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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第三部 てこ入れ回な件について(仮)
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居場所が突き止められる件について(仮)


(おいおい、マジかよ・・・、流石に少し絶望だわ・・・)


 かおるは江良さんを見て苦笑いを浮かべる。

 江良さんは着ている服こそ少し汚れてはいるものの、そのほかにはまったくダメージがない様子であった。


 今回の攻撃は全力だった。


(あれが越えし者とかいうチートの力か)


 だが、それであきらめるわけにはいかない。


「何か面白いから、いいことを一つ教えてやろう」


 2人の戦いを見物していた。自称神がかおるに向けて言ってくる。


「いいこと?」


 かおるは神に視線を向ける。


「ああ」


「それは、まさか江良さんの弱点とかじゃないよな? それならめちゃくちゃうれしいんだけど」


「はは」


 神は笑った。


「まだ、そんな軽口を叩ける余裕があるみたいでよかったよ。でもこれを聞いたらおそらくそんな余裕はなくなる」


「は?」


 それって、自分にとってのいいことではないのではないかと、かおるは思った。


「この身体の精神体。つまり井上ハルカの心は、明日の午前零時を持って、消滅する。つまり井上ハルカの存在がなくなるというわけだ。そうなればもう君の大切な人は戻って来れない」


 かおるは、目を見開く。


「まあ、予想はしていたことだろう? だから、せいぜいがんばって江良を倒してから、さらに我を倒してみろ。ははははは、まあ無理だろうけれどな。だが、君がその悪魔を殺すというなら、そのタイムリミットを少し伸ばしていいぞ?」


「ふん。そんなこと信じられるかよ。俺は全部救ってみせる」


 確かに、神の言ったとおり、そのことに考えが及ばなかったわけではない。だが、かおるはあえて考えないようにしていた。それに、身体さえ取り返すことができればその後はどうにかできるとも考えていた。


「ふー」


 かおるは気持ちを落ち着かせるために、一息つく。


 そして、全身に再度力を入れなおす。

 今、そのことを気にしてもしかたがない。自分にできることはとりあえず。目の前にいる江良さんを倒すことだけだ。ハルカを助けるために他のものを犠牲にしたとあっては彼女にしかられてしまう。


 決意を固めかおるは、江良さんに向かってまた踏み出した。




「はああああああ!!!」


 かおるの渾身の一撃が江良さんを襲う。

 だが、その一撃を江良さんは突き出した拳一つで消し去ってみせた。


「流石にチートすぎやしませんか?」


「いや、十分かおるも強いと思うで、少なくとも、わしが戦ってきたなかで最近では一番たぎるわ!」


 江良さんがかおるに突進してくる。


「テレポート(転移)」 


 その突進を、かおるは転移でよける。

 江良さんの攻撃は洗練されているものではない。要は喧嘩攻撃だ。だから、その威力と速度さえつかめれば、よけることや、こちらの攻撃を当てることはできる。だが・・・・。


「それはもう何回も見たわ!」


 江良さんはその場から別の場所に、移動する。

 そして、その場に江良さんの前から消えたかおるが現れた。


 江良さんの拳がかおるを襲う。


「くっ!!!」


(流石に、はやすぎだろ!)


 かおるは、江良さんの突きのような攻撃を力を最大限にためた防御を両手で作り。相手の攻撃を受けた。


「おらやああああ」


 ものすごい衝撃がかおるを襲う。

 そして、後ろに吹っ飛ばされる。

 かおるは体勢をなんとか整えて、着地した。


「まだまだ!」


 安心したのも束の間。目の前に江良さんが現れる。


「黒爆円陣!」


 かおるは、自身の周りに自動爆発する壁を出現させた。

 その壁に江良さんが突入してくる。


「こんなものでわしを止めれるとおもっとんのか!」


 江良さんの周りで爆発が起こった。だが、彼の言ったとおりその足が止まることはない。

 だが、かおるに狙いは、彼の足止めではなかった。


 2人のまわりは爆発した壁の爆風で黒い煙に包まれる。かおるが出現させたものは、爆発するときに黒煙を出すというものであった。


 江良さんの視界からかおるが消える。

 だが、彼にとってそれは問題ではなかた。かおるの力の存在感についてはもうすでに把握済み。だから、かおるが転移をしようが、何をしようが彼の居場所は把握できる。つまり、かおるの漆黒の力を感知して、彼の居場所を把握しているのである。

 しかし、今はそれがわからなかった。

 一瞬江良さんの足が止まる。


「黒雷撃の撃墜砲!!」


 その言葉と共に、江良さんの前の黒煙がかき分けるられて何かが飛んでくる。

 それは彼の視界に捉えられたときには反応する余裕がないほどに高速であった。

 

 江良さんはその雷撃に身体を覆われて、その場から後方に飛ばされる。


 その衝撃で、その場にあった黒煙はすべて吹き飛んだ。そして、かおるが先ほどよりもかなり後方の位置に現れる。


「はあ、はあ、はあ」


 これで少しはゆっくりできる。かおるはそう思った。

 流石に高速での攻防には神経が磨り減る。


 かおるが、最初に作り出した壁の爆発から出てきた煙はすべて、かおるの力によって作り出したもので、そのすべてに漆黒の力が宿っている。

 先ほどから、江良さんは、かおるの居場所を把握することができるようになっているようだった。そのときベルゴから漆黒の力を感知していると聞かされ、その対処を教えてもらったのでそれを実効したのだ。


 江良さんは数百メーターその場から飛ばされていった。



「これから結構戦闘描写が続くらしいです」


「なんか、書いてたら楽しくなったって作者が言っております」


「読みづらいかもしれませんがご容赦くださいとのことです」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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