表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
PR
65/227

全開な件について(仮)


 まあ、いい。気にしないでおこう。

 

 かおるは、リビングの長机にあるラップのしてある朝食を食べる。これはいつもハルカが遅く起きるかおるのために用意してくれているものだ。


 飲み物は、冷蔵庫からコーラを持ってきてコップに注ぎ飲む。


「さてと、用意しますか」


 かおるは、上半身を裸になる。

 その裸になった素肌に、適当に包帯を巻いていく。そう・・・それはまるで、ついこの間までに正子のように・・・


「こんなもんかな?」


 後は・・・


(ベルゴ・・・)


《なんだ?》


 かおるがベルゴと話をするのは軽く一週間ぶりだ。


(この右手の甲の紋様を右腕に伸ばすことってできないかな?)


《できなくはないが、そうすると、漆黒の力が少し外に漏れ出して、要らんものを寄せ付けるかもしれんぞ?》


(それは・・・困るな・・・、でも、まあ、大丈夫だろう。別にもう変なものはいないと思うし、頼んだ)


《わかった》


 紋様が右腕全体に伸びていく。

 かおるはそれを見て、懐かしい光景だなと思った。少しあの日の出来事を思い出す。


「よし!」


 その他にも、よくわからない眼帯とか(見にくい)、意味分からないチェーンとか(音がうるさい)を適当にして完成だ。

 正直この格好で外に出たくはないが、今日だけだ。

 それが、良太郎との約束だ。

 一日だけ中二病的格好をしてくれと・・・。


 かおるは、なんとなくその格好のまま、鏡の前にまで行ってみる。


(お? なかなかじゃないか)


 結構似合っているのではないか。もしかしたら天性のセンスがあるのかもしれない。


 約束の時間は9時に駅前集合だ。

 もうそろそろ出ないといけないな。


 かおるは、その他の小物を持って家を出る。このときのかおるには、その格好で、周りからどのような目で見られるのかという想像ができていなかった。


 

 大都駅には、9時、10分前に着いた。

 かおるが、来たときには、すでに2人の人間が待ち合わせ場所の、駅前にある時計台にいた。この時計台はよく待ち合わせに使われるもので、かおる達のほかにも何組かの待ち合わせに人がいた。


 先に到着していたのは、正子と川瀬であった。

 格好としては、正子は、白いワンピースにスニーカーという普通の格好なのに対し、全体的な色としては白として同じなものの、明らかに違う格好をしているのが、川瀬だ。

 彼女はいつもよりも気合が入っていた。

 いつもどおり魔法少女的なファッションではあるが、いつも持っているステッキは、学校で持っている手持ちようのものから、今日のものは背丈が明らかに170センチはあろうもので、彼女の頭を越している。

 しかも、魔法少女なのになぜか、背中に羽が生えている。


 すげえ、とかおるが思っていると、2人が近づいてくるかおるに気がつく。


 反応は2人とも同じようなものだった。正子も川瀬も目を輝かしていた。しかし、正子のほうはすぐに理性を取り戻し、いつもの上品な雰囲気に戻る。


 その反応でかおるは、自分も川瀬と同じような部類に、客観的には見えるということを再認識する。

 頭を抱えそうだが、我慢するしかない。


「すばらしいではないですか! 感動です!」


「はは、どうも」


「おはようございます。かおるさん」


「おはよう。宮内さん。後の2人はまだなの?」


「そうですね。良太郎さんからは、少し遅れると連絡がありました。なんでも、準備に手間取っていると」


 良太郎も中二ファッションに身を包む話だ。それの準備のことだろう。


「そっか。それにしても、暑い」


 その言葉に、川瀬が、キっとかおるをにらむ。

 そうだった。今日は中二病を正子に当てて、彼女の中二病精神をくすぐるというものだった。


「いやあ、灼熱の大地に当てられる我が精神は悲鳴を上げている」


 なんか、よくわからないな。これでいいかと川瀬を見ると、手でグットと表現していた。案外、適当なのかもしれない、いや、初心者ということで許してくれたのかな。


 そのとき、かおるはそういえばと思い。川瀬に近づく。そして、正子には聞こえない声で話す。


「その格好って、何かのキャラだったりするのかな?」


「いえ、これは私独自のものですわよ。すべてオーダーメイドですわ」


 マジか、どんだけ気合入ってんだよ!と突っ込みたくなる。


「それがどうしたのですか?」


「いや、それとまったく同じ格好の人がここまでの道中でいてさ。色は黒だったんだけど、気になったから、もし何かのキャラなら、その知識を知っておいたほうが、会話がスムーズに行くかなって」


 かおるの言葉に一瞬、川瀬の表情が曇ったような気がした。もしかしたら、何かとキャラだと思われたのが気に食わなかったのもしれない。


「そうでしたか。まあ、私を見てまねをしたくなる人でもいたのでわないでしょうかね」


 でも、すぐに笑顔になる。

 良かったと、かおるは思った。


「悪い、待たせたな」


 次にきたのは篠原だった。

 こっちはいつもと変わらない感じであったので安心しかけたが、そういえば普通でも十分変な格好だったと思い出した。


 傍目からみると、一人の小さな女の子の周りに意味不明な格好の人間が囲っている図だ。もしかした通報されるかもしれないとかおるは不安になる。


 そして、良太郎が来て、さらにその不安が高まることになる。

「オーダーメイドって、どれくらいの値段するんだ?」


 かおるが尋ねる。


「なんでも、川瀬さんの場合は、全部で50万くらいしているらしいよ」


「半端ねえな」




  小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ