ライオンだったら、まだよかった件について(仮)
かおるは現在、氏宮病院の裏口に来ている。なぜなら、そこに特別等があるから、というわけではない。特別棟は病院の敷地のなかでも、中心の位置にあり、しかも、その棟は一般の人には見えないように魔術がかけられている。もちろん、漆黒の力を覚醒させた。かおるは見ることができるが、現在は敷地周りにある別の棟によって特別棟を見ることはできていなかった。
「この辺かなー?」
かおるは、その裏口にある草むらで地面を足で探っていた。何回が蹴りあげていると、足の裏に感触があった。
「これか。」
かおるは、その感触があったところで、腰を下ろした。そして、辺りの草や砂を手でよける。すると、そのところに茶色の少し錆びている円状のフレームが見えた。
「よっこいしょっと。」
かおるはそれを持ち上げる。
かおるが持ち上げたものはマンホールであった。なので、マンホールが開かれた場所には、地下に続く穴がある。もちろん、人が降りられるように、梯子もついている。
かおるは、自分の服が汚れるのもかまわずにその穴を降りていく。
下水道に降り立った後に、かおるは、耳にしているマイク付きイアホンに電源を入れた。
「下水道におりたぞ。」
『お疲れさま。うまく起動できてよかった。電波状態は良好?』
「ああ、うまく魔力を電波に変換できるかどうか不安だったけど、この機械のおかげで、うまくできたよ。」
かおるが、しているのは、ただのイアホンではなく。魔法電波に魔力などを変換するのを手助けする装置でもある。それによりかおるは、イアホンを通してだが、間接的に通信を行うことができるようになっていた。
かおるに通信を補助するこのイアホンを良太郎が渡そうとしたときに、宮内が「そういえば、soul speak ・・・・?」 といったのが聞こえたので、「それが、俺の思っていたものと違うものだったんだ。通信ってやつは俺がやっていたものとはえらく違うから、うまくできないんだ。」とごまかした。なんにでもそうだが、知ったかぶりをするのはよくないなと、かおるは学んだ。
「そっちはどう? 電波状態は?」
『こっちも良好だね。もちろん、かおるの居場所もちゃんと把握できているよ。』
「そっか。ちなみに宮内さんは?」
『ああ、それなら、お嬢さんには今は休憩してもらっているよ。流石に体の損傷がひどいからね。信頼できる医者も今手配しているよ。』
それならよかった。かおるは思った。
「それじゃあ、行きますか。案内頼むよ。」
『らじゃあ。』
良太郎が主に立てた作戦はこうである。まず、上からでも横からでも入ることができないとすれば、考えられる手段は下からしかない。なので、近くの下水道から侵入を試みる。
しかし、これは向こうもまず考えることができる手段である。なので、近くの下水道には見張りがいる。
しかし、中には人がいない可能性が考えられる。それは、地下であるなら、外から罠をかければ事足りるからである。もし、それを相手がしのいだとしても、出てくるところは限られているので、そこに見張りを立てればいいからだ。
なので、そこをつく。進入する場所は、直接は病院の下水道にはつながっていない下水、これなら流石に見張りを立てるようなことはしない。なので、まずはそこから下水に入る。といっても下水はどこかで最終的には合流をする。それを利用する。と見せかけて、それはしない。
まずは、病院の中に進入をする。しかも、一般病棟に侵入をする。そこなら流石に警備を全面的にするわけにはいかないから、人が少ない。
『それじゃ、まず、三つ目曲がり角まで行ってもらえるかな? 流石にそこに罠があるとは思えないけど、一応気をつけていってね。』
「了解。」
かおるは慎重に、しかし足早に下水道を移動する。日が昇るまでには2人を連れ出したい。そのほうが逃げられると思うからだ。
「ついたぞ。」
「それじゃ、そこを右に曲がって、今度は二個目の角を左に曲がってもらえる?」
「了解。」
それから、かおるは、良太郎の指示に従って、角を曲がって、曲がって、曲がった。
『次の角で最後だよ。』
その支持で曲がろうとしたとき、かおるの中に声が聞こえる。
《待て。》
かおるは、その声にしたがって角を曲がる寸前でとまる。
(なんだよ。急に!?)
《ゆっくりと、角の先を除いてみろ。》
かおるはその支持にしたがって、角の先をゆっくりを見る。
(なんだよ。あれは?)
そこには、大きな動物がいた。いや、動物といっていいのかはわからない。ライオンのような、そうでもないような。よくわからにが、あきらかに凶暴なものが3体、そこにはいた。
「俺下水道なんかには入りたくなかったんだけど」
かおるが顔をしかめて言う。
「なんでも、作者は一回下水道での戦闘を書いてみたかったらしいよ。」
良太郎が言う。
「最低だな。」
「一回書いてみたかったです。」




