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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第一部 ハードボイルドがわからない件について(仮)
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フライagainな件について(仮)


(何がおきた?)


 かおるは、自身のバリアがなくなった理由がわからなかった。


 「その力、どうしてあなたが持っているのかしら?」


 (この力のことを知っている。ということは、上野にこの力を与えた人間でもあるってことなのか?)


 かおるは、自身で張れるであろう、バリアの最高硬度のものを張りなおす。


 どうして、バリアが一瞬でなくなったのかはわからないが、バリアを張らなければいけない気はした。


 「しかも、あなた。あの男よりもその力を使いこなしているじゃない。なんで、そんなことができるのかしらね。・・・、まあいいわ。その力をどれだけ使ったところで、さした問題ではないし。あなたを拷問でもして、なんで、ここにいるかを吐かせてもいいけど、面倒だしねえ。やっぱり消えなさい。」


 かおるはそのとき、自分の周りにある。小さな電気を見つけた。


 それが、自分の体にまとわりついてくる。そしてその電気が体に触れる前にバリアに触れる。


 バリっ!!


 さっきは聞こえなかった音が、かおるが強固なバリアを張っていたので、バリアのあたる電気の音が聞こえた。


 その音とともに、かおるのバリアが、霧散する。


 「マジかよ。」


 かおるは、急いで、もう一度バリアを張る。額には冷や汗がたれる。


 「まったく、面倒だわ。」


 その言葉の後に、かおるは言葉を失った。


 今、部屋のドアにいる女性の背中に、大きな竜、おそらく雷竜が、まとわり付いているにが見えた。それにより、女性の顔がよく見えるようになる。三十台前半に見えるその顔には、言葉と同様に生気がないように思えた。


 その竜、大きさこそ、周りの大きさに合わせてあるが、その竜の力は、今のかおるに、大きな圧力となって伝わってきていた。


 「あらら、かわいそうに、なまじ力を持っているから、私の力を感じてしまったので、でも、すぐに楽にしてあげるわ。」


 すると、その小型な雷竜がその女性の横で口をあける。


 かおる、バリアを全身から、前方に集中する。いわゆる、黒炎の塊を前方に集めた形になる。これは、別にかおるが、何かを予想したわけではなく。情景反射であり、無意識に近いものであった。


 「さよなら。」


 雷竜の口に雷光が集まる。


 雷光が、竜の口から、咆哮となり、かおるに飛んでくる。それが、かおるの渾身のバリアにぶつかる。


 ドカーン!!!!!!


 2人がいた部屋一帯が、爆風と爆音に包まれる。


 煙が外の空気が入りこむことにより、序所に消えていく。


 「少しやりすぎたかしら?」


 煙が消えてきて、あらわになった部屋には、もう先ほどに景色はなかった。


 その女性が立っている目の前には、もうその部屋はない。


 跡形もなくなった場所をみて女性が言う。


 「あらら、しぶといのね。でも、まあ、目の前からは消えたし、いいかしら、それよりも、まさこを迎えに行かないと、まさか、良太郎が裏切るなんてね。」


 女性はそういうと、その場所をヒールの音を鳴らしながら、去る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 目の前に雷竜の咆哮がバリアにぶつかって一瞬、かおるは、また自分のバリアが一瞬でかき消されるのを認識した。


 まったく、さっきまで、あれほど、有能であったバリアがこんなにも無能になってしまうとは・・・。


 しかし、咆哮をかなり和らげる効果は果たしてくれたらしく。かおるは咆哮に包まれても、ほとんどダメージは受けなかった。


 衝突の衝撃で、爆音と爆風が起きる。


 「!?」


 気が付いたときにはかおるは、空中にいた。雷竜の咆哮によるダメージはなかったが、その衝撃により、特別棟から投げ出されてしまった。


 「マジかよ! これどうすればいいんだ?」


 かおるは、重力に引っ張られて、地面に落ちていく。


 (やべえ! 死ぬ!!!)


 かおるは、そのとき地面の状況が目に入ってくる。


 地面には、白い煙が広がっていた。それを見て、かおるは、自分が落下している場所は、特別棟の玄関前であることがわかった。


 (考えろ考えろ考えろ!)


 かおるは、思考を必死に回す。


 黒炎を上手く使えば、なんとか、着地ができるかもしれない。でもそのときに、おそらくかなりの衝撃が地面の響く。それでは、煙幕がかき消されてしまい。自分の姿が下にいる、宮内家の部隊に認識されてしまい、最悪な状況になってしまう。


 何かうまくいく方法はないのか・・・・。


 そのとき、自分の落下地点から、少しずれたところにある、あるものに気が付く。


 (転移魔方陣・・・。)


 もう考えている暇はなかった。


 転移魔方陣はまだ、光っている。ということはまだ発動中だ。ということは、上手く真上にいくことができれば、そのまま転移できるかもしれない。


 この情報は良太郎から貰ったもので、心配ではあるが、仕方がない。この方法でしか、上手くこの状況を凌ぐ方法はない。


 かおるは、黒炎と体を上手く使い、自分の落下地点をづらして行く。黒炎で、特別棟を叩くようにして、さらに体をひねったりして、空気抵抗を応用して転移魔方陣の上になるよう工夫する。


 一回着地したのでは意味はない。直接転移魔方陣に向かう。


 (頼む! 飛んでくれ!!)


 かおるの体が転移魔方陣の上方にたどりついた。


 転移魔方陣がさらに発行する。そして、その場からかおるの体は消えた。

「なんでも、今作者は、餅つきをしたせいで、手と腕が筋肉痛で、パソコンのタイピングがかなり厳しいらしいよ。」


「なんで、こんな大事なときにそんなことをしているんだよ! 馬鹿じゃねえの。」


「いや、あの・・・、頼まれたので、はい、すみません。」

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