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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第三部 てこ入れ回な件について(仮)
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急増な件について(仮)


「それで、その・・・、宮内さんの気持ちはわかったけど、それがなんで、俺とハルカとの関係性が重要になってくるの?」


「それはもちろん、かおるさんと、ハルカさんの関係性が変わったことで、ハルカさんとの正々堂々の対決にならないからです。わたしはできれば、かおるさんが能力を手にいれる前のお2人の関係性くらいまでに戻っていただきたいのです!」


 正子の熱はまだ続いていた。


 かおるは、なぜ、彼とハルカとの関係性が、正子との戦闘に影響があるのかは、理解できていなかった。ハルカがそれにより戦闘力が下がるとは考えれないし、というか、下がったほうが正子の勝機は上がるわけだから、逆にそのほうがいいのでは、くらいに思っていた。

 あまりにも、正子とハルカでは、正子がかわいそうだ。


「まあ、もろもろと、疑問点はたくさんあるけど、一つ勘違いしていることがあるよ」


 かおるは、とりあえず落ち着いて話をする。


「何でしょうか?」


「俺とハルカは別に関係性が変わったりはしてない」


「それは強がりです」


 正子は即答だった。

 その言葉に、かおるは少しイラつく。


「強がりじゃないよ」


「いいえ、表層では気が付いていないかもしれませんが、深層ではそうです」


「どうして、そこまで言い切れるんだ?」


「直感です」


 正子は、かおるを真っ直ぐ見据えて言う。

 かおるは視線を外して、再度のみものに口をつけた。


「ふう・・・」


 かおるは、今のハルカとの関係性について考える。

 確かに、現在、前よりは一緒にいる頻度が多少変化しているのかもしれないが、彼女が部活をやめたことで、このさき、その時間は増えるだろう。

 だが、それは、確かに彼女との関係性が昔のままならなのかもしれない。

 今、かおるは異能力者として、上位の存在だ。今後、本当に何かあれば、その対策に乗り出す正子達に協力するだろう。そして、ハルカは今、ある人物におそらく言い寄られていて、今後のその人物との関係性いかんでは、かおるとの関係ももっと変わってくるはずだ。


「一つ、聞いてもいいですか?」


「いいよ」


「今からはかなり踏み込んだものになります。嫌になったら、遠慮なくそういってください」


 かおるは首肯する。


「どうして、ハルカさんに、青沼さんとのことを聞いたりしないんですか?」


「ずばり直球だね」


「すみません。いい言い方を思いつきませんでした」


「そうだなあ、とりあえず。飲み物とってきてもいいかな?」


「あ・・、わたしも行きます」


 2人は席を立ち、ドリンクサーバーまで行き、それぞれ、別々の飲み物を入れて、席に戻る。


「うん。そうだね。どうしてなんだろうな・・・・」


「そんなものは簡単な話だよ」


 そのとき、後ろの座席から、いきなり声をかけられる。


 かおると、正子は急いで、そちらを見る。


「お2人とも、きていたんですか?」


 そこには、良太郎と竹市が座っていた。


「俺達もいるぜ」


 今度は隣の席から聞こえる。そこには、トシコと孝子がいた。そこは今まで誰もいないはずであった。


「2人まで、しかも、サイレンとスキルで隠れてたのね」


「かおる、君の中のもやもやの正体を教えてあげるよ。その前にまず、ここを移動しようか」


 かおるはいきなりの登場人物の増加に、戸惑いを感じながらも、良太郎の指示に従う。






「まあ。ここでいいでかな・・・」


 2人から、その3倍の6人になった一同は、ファミレスの近くにある。大きな公園に来ていた。その公園の名前はワンダーランド、なんとも派手な名前だ。


 かおる達は、その公園にある。少し広い広場に来ていた。そこは軽いピクニックができるほどの広さで、芝生が生えている。

 そこにあるベンチに、良太郎以外の五人が、三つのベンチに分かれて座る。真ん中のベンチに、かおると正子、その右に、トシコと孝子、左に竹市だ。

 良太郎は、その前に立つ。


「それで、俺のもやもやを、良太郎は知っているのか?」


 良太郎は、ワンダーランドに来るまでに買った飲み物である。カルピスを一口飲んでから話す。


「知ってる。まあ、それが真実かどうかはわからない。けど、多分当たっているよ」


「どうして、良太郎が知ってるんだ?」


「まあ、そう急かさないでよ。まずはゆっくりと話をしよう。ちなみに、彼女が、かおるを呼び出して、その話をするように知識を与えてしまったのは俺なんだ。それについてはすまないね。まさか、それを直接かおるに話すとは思わなかったから、急いで竹市君と君達を追ったわけ」


「ちなみに、俺達は、万が一のために、サイレンスキルで最初から2人の近くにいたけどな。正子が抜け駆けか? って思っちまってな」


 抜け駆けの意味はわからなかったが、皆、それぞれの理由で来ていたわけだ。正子が仕組んだものだとは考えていなかったが、そうでなくてよかったとかおるは思った。


「じゃあ、まずは、かおるの今の状況を整理しようか。これからは、かおるはもしかしたら知りたくないことも含まれるかもしれないけど、それはいいかな?」


「それがないと、前に進まないなら、仕方がない。いいよ」


「ありがとう」



「はい、みんな登場!!」


「びっくりだわ!」



 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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