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掌編小説集2 (51話~100話)

化け猫の呪い

作者: 蹴沢缶九郎

昔、人間に悪さをする化け猫が一人の勇敢な武士の手によって退治された。化け猫は事切れる寸前、


「この恨み忘れぬぞ。未来永劫、お前の一族を呪い続けてやる。」


と言うと息絶えた。


「起きてくだニャい。早く早く起きてくだニャい。会社に遅刻するニャ。」


飼っている猫のタマが猫パンチで俺の顔を叩く。もう少し優しく起こせないものかと思うが、起こしてくれるだけマシか。身支度をすませ、出掛けようとしたところでタマが言った。


「あ、キャットフードがきれかけてるニャ。帰りに買ってきてくだニャい。出来たら新発売のニャつ。」


「わかったわかった、買ってくるよ。じゃ、行ってきまーす。」


「行ってらっニャーい。」


ご先祖様が化け猫を退治してしまったその呪いとかで、猫の言葉が分かるようになってしまったが、今のところ、生活に大した支障はない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 寧ろ羨ましい呪いw [一言] 某ジブリ作品に絶叫モノのお礼された女の子がいましたね…… かの猫にとっては人と喋れることが苦痛だったのなら悲しいですね
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