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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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やる気がない件について(仮)


 川瀬 孝子救出部隊は、皆、宮内家本家にて召集された。人数にして、15人ほどの中隊規模だ。もちろんその中に正子、そして、正子と同様に怪我を負いながらも齋藤によりなんとか動けるようになった竹市もいる。後方支援部隊として良太郎も参加していた。

 部隊長が言う。


「我々はこれから、川瀬 孝子の救出に向かう。我らの大事な同胞だ。敵は通称アリス、黒魔女なる人物で、かなりの手練れだと聞いている。だが相手も弱っているという情報も入っている。諸君らの健闘を祈る」


 なんとも、どこかの兵隊のあいさつが終わり、作戦の概要が伝えられる。


 現在、アリスと孝子はこの土地の最東端の山岳地帯にいることが確認されている。これは電波状況と、偵察部隊からの情報なので、ほぼ間違いない。これから、部隊を5人づつの三つの部隊に分ける。そして、北、南、西から攻め入る。これは、相手が精霊と対話が可能ということから、逃げられないようにするためだ。そして、できることならアリスの確保、それが無理なら孝子の救出、といったところだ。正直、正子は部隊の面々を見て、どちらの可能性も低いだろうなと思った。

 部隊にいるのは皆、正子たちと同じ位の年齢で、現在の分家筋の人間だ。そして、部隊長は二十歳の中根という男で、実力はあるものの、すぐ調子に乗りやすい性格で、いつも大事なところでミスをする。

 おそらく、全体としては、ここで一旗あげて地位向上を狙っている人間が数人、仕方なく参加しているもの数人、正子の警護のために努から言われて参加しているものが数人といったところだろう。警護のために参加している人物は実力者だろうが、作戦内での優先順位が正子と違うので、役に立つかはわからない。


 正子が、冷静に状況を判断していると、個人通信が来た。良太郎だ。


(はい)


『残念ながら努さんは、本気で救出しようとは考えてないみたいだね。作戦開始直前に部隊の変更があって、中堅層の人間がガラッと代えられてしまったよ』


(みたいですね。正直、これでは軽くあしらわれてしまうでしょう。皆、本当の戦闘を経験したことがないもの達ばかりです。まあ、わたしも人のことは言えませんが・・・)


『まあ、竹市君もいることだから、もしかしたらってこともあるかもだけどね。かおるがいれば話は変わったんだけど、それは仕方ないね』


(ええ、それに、としこのことも気になります。何かそちらは情報がありますか?)


『いや、まったくだね。申し訳ない』


(いえ、そんな。良太郎さんは十分すぎるほど働いてくれていますよ)


『こちらで、できるだけのことはするから、気をつけてね』


(はい、ありがとうございます)


 通信が切れた。


 午前、6時、出発の時刻になる。


 3部隊が、車に乗って発進する。

 正子は南、竹市もだ。これは良太郎が手配した。


  -   -   -   -   -


「はあ、はあ、はあ」


 アリスは息を切らしながら、洞窟に戻ってきた。

 先ほどの戦闘が思いのほか消耗したのと、彼女のバーサーカーモードは体力の消耗が激しい。だが、それだけではなく。彼女の体は身を焼かれる苦痛にさらされていた。


 理由はわかっている。


 彼女は胸からウリエルの炎を取り出す。

 これが、今彼女に苦痛を与えている正体。漆黒の力に彼女が唯一対抗するための手段。だが、これは世の平和のため、人のために行使しなければ、術者の体に苦痛を与える。


(まったく、私の行いは私利私欲のためだと判断されたわけか・・・)


 洞窟の中には、眠っている孝子がいる。彼女の意識は先ほど、アリスが奪った。そして、彼女を介して、魔法を発動した。

 そのアリスの魔法は、防がれてしまったわけだが、それはアリスにとっては良いことだ。もっと、孝子の周りの人間には強くなってもらわないといけない。そうでなければ、この行動の意味がなくなってしまう。


「う!」


 アリスはひざを着く。

 

(流石に、これ以上は厳しいかもしれないわね)


 だが、まだだ。

 おそらく、アリスの魔法を消し去ったのは、あの男、かおると呼ばれていた人物だろう。漆黒の力を持ちし人間、その男がもう一度、自分の前に立ちはだかるまでは・・・


 そのとき精霊がアリスに情報を伝達してくる。


 それは、三つの部隊が、今、アリスの場所に向かってきているというものだ。その中には孝子の友達もいると教えてくれる。

 それは、2回もアリスに攻撃を当てた人物と、結界を張ってきた人物だ。忍者の娘は戦闘中にいつのまにか消えていた。いや、連れ去られたと言ったほうがいいのだろう。自分以外にも何かたくらんでいるやからもいるということだ。


「まったく、思っていた流れとは違うけど、孝子のお友達が来るならで迎えないとね」


 アリスは洞窟に結界を張る。これは中からも出られなければ、外からも入れない。しかも居場所の隠蔽能力もあるものだ。

 そして自分は、三つの部隊の殲滅に向かう。


「まずは北から行きましょうか」


 アリスは颯爽と北に飛んでいく。


「この作品によくある主人公が出てこないやつだね」


「それが、この作品の売りらしいからな」


「それが売りって、他の作品でもよくある展開だけどね」


「すみません・・・」(作者)


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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