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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第三部 てこ入れ回な件について(仮)
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隕石級の早さな件について(仮)


「おい! せこいやろ! 降りてこいや!!」


 かおるの下で江良さんがさう叫ぶ。だが、かおるには何か言っているなくらいにしかわからなかった。


 かおるは、天高く右手を掲げた。

 すると、その上に雷雲が集まってくる。

 これは、正子の力をまねたものだ。


 その雷雲に、かおるは自身の黒雷を放つ。すると、雷雲にうるさいほどの雷光が鳴り響く。


「雷鳴よ。その雷光の来るところを示し、敵を討ち滅ぼすために、その鉄槌を下したまえ・・・・。天のイカズチ(改)!!」


 雷雲から、無数の黒雷が江良さんに向けて落ちる。 

 その威力は凄まじいもので、一瞬にして、江良さんが居た地面はその原型をとどめておくことはできなかった。


 その場が、ものすごい爆風により視界不良となる。


「まだまだじゃ!」


 その中から、周りの爆風を気で吹き飛ばして、江良さんが出てくる。その身体は、服がただれているが、これまで同様にノーダメージである。


「我は貴殿らの神である。すべての理を統べし精霊よ。その力を我のために奉仕せよ。今ここに科学の進歩を見せる・・・・」


 上空に大きな魔方陣ができあがる。

 これは、アリスが使っていた魔法を言魂の力で真似たものだ。さらにそこに漆黒の力を付加する。


「漆黒の神は今舞い降りた。その器で示す最大の力の行使を今、貴殿らに示さむ・・・」


 雷雲が消えて、そこにさらにもう一つ大きな魔方陣が出来上がる。

 そこから、下にある魔方陣に向かって黒雷炎が降り注ぎ、下の魔方陣から、禍々しいオーラを纏った大きな弾頭が出現する。

 その力はこの場一帯を、最悪この街を吹き飛ばしかねないものだ。


「神の鉄槌!!」


 弾頭が江良さんがいるところに急降下する。


「はは、すげーな!」


 江良さんは、その光景に興奮していた。


「どんなマジック使ったかわ知らんけど、わしにそんな小細工は通用せんぞ!」


 江良さんは弾頭に向かってジャンプした。

 そして、右拳を構えて向かっていく。


「うらららああああああああああああああああ!!!」


 その叫び声と共に、江良さんが弾頭を文字通り殴った。

 弾頭が爆発する。


 ドゴゴゴゴオゴゴg---gggkgkkgkgkギゴオン!!!


 今までに聞いたことのないものすごい爆音とともに、弾頭が、空中で爆発した。

 その爆音は当たり一帯を揺らし、その爆風はかおるのいるところまで飛んできた。


 かおるは、その爆風を気で払い。目の黒雷の力をためる。そして、江良さんを捜した。彼は今地面に落下して、屈伸をしていた。


(おいおい、そんなわけないよな・・・)


 おそらくまた相手はほとんどダメージがなかったのだろう。


 屈伸していた江良さんが、足を曲げた状態から、その足を勢いよく伸ばす。つまり、かおるに向かってジャンプしたのだ。

 今までの計算では、江良さんがかおるのいるところまで飛べるとは思えなかった。だが、相手は予想ができない人物。かおるは、一応さらに上空に飛ぶ。


「ようやく、追いついた!」


 かおるは先ほどよりもかなり上空に上がったとき、下から江良さんの声が聞こえた。

 その江良さんは流石に、かおるの場所までは飛んでこれなかったようで、最高到達点に達した直後で、一瞬空中の浮かんでいる感じにはなっているがそのまま落ちていくだろう。

 おそらく、その場にかおる以外の誰がいようとそう思ったはずである。


 だが、違った。


 江良さんは、そこでまた足を折り曲げた。すると、彼の足裏に空気の塊が集まっていく。これは、かおるが黒雷の力を目に付加していたから見えたものだ。

 そして、そこに人一人が乗れるくらいの空気の土台ができあがる。

 その土台を使って、江良さんが二段階目のジャンプをした。


 そのままかおるに向かってくる。しかも超高速で・・・。


(おいおい、勘弁してほしいな。もう転移する力も残ってないってのに・・・)


 かおるは、全身に今もてるすべての力を纏った。

 そして、飛んでくる江良さんにいくつかの魔弾をぶつける。だが、それはほんの少し相手の速度を弱めるくらいにしかならなかった。


 かおるは、彼からの攻撃を受ける覚悟を決めて、両手をエックスの形で身体の前に構えて、そこに最大濃縮の黒雷炎をまとう。


「一撃必殺!」


 江良さんがそのままの勢いで、かおるに右の鉄拳を繰り出した。

 それが、かおるの腕にぶち当たる。


(重い・・・!)


「うらああ!」


 かおるは、江良さんの鉄拳が、少し振り下ろされる形で下ろされたため、地面に勢いよく落下した。


 まるで、宇宙から落下した隕石かのように超高速で落下する。


 かおるは地面に大きな音を立てて背中から落ちた。


 江良さんは、かおるの落下した付近に自身も降りる。


「ごほごほごほ!」


 かおるは咳払いをしながら、立ち上がった。


(うわあ、腕が完全にいっちまった・・・)


 江良さんの攻撃をもろに受けた右腕は、すでに折れていた。さらに、いくら全身を漆黒の力で纏っているといって、あの高速での落下では流石に全身へのダメージがかなりあった。腕だけでなく全身が痛い。


(はは、今回ばっかしはやばいかもな・・・)

「うわあ、パクリばっかじゃん」


「それは言うな」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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