表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
PR
89/227

魔女の本気はすごい件について(仮)


「あれはいったいどういうことでしょうか?」


 正子が呟くように言う。


「おそらく、漆黒の力の二重付加によるものなんじゃないでしょうか? だから、まず黒雷で相手のウリエルの炎を相殺して、黒炎で攻撃を加えている。だから、普通に攻撃が当たっているんじゃないでしょうか」


 確かに、あれならウリエルの炎対策にはなる。だが、相手もウリエルの炎を重ねることはできる。二重に付加しているだけだと知られてしまえば破られる戦法だ。だから、アリスがそれに気が付く前に早く仕留めないといけない。なのに、かおるは大技を出そうとはしない。その状況に竹市はいらいらしていた。


 2人の前では戦闘がまだ続いている。


 アリスはかおるから距離をとるために下がる。だが、かおるはまた彼女に突進してくる。


「しつこい男は嫌われるわよ」


「あんたには嫌われてもいいよ」


 アリスは、自身の周りに浮かんでいる魔弾をかおるに飛ばす。

 その魔弾をかおるは黒雷炎で破壊する。


「もう、あんたの攻撃は俺に届かないぞ」


 かおるは、すぐにアリスに追いつく。そして、彼女に黒雷炎を纏った拳で攻撃を放つ。

 その攻撃を再度アリスは防壁で防ごうとするが、また簡単に破壊されてしまう。


「テレポート(転移)」


 アリスはかおるの攻撃が自分を捕らえる瞬間、かおるの目の前から消える。


「その技、おそらく二つの漆黒の力を二重にすることでウリエルの炎対策をしているのね。だから、私の攻撃が効かなくて、あなたの攻撃が私に届くようになった。でも残念、私にだってそれくらいの芸当はできるのよ」


 アリスは、かおるの後方に転移する。

 そして、ウリエルの炎を自分の周りに今度は二重にして纏う。


「かさばるからやめたほうがいいと思うけどな」


 かおるは、それを見ても焦った様子はない。むしろ、より余裕を放っている。


「ご忠告ありがとう。でも、これは伸縮自在なのよ!」


 アリスが、魔弾を放ってくる。これも二重に付加がされている。

 かおるが、自分の周りに黒雷炎で防壁を作る。


 かおるに攻撃が直撃する。

 ドカン! という音とともに爆風が起こる。


「かおるさん!」


「かおる!」


 正子と竹市の声が飛ぶ。


「あっけないものね」


「おいおい、勝手に殺すなよ」


「!?」


 爆風からかおるが無傷で姿を現す。しかも、黒雷炎も無傷だ。

 それを見てアリスの表情が変わる。


「いったいどういうこと・・・・」


「勝手に予想して、勝手に俺の力を判断したみたいだが、残念ながら、その考えははずれだ。俺のこの力は単純にその力、ウリエルの炎を上回っている。漆黒の力は相手の力を上回れば、相手の力を打ち消す。そうなれば力の減少はない。だから、何度でも、漆黒の力より下の力は打ち消せる・・・」


 黒雷炎は、利点しかなかった。黒炎の力を10とすれば、同等の力である黒雷の力も10、ならば、黒炎の力を6と黒雷の力を6、それぞれ使えば、全体で12の力になるというのが、この力だ。そして、その利点とは、体にかかる負荷が、漆黒の力を6使うときの負荷しかないというところだ。

 そして、この力を使えば、こちらの漆黒の力が12、黒炎を打ち消すことができるウリエルの力は10だ。12と10では12が勝つ。なので、漆黒の力の性質上、常にウリエルの力を上回る。相手がいくらウリエルの力を重ねても、単体での力は10だから、意味がない。


「ふふふ、最高よ。その力」


 アリスの反応は、かおるの予想とは違うものだった。


「それくらいの力がないと意味がないわ。どうして、その力をあのとき使わなかったのかしら? そうすれば孝子を私に奪われることもなかったのに」


「火事場の馬鹿力で、たまたま、あんたが放った最後の魔法に対して出たんだよ。それにたまたま、別の件で制御できるようになったっていう。ラッキーが重なって使えるようになった力なんだよ」


「あらそう。その別の件っていうのが気になるけど、あの忍者の子と関係があるのかしら?」


「まあな」


「その忍者の子は、また隠れているのかしら?」


 アリスは辺りを見渡す。


「さあ、どうだろうな」


「まあ、いいわ。その力を手に入れたあなたを試させてもらうわよ」


 今度はアリスが、かおるに突進していく。ものすごいスピードだ。


「いくら、巨大な力を手にいてれも、それを操る人間がしょうもない人間なら意味がないわよ!」


 かおるが、ハルカに黒雷炎を放つ。それは多種多様な種類のものだ。

 だが、その攻撃のすべてをアリスは飛翔したり、飛躍したりしてかわす。

 

「あれが、あの黒魔女の本気か・・・」


 竹市が感嘆の声を漏らす。

 黒魔女はおそらく、この中で一番、戦闘なれしている。今までの戦い方は、戦闘に慣れていないかおる達に対して手を抜いていたというわけだ。自分のことを犠牲にしてまでそんな戦い方をする理由が竹市にはわからなかった。


 アリスが右手に剣を生成し、黒雷炎の隙間からかおるに攻撃を加える。


 だが、その攻撃はかおるに到達する前に、剣が破壊される。


「あら・・・」


 アリスはかおるからの追撃をかわし、また距離を取る。


「2体1だったのね」


「アリスさん、強いね! もうかおる負けるんじゃない?」


「いや、まあ正直やばいよな。だが、ここから主人公補正が始まるから大丈夫だ」


「うわ、他力本願だね。最低だね・・・」



 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ