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セッション1-4

GM:無事バックパックを取り戻して宿屋へと戻って来たヒイロ達。宿屋は君達の帰りを待つようにまだ明かりがついたまま。君達が戸を開けると、心配そうに頭を抱えていた商人の男が顔をあげて君達の方を見たね。

男:それは、僕のバックパック!ありがとう、取り戻してくれたんだね!

ヒイロ:おー……。悪いんだが、そう言う話はメイクに頼むわ。お休み……。

シア:カーナに言ってね!じゃあ、私もお休みー。

メイク:あ、こら。

カーナ:まあまあ。ヒイロさんはボロボロの体で頑張ったし、今日はいいじゃないですか。

男:大分無理させてしまったようだな。

メイク:いえ、仕事ですし。

男:っとそうだ。これは報酬。一人1000Gだから、4000Gだ。

メイク:ありがとうございます。(数え中)確かにそうですね。お受け取りしました。

男:ああ。それから、此処の宿代は立て替えておいたよ。と言っても今晩の分だけだが。

メイク:構わないですよ。明日には出ますから。

男:そうか。なら良かった。あと、そうだ。君達、冒険者の店と言っていたけど、当てはあるのかい?

カーナ:あ、最近出来たって言う冒険者の店の話を聞いたので、出来れば其処にしようかなって思ったんですけど。

男:ああ、あそこか。あそこを経営しているのは僕の知り合いだ。良かったら紹介状を書くよ。

メイク:……いいんですか?

男:それだけバックパックを取り戻して貰えて助かった、と思って欲しい。それで、君達はパーティーと言う事でいいのか?

メイク:あー……。僕はそれでもいいんですし、ヒイロもいいって言うとは思いますけど。

カーナ:私とシアもいいですよ。シアなんて、ヒイロ君に凄く懐いてますし。

男:分かった。なら四人組と言う事で書いておくよ。店についたら、店主に渡すといい。

メイク:分かりました。重ね重ね、ありがとうございます。

カーナ:ありがとうございます。

男:いや。いいよ。バックパックを取り戻してくれて、本当にありがとう。

GM:最後に深々と頭を下げてそう言うと、男は同じくこの宿に部屋を取っているのか、宿の隅にある階段を昇って行く。……こんな感じで、やる事が無いなら、翌朝まで飛ばすけど。ヒイロとシアはさっきから、何を内緒話してるの?

ヒイロ:……じゃあ、それで。GM。聞きたい事があるんだけど。

GM:ん?何?

ヒイロ:この宿の部屋ってどうなってるの?えっと、作り?ベッドとか

GM:え?あー……じゃあ、シングルベッドが二つと机が一つ。椅子が二つって言う、オーソドックスな作りかな。

シア:鍵はかかるの?

GM:そりゃかかるね。

シア:……じゃあ、鍵がなくて部屋には入れなかった私はヒイロとメイクの部屋に行ったよ!

GM&後衛組:……え?

ヒイロ:鍵もかけないで泥のように眠っていた俺は当然気がつかないね。

シア:それを良しとしたシアはそのまま潜入。暖かそうだし、そのままヒイロのベッドに潜り込んだ。

GM:……それで?

シア:其処からRPしていい?

GM:まあ、いいけど。


 何を企んでいるのやら。とりあえず許可すると、シアはコホンと一つ咳払いした。


シア:ヒイロー!……あれ?もう寝てる。

ヒイロ:グー、グー。

シア:もー。いいよ。勝手に寝るから。(そう言って先ずはメイクのベッドに入りこむ)冷たっ。ううー。(其処から出て、ヒイロの方へ)えへへ。こっちはあったかいや。

ヒイロ:グー、グー。

シア:今日は楽しかったねー。ヒイロは面白いし、メイクは……あんまり話してないけど、頭いーし。カーナと皆で一緒に入れたら楽しそうだなー……スースー。

GM:あー、パーティー結成のシアなりの感情って感じ?

シア:うん!もう満足!

GM:OK。じゃあ、翌朝まで進めていいかな?と言っても、もう第一セッションエピローグだけどね。

一同:オッケーでーす!

GM:それじゃあ、蛮族達からバックパックを取り戻した翌日。朝食を終えた君達は四人で《白峰領》ゼスに向けて歩きはじめました。本来であれば5日程で行ける行程でしたが、ヒイロやシアが興味のある物に突っ走るので、結局1週間ほどかかってしまいました。

前衛組:しかたないね。

メイク:反省して。

GM:そうして漸く見えて来た城門を抜けると、《白峰領》の名の由来にもなった約半分を雪に覆われた巨大な山が4人を出迎えました。その風景に感心し、雪の方へと走ろうとするヒイロとシアを止めながら、四人は再び歩き出し、半日程経って、漸くとある冒険者の店に辿り着きました。店自体はそう大きいものでは無く、近くにある水神ルーフェリアの聖印を掲げる神殿の影が僅かにかかっています。店内を覗けば、まばらですが人影が確認できました。

入っていいものか。メイクとカーナは少し悩むも、前衛組は勢いのままに乗り込み、1週間ですっかり食料も尽きていたので後衛二人もそのまま冒険者の店の戸を開けて中に入って行きました。


ってところで、今回のセッションは終わりにしましょう。お疲れさまでした。

一同:お疲れさまでーす!

GM:さて、経験点を兼ねた今回のセッションの結果ですが。剣のかけらは全部名誉点でいいのかな?

ヒイロ:いいんじゃないか?特に欲しい物も無いし。いざとなったらメイクに借りよう。

メイク:待てこら。

カーナ:まあ、私が貸しますよ。

ヒイロ:サンクス、カーナ!

GM:じゃあ、結果発表だ。


第1セッション結果

獲得経験点

・基本経験点

 1000点

・モンスター討伐点

 240点

・その他ボーナス

 150点

・ピンゾロ経験点

 ヒイロ:無し

 カーナ:50点

 メイク:100点

 シア :150点

獲得報酬

・基本報酬

 4000G

・モンスター討伐報酬

 210G

内訳

一人1000G

パーティー共有210G

獲得名誉点

 60点

パーティー評価:



ヒイロ:こうやって見るとあれだな。皆、すげぇ、稼いだな。ピンゾロ点

一同:すいませんした。

GM:じゃあ、最後に成長分を振ろうか。2D6振ってね。

一同:はーい。


 とまあ、こんな感じに終わった、第一セッション。

 反省点は多々あったね。バランスとか。とりあえず、今回逃げてしまったボガードトルーパー達に関しては後々シナリオに組み込んでいくとして、今はとりあえず第一セッションが無事に終わった事にひたすら安堵するだけである。

 さて、次回のシナリオについては一応考えていない事も無い。シティシナリオと言う訳ではないけど、ゼスの内部で行う予定だ。楽しみにして貰えると非常に嬉しい。

 それじゃあ、また。次の機会に。


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