐かしく思い。元の位置にもどろうとしたら、またインターホンがなった。しかし、またカメラを見ても誰もいない。変だなと思い。かおるは直接ドアを開け見に行く。


 「え?」


 そこには想像もしていなかった人物がいた。


 「あの。お話しがあってきました。」


 このか細い声、そして、背が小さく。ツインテールにした包帯だらけの少女。こいつは・・・。


 「宮内さん?」


 かおるはその声の方向見る。そこには部活帰りのハルカがいた。

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