セッション1-2
GM:さて。今回の舞台になるのは《年輪国家》アイヤールの一角。ダンフォース・ゼスというダビットが治める《白峰領》ゼスと呼ばれる場所ですね。アイヤールの北方に位置し、高い山岳地帯を包むようにして存在する領地です。
ここは30年ほど前まで第二の剣の小神アーメスとそれを崇める蛮族の支配する地でしたが、英雄パジャリガーの手によってアーメスは眠りにつき、蛮族がこの地を去ることにより、アイヤールの一領地として奪還できました。
皆さんは最近ゼスに出来た冒険者の店の話を聞き、そこを新天地に冒険者になろうと、その街に向かっています。勿論、誰かと一緒でもいいですし、一人でもいいです。今は夕暮れ時、今晩の宿にと、とある宿屋に居ます。あ、行き先が寒いということは分かっている設定なので、皆さんは自前で暖かい格好をしていると考えていいですよ。
カーナ:さっき話したんで、私とシアは一緒に旅してます。
シア:ティダン様の加護なのか、ぽかぽかお日様の香りがするのが好きって事にしといて。
ヒイロ:なら、俺はメイクと二人って方がいいか。
メイク:そうですね。導入楽ですし。
ヒイロ:じゃあガンが珍しくて、メイクに必死に突っ込んでいった感じにしよう(笑)。
メイク:(笑)。ナイトメアですよ?
ヒイロ:だからどうしたって感じだね!
GM:OKです。じゃあ、皆さんは同じ酒場で偶々空き席が無く、先に席について食事をしていた、カーナとシアに店主が声をかけてきました。「嬢ちゃん達、ちょっくらいいかい?」
シア:カーナ!これすごく美味しいよ!
カーナ:話聞いてあげようね、シア。なんでしょうか?
店主(GM):悪いんだが、席が埋まっちまってな。悪いんだが、あそこの二人と合席して貰えないか?
カーナ:えっと、その二人って言うのはヒイロさんとメイクさん?
GM:そうだね。そう言って、店主が指さした先には鉢巻を巻いた少年とフードを被った青年が居た。
ヒイロ:なぁ、メイク!もうすぐリオスにつくんだよな!
メイク:うん。明日には着くんじゃないかな?
ヒイロ:そっか!よっし、燃えて来た!
GM:……みたいな話をしてるね。
カーナ:悪い人達じゃなさそうですし、私は了承しますよ。
シア:なんであの人はフード被ってるのかなぁって気になってるけど、直ぐに食事に戻ったよ。
店主(GM):悪いな。助かるよ。おい、そこの二人!合席でいいなら、この席に座ってくれ!
ヒイロ:はーいって返事して、そっちに行こう。
メイク:同じく。そっちに行って、すいませんって店主とカーナさんとシアさんに謝ります。
カーナ:気にしないでくださいよ。其処にどうぞ。
メイク:ありがとうございます。
ヒイロ:おっ、ちびっこ。もしかしてグラスランナー?
シア:ううん、ドワーフ。
ヒイロ:マジで!?
カーナ:あ、こら、シア。嘘ついたら駄目だよ。
シア:はーい。ふっふっふ、私は何を隠そう……、人間に見せかけて実はグラスランナーだよ!
ヒイロ:な、なんだってー!?
メイク:何かすみません……。
カーナ:いえ、此方こそ……。
GM:(楽しそうだなぁ、ヒイロとシア)。そんな風に歓談しながら食事を続けていると、扉を開けて男が飛びこんで来たね。
ヒイロ:GM。ついでにこの時、自己紹介した事にしていい?
GM:いいよ。
男(GM):た、助けてくれ!蛮族に追われてるんだ!
GM:そうやって叫ぶ男の体には細かい傷がある。嘘をついている様子は無い。さて、皆はどうする?
ヒイロ&シア:飛びだす。
メイク:待とう!?
カーナ:えっと、どうしましょう?
ヒイロ:蛮族!?よっしゃ、行くぞシア!
シア:オーッ!
カーナ:ちょっ、シア!ヒイロさん!
メイク:止めるだけ無駄かぁ……。GM、男に話しかけます。
GM:了承。
男(GM):な、なんだ?
メイク:外の蛮族の件、僕達に任せていただけますか?報酬は一人頭500Gと此処の宿泊費と食事代でいいですよ?
カーナ:ちょっ、メイクさん!
男(GM):わ、分かった!分かったから早く!
メイク:分かりました。
カーナ:あのっ、メイクさん!今のは酷いんじゃ!?
メイク:冒険者になるんですから。あれ位当然です。蛮族との戦闘も確定してるんですから。
カーナ:う……でも。
メイク:早くしないとヒイロとシアさんが先走りますよ。急ぎましょう。
カーナ:……はい。
GM:じゃあ、四人とも外に出て合流したって事でいい?
メイク:うん。
ヒイロ:遅いぞ、メイク!
シア:よっし、やるよ!蛮・即・斬の精神で!
ヒイロ:輝け、俺の右ストレート!
カーナ:えっと、えっと……思いつかない……。
メイク:……早くもこのメンバーでやって行く自信が無くなったんだけど。
見た感じ、RPは良好だった。シアなんかもノリノリである。ネタが酷いが。
さて、それじゃあ初戦闘。基本的にボス戦以外は固定値を使うつもりだから、ダメージの算出以外やる事が無いのだが。まあ、その前にやる事もある。
先ずは魔物識別判定。戦う相手を自分たちがどの程度知っているのかの判定である。その次に先制判定。パーティーの一人でもそれに成功すれば、自分達から攻撃出来る、行ってしまえば先攻を決める判定である。
GM:よし。じゃあ、初戦闘だ。セージ技能+知力ボーナスで魔物知識判定どうぞ。今回は初めてだし、セージが無い組も平目で振っていいよ。
ヒイロ:……あれ?このパーティーのセージ技能って。
カーナ:私とメイクさんですね。
シア:だったら何とかなるか。
メイク:アハハ……。とりあえず振ろうか。
魔物知識判定
1回目
ヒイロ:平目 (5,1)= 6 カーナ:基本値4 (4,1)+4= 9
メイク:基本値4 6ゾロ=自動成功 シア :平目 ピンゾロ(1ゾロ)=自動失敗
シア以外は蛮族の正体を見抜いた。→ゴブリン
メイクはゴブリンの弱点を見抜いた。→魔法ダメージ+2
シア:……あれ、何?
カーナ:ゴブリン知らないの!?
ヒイロ:あはははは!
シア:むぅ、笑うな!
メイク:駄目だこの味方……。
先制判定 目標値11
ヒイロ:平目 (6,3)= 9 カーナ:平目 (4,6)= 10
メイク:平目 (6,2)= 8 シア:基本値5 (1,5)+5= 11
一同:あぶねぇえええええええ!?
シア:いやー、はっはっは。所でGM。ゴブリンは何体?
GM:今から10面ダイス振って決めるから待って。
ヒイロ:お前が待て。
メイク:最大値10とかシャレにならないからね!?
カーナ:せめて6面で!
GM:えー。まあ、冗談だけど。数は5体だよ。
メイク:それでもちょいきついが……やるしかないか。
GM:簡単に距離は10m。それじゃあ、初戦闘スタート!
カーナ:とりあえず先ずは私がフィールドプロテクションですね。(ころころ)6です。これで防護点+1。
ヒイロ:サンキュー、カーナ!よっしゃ、じゃあ俺から行くぜ!
GM:あ、因みにこのゴブリン達は個体値使うから、回避は10だよ。
ヒイロ:了解!通常移動でゴブリンAに接近。そのままセスタスで攻撃、一撃目。期待値で当たるが(ころころ)11。当たったからいいけどギリギリだな。ダメージ(ころころ)8だから追加ダメージ込みで7点。
ゴブリンA:ゴブゴブー!(そんな攻撃効かん!)
メイク:――って言ってるよー ←セージ技能で凡庸蛮族語会話可能
ヒイロ:いい度胸だ。叩きのめしてやるから、正座しろ。左手での二撃目!(ころころ)命中11!ダメージ(ころころ)回らねぇ、7点!
ゴブリンA:ゴブー!(プギャー)
ヒイロ:馬鹿にされてることだけは分かった!追加攻撃の三撃目!(ころころ)12!ダメージ(ころころ)回った!(ころころ)回った二回目!(ころころ)止まった!でも十分!14点!どっせい!
ゴブリンA:ゴブ、ブ……(バカ、な……)
GM:ゴブリンAやられた……。回り過ぎだろう最後……。
ヒイロ:てか、かけら入ってる?もしかして
シア:うーん、どうだろ?とりあえず、私行こう。通常移動でゴブリンBに攻撃。命中17。ダメージ(ころころ)回った。(ころころ)止まったけど、12点。「ハチのように刺す!えいっ」グサッ
ゴブリンB:ゴブウウウウウ!?(目えええええええ!?)
カーナ:うわぁ……。
ヒイロ:てか2回回したのに、ほぼ同ダメ。
シア:一応Aランク武器だし。私は終わり。
メイク:ゴブリンB。せめて静かに眠ってくれ……。期待値で当たるし、クリティカルバレットのみ。命中9。……届かない!?
ヒイロ:妖怪イチタリナイ……。
シア:いや、足りないのは2だね。受動側優先だから。
カーナ:ゴブリンBにキュア・ウーンズ……
一同:やめなさい!
GM:PLだと、ツッコミなのね。まあ、いいけど。さあ、ゴブリンの攻撃だ!さっき目を狙ってきたシアにゴブリンBが攻撃!
シア:(ころころ)14。あったらないよー!
ヒイロ:てか、シアはピンゾロ以外避けるからな。命中10なら。
GM:……ゴブリンCはヒイロに攻撃!
ヒイロ:ですよねー。(ころころ)15。はっはー!遅いぜ!
基準値5のヒイロと基準値9のシアに命中10のゴブリンの攻撃がまともに当たる筈もなく。
残りのDとEの攻撃もよけられてPCの手番。とりあえずまずはヒイロが怪我をしているBを狙ったところ、3撃合わせて、まさかの9点ダメージとなり、ゴブリンBが生存。シアはゴブリンBの始末をメイクに任せ、自分はCを狙う。その結果、攻撃は命中するも回らず。ダメージは5点とあまり冴えなかった。
メイク:今度は当てる!ターゲットサイト、クリティカルバレット!命中は(ころころ)11!
ヒイロ:ギリギリ過ぎる(笑)
メイク:まあ、当たったから良し。ダメージ(ころころ)8点。
GM:流石に落ちたね。
カーナ:バニッシュ……打つ理由も無いから、今回は待機で。
GM:了解。さてと……既に消化試合っぽい気がするけど。とりあえず、Cはシア。Dはヒイロ。Eは(ころころ)シアだね。それぞれに攻撃!
ゴブリンC:ごぶごぶー!(さっきは良くもー!)
ゴブリンD:ごぶぶー!(この一撃はBの為にー!)
ゴブリンE:ごぶごぶ……(逃げたい……)
メイク:ゴブリンE……。
カーナ:切なすぎる……。
シア:なんて言ってるか分からないね!とりあえず回避。二回振っちゃうよ。(ころころ)二回とも19!
ヒイロ:全くだな。(ころころ)10!同値回避!
GM:当たらねぇ……。
軽く泣きたくなりながらの3R目
シア:戦いはいつもムジョーだよ!ゴブリンDに攻撃!命中16。攻撃は~(ころころ)回った!(ころころ)止まっちゃった……12点。「せいやっ!」
ゴブリンD:ゴブウウウウウウ!?(目があああああああ!?)
ヒイロ:何あのメイン火力……。負けられない。ゴブリンCに攻撃!一発目の命中10。
GM:変転!?
ヒイロ:しない!両手利きの二発目!(ころころ)7。……追加攻撃の三発目15。ようやく当たった。ダメージはっと(ころころ)5点……。
シア:三回で5点ってうわぁ……。
ヒイロ:うっせーよ!
メイク:まあまあ。次、ターゲットサイト、クリティカルバレット。(ころころ)11。さっきからギリギリ過ぎる。(ころころ)7点……。
シア:これだから男って……。
男性陣:ごめんなさい。
カーナ:えっとバニッシュ打ちます?
シア:なんかタイミング遅い気もするし、いいんじゃない?いざという時、回復出来ない方が辛いから、神官には待機も立派な仕事よ。
カーナ:はーい。じゃあ、待機してます。
GM:了解。(にしても、PLとPCのギャップが凄いな、シアは)。じゃあ、Cはヒイロ。DEはシアを狙うよ。
ヒイロ:(ころころ)14点。よっと。当たらん!
ゴブリンC:ゴ、ゴブ!(な、なに!)
シア:(ころころ)18と16点。よっ、ほっ。
ゴブリンD:ゴブゴブー!!(ちょこまかとー!!)
ゴブリンE:ゴブ~(無理だろ~)
メイク:……GM。降伏勧告していい?
GM:そっちの手番だしね。どうぞ。
メイク:あー、お前たち。もう勝負は決したんだ。だから降伏しないか?(凡庸蛮族語)
ゴブリンE:ゴブ?ゴブゴ――(マジ?じゃあ――)
ゴブリンC,D:ゴブゴブゴ!(誰がするか!)
ゴブリンE:ゴ、ゴブゴブ(だ、そうです)
メイク:あー……ヒイロ、シアさん。ゴブリンEは殺さないでね。
前衛二人:前向きに検討する(ね)!
メイク:……ごめんなさい。
カーナ:諦めるのはやっ!?
メイク:先に行くぜ!ゴブリンCに攻撃!右手の一発目。(ころころ)6ゾロ!ダメージ(ころころ)一回回って7点!両手利きの二回目!(ころころ)10……。追加攻撃!(ころころ)14!(ころころ)再び一回回って8点!
ゴブリンC:ゴブッ!?(ぐふっ!?)
ゴブリンD:ゴブウウウウウウ!(あいぼおおおおおおお!)
後衛二人:うわぁ……。
シア:良く分かんないけど、直ぐに仲間の所に送ってあげる!(ころころ)18!(ころころ)残念、一回回っても11点。
メイク:あー……。ゴブリンE。君だけでも降伏しない?
ゴブリンE:……ゴブ、ゴブブゴブゴブ(……いや、後が怖いからいい)
メイク:ん?後?ってことは、逃げたあとに何かあるってこと?あ、このラウンドは弾切れしたから、装填。
カーナ:そうですかね?仲間でもいるんでしょうか?私は今回も待機で。
GM:はいよ。さて、Dはシア、Eはヒイロへ。
当然避けられた。軽く心が折れそうであるが、それはともかく。
GM:ひと思いにやってくれ。もう。
シア:んじゃ、ゴブリンEに攻撃。命中11。危ない。ダメージ(ころころ)回らず8点。せいやっ。
ゴブリンE:ゴブッ(痛っ)
ヒイロ:間髪を容れずにゴブリンEに追撃。一回目12。(ころころ)4点。二回目自動命中。(ころころ)6点。三回目12。(ころころ)7点。はっ、せいっ、とりゃっ!
メイク:まずはゴブリンDかな。確実に行こう。クリティカルバレット、クリティカルバレット。(ころころ)11。(ころころ)ピンゾロ……。
GM:ダイスェ……。
初戦闘ですが、代わり映えしないので省略します。
DとEはそれぞれシアとヒイロを攻撃しますが、余裕で回避。
残り一桁のHPを削りきれない筈もなく、ファストスパイクとセスタスがHPを削りきりました。
戦闘終了
報酬 剣のかけら*5
武器(30G)*4
粗末な武器(10G)*1
シア:よっし、勝ったー!
ヒイロ:存外楽だったな。
カーナ:私のフィールドプロテクションって一体……。
メイク:僕の弾丸って一体……。
GM:(初戦闘だったとは言え、変転削れなかったのは辛いなぁ……)さて、戦闘を終えてのんびり戻ってきた四人のもとに、さっき逃げてきた男が近寄ってきたよ。
カーナ:GM。男の人にキュア・ウーンズかけてもいいですか?確か、少し怪我してましたよね?
GM:いいよ。
メイク:あ、それから。僕とカーナのMPは……。
GM:うーん……。じゃあ、お疲れ様って言って、宿屋の店主が魔香草をくれたね。一つずつ。
メイク:少ないね。でも仕方がない。(ころころ)6……1点だけ?
カーナ:あ、じゃあ。私のも使っていいですよ?さっき何もしてないので、MP余ってますから。火力上げないと辛いですし。
メイク:あー、GM。いい?
GM:本人同士がOKならいいよ。
メイク:じゃあ、お言葉に甘えて。(ころころ)9だから3点だけ。ターゲットサイト分は稼げた。
カーナ:よかった。じゃあ、キュア・ウーンズを。(ころころ)12。抵抗されなければ成功ですね。
GM:しないよ。
カーナ:じゃあ(ころころ)8なんで、7点回復しました。この男の人。
GM:じゃあ男はカーナにキュア・ウーンズをかけて貰いながら、皆の方を向いた。
男(GM):あ、ありがとう。御蔭で助かったよ。
ヒイロ:ん~、まあ、強くなる為だし、気にするなよ。
シア:目を狙うだけの簡単なお仕事でした!
男(GM):何それ怖い。
メイク:まあ、こっちとしては貰える物を貰えればそれでいいですし。
男(GM):あ、ああ。そうだったね。此処での飲食代と宿泊代は僕持ちだ。幸い財布も――
GM:と、男が背中を見ると、その顔に驚愕の色が浮かんだ。それから、ポケットや服を叩きながら、どんどんその顔は青ざめていく。
メイク:嫌な予感しかしない。
カーナ:あれですね。よっし、駅着いたー……定期が無い!?みたいな。
シア:そのレベルで済めばいいけど。
ヒイロ:軽くトラウマだけどな。それ。
男(GM):……君たちに依頼をしたい。一人1000G支払う。受けて貰えないか。
ヒイロ:お?結構身振りいいね。
メイク:依頼の内容にも寄りますが。
男(GM):バックを探してきて欲しいんだ。大きめのバックパック。多分、ここから少し北へ向かった街道沿いにあるはずなんだけど。
カーナ:バックパック?言ったらアレですけど、一人1000Gってことは、4000G払うんですよね?だったら自分で探した方がいい気もしますけど……。
男(GM):……襲われた時にゴブリンの他にボガードもいたんだ。
一同:……。
魔物知識判定
ヒイロ:平目(6,2)= 8 カーナ:基本値4(6,1)+4= 11
メイク:基本値4(6,5)+4= 15 シア:平目(1,5)= 6
シア以外はボガードについて知っている。
メイクはボガードの弱点を見抜いた。→ 物理ダメージ+2
シア:ボガードってなーに?
ヒイロ:なんか大きいの。実物見た事ないけど。
メイク:ボガードですか?それなら確かに、ゴブリンを連れていてもおかしくないですけど。
男(GM):二体も。
一同:……。
男(GM):だからゴブリンを退けてみせた貴方達に依頼したいんです。出来ませんか?
メイク:……ちょっと待ってくだ――
前衛組:その依頼、受けたー!!
メイク:おい!
男(GM):ほ、本当か!?
シア:モチのロンだよ!
ヒイロ:泥船に乗ったつもりで待ってて!
メイク:だからお前――
前衛組:駆け出せー!!
メイク:おい!
カーナ:……行っちゃいましたね。
メイク:はぁ。まぁ、暫く待ってたら戻ってきますよ。その間に、どの辺りで襲われて、どんなバックを落としたのか聞いてもいいですか?
男(GM):あ、ああ。ここから北西に。《白峰領》ゼスに向かう道中だ。バックには……そうだ。サカロスの聖印があるよ。
カーナ:私達の目的地ですね。
メイク:そうなのかい?奇遇だね。僕とヒイロもだよ。
暫くして……。
前衛組:ただいまー!
カーナ:なんかグラスランナー二人居るみたいですね……。
メイク:あんなでも、戦闘中は頼もしいんだけどな……。こら、ヒイロ!先行くんじゃない!
ヒイロ:めんごめんご。
メイク:全く。話は聞いといたよ。ゼスへ向かう方の道だそうだ。そっちの方へは行った?
シア:行ったよ!進むにつれて、虫が騒がしかった!
メイク:グラスランナーの子が言うなら正解かな。とはいえもうすぐ日も暮れる。いざとなればライトもあるけど、行くなら急いだ方がいい。
カーナ:そうですね。
メイク:ようし!それじゃあ、改めて……
前衛組:駆け出せー!
メイク:だー、もう!