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僕の特権
僕は、数年前からあらゆる骨から泡がでてくるようになる奇病に取り憑かれた
親父といくつかの病院を回った後にここに運ばれた。
ただ一人の家族も数年前になくなっている。
他の患者はほぼ身寄りがない。 どこから入院費が払われているのかもわからない
何人かの患者が救急車などで入ってこれば
何人かの患者がこの病院を去る。 あの世からやっとお迎えが来るのだ。
私は一番古い患者になったのだが一度も生きて退院した者はいない。
ここはもう治る見込みがない患者の倉庫なのだろう。
その中でペプシの話だけが生きている感覚を味わえる音だった。
ペプシが昼寝や就寝すれば誰も外の様子を教えられない。
知りたくても聞けない。 ペプシだけがカーテンの向こう側をしっている
ペプシだけが。 ペプシだけが外の情景を見れる。 早く起きて欲しかった。
いや早く眠って欲しかった. 永遠に眠って欲しかった。
僕はペプシが羨ましかった。 誰でも羨ましいに違いない。
しかし、みんなが望ましいペプシのベッドは一番古くからいる人の特権だ。
本当は僕がその特権をもっているはずなんだ。 もっていなければならない。
なのに一度病室を移動したことによってベッドの位置を動かされたのだ。
だから死ねば僕の特権になる。 俺の特権になる。




