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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第四部 大戦争を起こす件について(仮)
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自由意志は大切な件について(仮)


「とりあえず戦いは俺の勝ちでいいかな?」


 3人は無言となる。


「3人ともとりあえず、落ち着いてよ。もし、良太郎の詳細が知りたいならそれから聞きにくればいい。そしてそれを聞いてからこれからのことを考えればいいよ。戦争に参加するのか、それとも戦争に参加せずにじっとここにいるのか」


「わたし達が宮内家に帰るという選択肢はないのですか?」


 正子が口を開いた。


「そうなれば、確実に俺たちと殺しあうことになる。それはできれば避けたいかな」


「そうですか・・・」


「じゃあ、アリス、3人を談話室に連れて行ってくれるか。俺たちはこれから最後の準備に入る」


「わかったわ」


 アリスが、かおるによって拘束を解かれた3人を二階の奥にある談話室に連れて行った。

 かおるはそれを最後まで目で見送った。


「よかったのかよ?」


 上野がかおるに言う。


「何が?」


「あいつらは絶対に必要な存在だ。八つの枢要罪を倒すことは俺たちにはできないんだからな。あいつらがいないとこれからの作戦に支障がでるぞ?」


「ああ、わかってる。だけど、できるだけ、彼女たちには自由意志で選んで欲しいんだよ」


「こんな状況で今更自由意志もないだろ? 良太郎の話を聞かせれば、あいつらだって絶対にこっち側に付いてくれると思うぞ?」


「だろうね。だけどそれじゃ駄目なんだ」


 そのときアリスが二階から戻ってきた。


「3人とも、特に危険な動きをしそうにはないわ。彼女たちも今は混乱してるんでしょ」


 上野はアリスの言葉を聞いてから、かおるに向き直った。


「混乱してるから駄目なのか?」


「そういうわけじゃないよ」


 かおるは微笑む。


「もし、俺が良太郎のことやハルカのことを彼女たちに話せば、それは彼女たちも同情し、こちら側についてくれるだろうな。それに彼女たちの力は絶対に必要となるんだから確実だ。だけど、この戦争は確かに、ハルカを取り戻すため、悪い敵を倒すためだけど、そもそもが戦争なんだ。相手が神が作り出した天使だとしてもそれを殺す。そしてこちらも死ぬ戦争なんだよ。決して美しくない。彼女たちにはそこを悩んだ末で結論をできれば出してもらいたい」


「だけど、それであいつらが俺たちの敵に回ったらどうするんだよ?」


「そうなれば・・・」


 かおるは上野に対して、困ったなという顔をした。


「やばいな」


 かおるのその顔をみてその場の全員が苦笑する。


「ははは、なんだよ。なんか作戦があるのかと思ったら、ただあいつらのことを思っての言動かよ。とんだお人よしじゃねえか!」


「まったく、かおる君は人が良すぎるわね」


「僕も君のことはわかってるつもりだったけど、ここまでは予想してなかったよ」


「先生としても、君のことはこれから心配だわ」


 それから、その場の四人はしばらく笑いあっていた。


「な、なんだよ、みんなして・・・、やっぱり駄目か? こっちから話をしたほうがいいのか?」


「はは、はあ。いや、別にいいんじゃないか」


 上野が目を涙目に変えていう。


「お前のやりたいようにしたらいいさ。俺たちはそれに従うだけだし、それがベストだと思う。まあ、いろんな助言はしていくけど、最終的に決めるのはお前だよかおる。そしてそれが一番近道だ」


「そうよ。かおる君はかおる君なりのやり方をすればいいの。なにか正解があるわけじゃないんだからね」


 アリスが続けていった。

 そして、中田と杉村もそれに頷く。


「ありがとう」


 かおるは、素直に感謝の言葉を述べた。


「よし! それじゃあ、今から宣戦布告をして土地に攻め入ろう!」


「「「「おう!」」」」



<><><>



「そろそろ、お前の出番だよ」


「ええ、まだ大丈夫でしょ?」


「相手は大罪悪魔の力が何人もいるんだ。そう悠長にしてもらっては困る」


 場所は、彦山の大木。

 そこに、天邪鬼とフードの人物がいた。


「でも、江良さんがいれば大丈夫なんじゃないのかい?」


「あいつも万能じゃない。それに、あいつにはあいつのすることがあるんだ。お前にはそのためにも働いてもらわないとな」


「することね。それは宮内家の深部にある霊脈のことを記した文書のことかい?」


 その言葉で場が一瞬凍りつく。


「どこでそれを知ったかはしらんが、まあそういうことだな。あれを奪われたからといって、どうということはないが、相手を持ち上げるわけではないが、何をしてくるかわからないからな」


「はは、結構評価してるんだね。霊脈を変化させられればそれだけで神の力がどうなるかわからないからね。まあ、わかったよ、行って来るよ」


 フードの人物はそこで微笑んだ。

 それが顔の下半分から見えている部分から判断ができた。


「まあ、私のとって大罪悪魔なんて足元にも及ばない存在だからね。心配せずに待っててよ。それよりも君の精鋭部隊はまだなのかい?」


「ああ、あと少しだ。もしお前があいつらにやられるようなことがあれば出番となるだろうな」


「そうならないことを願っておくよ。なんてね」


 フードの人物はそこで、手から小型ジョット機がついた靴を取り出した。

 そしてそれを履いて、そこから飛び出していった。




「作者は今新作も執筆中らしくて、こっちがおざなりにならないか心配だよね」


「無駄に何やってんだよ。ってかそれなら、こっちの誤字脱字を直せよ!」


「ちなみに転生勇者転生魔王の改稿は終わったらしいので、七月に入ったらアップするらしいよ」


「こっちもやれよ!」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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