エピローグ
「ふぅ……一先ず、これで大丈夫ですね……」
分厚いファイルを閉じ、ミルクを一口飲む全身真っ白のスーツ男。
「これで暫くはゆっくり出来るかなー!ついでに有休使って温泉行っちゃおうかなー!!」
どこの温泉行こうかな♪っと考えている時だった。
リンゴーン!リンゴーン!
リンゴーン!リンゴーン!
鐘の音色が鳴り響いた。
スーツ男のスマホの着信音だ。
「はいはい。今見ますよー……っと」
穏やかな表情から嫌な表情に変わり、スーツ男は深い深いため息をついた。
届いたメールの内容は…
ー・ごめん♪間違えて天国宝くじのスロットマシン動かしちゃった♪それで三人、当選者作っちゃったから願いを叶えてきてね♪よろしく♪♪by社長♪・ー
「…暫く温泉はお預けですね…はぁ……」
暫くしょんぼりしていたスーツ男だが、グラスに残っていたミルクを一気に飲み干した。
「まぁ!落ち込んでいても仕方ないですね!」
荷物をまとめ、スーツ男は歩き出した。
次は貴方の願いを叶えに行くため……
人生で一回(もしかしたら、それ以上かな?)は宝くじに当たってみたい!っと思ったことはありませんか?
私はあります。
なので毎年2回、夢を買っています。
少し前は家族で分けて残りは貯金するって考えていたのですが、最近はマンションを買いたいなど←
結構、欲にまみれています。
(ちなみに過去最高額は1万円です)
今回はこの世の宝くじではなく、あの世(天国)の宝くじをベースで書いてみました。
初めは現金にしようかと思ったのですが、少し味気ない事もあり「願いが一つだけ叶う権力」にしました。
現金も良いけど、願いが一つだけ叶うのも同じ位、魅力的ですよね?
もし、あの世の宝くじに当選して願いが一つだけ叶うなら億万長者になりたいって願います。
ただ、悲劇的な結果にならなければの話ですが←
貴方は何を願いますか?
少し考えてみるのも楽しいですよ。
最後までありがとうございました。