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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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某何々が多い件について(仮)


「じゃあ、この川を下るか、多分この川は西に流れてる豪大ごうだい川だと思う。下れば町が出てくるはずだからそこから、逃げよう」


「でも、どうやって? このまま川の縁を渡っていくのか?」


 川の縁といっても、きれいな道になっていうるわけではない。先ほどまで走ってきた獣道よりもある意味険しい道だ・・・、かおるはつばを飲み込む。


「俺は、川の上を歩けるんだが・・・、かおるは無理か・・・」


(何その、某漫画の忍者と同じ能力、俺も欲しい)


「じゃあ、船でも作るか」


 そういうとトシコは周りにある木を集めだした。


「え、でもそんな時間ないだろ?」


「一から全部作るわけじゃねえよ。材料さえあれば、俺の忍法でいかだくらいは作れるだろうさ。かおるも手伝ってくれ、それと、少し罠も作りたい」


 かおるは、トシコの指示に従って、いかだに使えそうなものを集めたり、作ったりする。

 その間、トシコは森に入っていった。


「集まった?」


 少しして、トシコが戻ってきた。


「これくらいでいいか?」


「よし、それじゃ、いかだ作るか、忍法俊足!」


「え?」


 トシコはその言葉の通り俊足で動き回る。そして、かおるの目の前で見る見るうちに木が集められ、くっ付けられて、単純ないかだができていく。


「ふう、どうだ。俺の忍法は?」


「えっと・・・、とてもまねできない技だな。うん、すごいと思う」


 かおるは苦笑いをなんとか隠しながら答える。


「よし、これで川を下れるだろ!」


 このとき、まあ、川だ。上に浮くことさえできればなんとかなるだろうと、かおるは思っていたが、それは甘い考えだった。

 

 川にいかだを乗せて、その上にかおるが乗る。少し不安定だが、無事にいかだの役割を果たしていた。


「じゃあ、俺が引っ張ってやるからな! 行くぞ!」


「おう」


 トシコがいかだにつけたロープの代わりに森から取ってきたツタを引っ張る。最初はかおるといかだの重さがあるのでゆっくり進むが、動き出すとそれはかなりの速度で動きだした。


 そして、その体感速度はジョットコースターのそれよりも、それはもうすごいものになった。


「うわああああ、落ちる落ちる落ちるうううううううう!」


「落ちても気が付かないから、しっかり捕まっておけよ!」


「いやいや、いかだじゃどこに捕まれっていうんだよお!」


「そこは、漆黒の力で頑張れ!」


「くそおおおお」


 かおるは、拘束するときに使用する黒炎を発現し、それを使って自分をいかだに拘束する形でなんとか体勢を整える。


 だが、あまりにも激しい衝撃で、いかだが少しずつ悲鳴を上げていく。


「ちょ! いかだがもう駄目っぽいんだけど!」


 どんどん、いかだの端の木がなくなっていく。


「後、少しの我慢だ!」


 かおるは知っている。トシコの言う後少しというのは、後、少しではなく。ものすごくであるということを・・・

 かおるが、いかだをどうするか考えていると、川が急カーブしているところがかおるの視界に入ってくる。


「カーブはどうすんだ!?」


「それも、漆黒の力でなんとかしてくれ、行くぞ!」


「えええええ」

 

 トシコが急カーブを曲がる。すると、いかだはそのまま真っ直ぐに川を離脱する方向に進む。


(ああ、もう!!)


 かおるは、黒炎を使い。それをクッションのようにして、なんとかカーブを曲がる。

 だが、その衝撃のせいで、いかだがその形が崩れる方向に進む。


「やばい! いかだが壊れる!」


「それも漆黒の力で!!」


 かおるは、いかだを黒炎で縛り、その形をなんとか保つ。


 その後も、カーブだの。いかだのダメージだの。黒炎の発動限界だので、幾度となく危機に陥るが、そのときにいつもトシコは


「漆黒の力で!」


 というだけだった。

 確かに、漆黒の力は強力な力だ。この力があるだけで、土地の管理者には軽くなることができるだろう。もし、この力を持って、それを適切に行使可能な頭脳があれば、世界的に強大な人物となることができるだろう。野心があれば、すぐにそれを実現できるだろう。

 だが、だからといって、すべてが某猫型ロボットのポケットのように解決しうるものを出せるわけではない。かおるはそれをトシコには、後で刻々と言おうと思った。



  -   -   -   -   -


「お前、何やってるんだ」


 敏夫は宙にぶら下がっている自らの息子の勇次を見て言う。


「申し訳ございません。父上、姉上にやられました・・・」


 勇次は、姉のトシコを追っているときに、トシコが仕掛けた罠に見事に嵌ってしまった。


「はあ、まあいい。お前も付いて来い。いい勉強になるだろう」


 敏夫は勇次の足に絡まっているツタをクナイで切る。

 勇次は地面に頭が落下する直前に体を回転させて、着地する。


「勉強とは?」


「典夫君と共に今からトシコを向かえに行く。そのとき、おそらく漆黒の力を持っているという彼が邪魔をしてくるだろう。その人物を葬る典夫君の技を勉強するんだ。こんな機会はまずないからな。しっかり見ておくんだぞ」


「わかりました!」


 勇次は忍のくせに敬礼する。

 その姿に典夫が微笑む。


「では、急ぎましょうか」


 典夫の言葉で3人は再度、トシコを追う


 

「いろいろと問題発言が多いね」


「まあ、仕方がないな。そういう回もあるだろう」


「ちなみに、チャクラは出せるの?」


「おい! それぼかしてたやつ!!」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。


 二十四日までご感想の返事が遅れるかもです。すみません。

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