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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第三部 てこ入れ回な件について(仮)
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アレンジしました件について(仮)


「その前にさ。ちょっと用事を済ませてもらうよ」


 良太郎はかおるに近づいた。


(ベルフェゴール、漆黒の祭典を発動してくれ)


 かおるの中に良太郎の声が聞こえる。通信だ。


《漆黒の祭典をしてどうなる?》


(まあ、いいからさ。とりあえずやってよ。それを僕が少しだけいじるからさ)


《ふん。相変わらずだな》


(君もね)


 かおるの周りから黒炎が出現した。

 そして、その黒炎が当たりに広がる。


「ジェットブラック・フェスティバル」


 良太郎がそういった。すると、黒炎がかおると良太郎を包むようにして集まる。


「よし、じゃあ話そうかな」


「いったい何をした?」


「何、簡単な話だ。あなたが望んだ漆黒の祭典を開いただけだよ」


「我の知らない祭典だ」


 神が良太郎を見つめる。


「まあそうだろうね。ちょっとアレンジを加えているからね」


「アレンジ?」


「そう。まあいいじゃないか。とりあえず話題を戻そう」


 良太郎は一人、まるで異能力とは関係がないただの会議にでも来ているような雰囲気を纏っていた。


「かおる。とりあえず。君はまだ負けてない。それが真実だ」


「だから、お前! そんな無責任な!」


 良太郎は江良さんの講義を無視する。


「そして、あの神は約束なんて守らない。今から理由をはっきりというよ。君のおかげですべてがわかったからね」


 良太郎はそういうと、神に視線を向けて挑発するように微笑んだ。

 神はそれに一物の不安を覚える。

 たかが大罪悪魔一人にどれだけのことを知られようと無駄だ。だが、なぜだかあの余裕が気に食わない。


「江良、あいつを拘束しろ」


 神の言葉に江良さんがうなずく。


「うわあ、神はもっと温厚じゃないと信仰心なんて集まらないよ? 零細企業になっちゃうよ?」


「黙れ!」


 江良さんが、良太郎に向かっていく。そして、良太郎に手を伸ばした。


 ビリ!

 

「何?!」


 だが、江良さんの手は良太郎には届かなかった。

 良太郎と江良さんの間には、先ほど展開さてた黒炎によって壁ができていた。


 かおるはその様子を見ていた。


「いったい・・・」


 江良さんは驚愕の表情をする。

 自分の動きを止められたことなんて今までの経験にない。そして、それは黒炎によって防がれた。これはかおるが使っている力だ。

 ーまさか、ここにきて覚醒でもしたのか?


 神もその様子を驚きをもってみていた。


「はは、驚いているね。まあ無理もないけどね」


 ただ一人良太郎だけがこの状況を理解している。


「いったい何をした?!」


 江良さんが問う。


「だから、言ったじゃないか漆黒の祭典を開いたって」


「それが何だって言うんだ」


「漆黒の祭典は、その祭典が終了するまで祭典に参加している人間は結界からでることはできない。ってことはその外に人間だって中に入ることはできないでしょ?」


 だが、それは常識の中の話であって、相手は神と江良さんだ。どうしてそれにも当てはまることができるのか・・・、とかおるは思った。


 良太郎にもその疑問が発生することは予想できていた。


「どうして、例外の存在にもその効力を発揮しているか? ってことが疑問なんだろう? まあ、それは僕がアレンジしたからだよ」


 良太郎は微笑む。


「今まで漆黒の祭典で、双方の相手が発動したことはなかった。だけど今回はベルフェゴールと僕が同時に発動している。つまり、そして、僕が発動対象にしたのは、君たち2人だ」


 良太郎は江良さんと神を交互に指差した。


「でも君たちは例外的存在。だから僕らの中でそれは成り立たない。だけど、君たちの存在が漆黒の祭典という枠組みに認識された。だから、僕とかおるの2人を対象とした祭典においても君たちは認識されることになったのさ。つまりだ。漆黒の祭典が君たちを危険な存在だと認識したからこそ、絶対に祭典の邪魔だけはさせないとしているわけだ。簡単にいえばね」


「なんやと」


 江良さんはその後も何度か。その結界を叩いたり蹴ったりしたが、それはびくともしていなかった。


 それが一通り終わると、神が口を開いた。


「だが、漆黒の祭典を開いたということは、お前たちどちらかが消えないといけないということだぞ?」


「それも考えてあるから、安心してくれていいよ。まあそんなことよりも、昔話をしようじゃないか」


 良太郎はかおるを見た。


「これで邪魔はされないからね。かおる。君にすべてを話そう」


「すべて・・・?」


「ああ、すべてだ。あの神もただ一つだけ本当のことを言っているんだ。君たちの歴史はすべて、あの飛行機事故から始まった。こうなることはあのときにすべて決まったしまったといってもいい」


 かおるは、黙って良太郎をみた。

 かおるには、彼の言葉に反応するだけの余力がなかったこともあるが、彼の言葉を静かに聴こうと思ったからだ。

 自分は、戦闘では江良さんに完敗した。もう八方塞だ。だが、良太郎はまだだという。その真意をしっかりと確かめないといけない。

 そしてもし本当に、まだハルカを助けることができるというなら、それにすがるしかない。


 かおるは、ゆっくり息を吐いた。

更新遅れて申し訳ございません!


「作者は、書きながら何度も方向転換しているらしいよ」


「だから、ところどころおかしいわけだな」


小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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