たぶん異世界19日目
たぶん異世界19日目
クレイに相談した結果、明日出発することにしました。
お世話になったジャスティアともお別れです。
「師匠!また、来てくれよな」
「ディー、いつから私はあなたの師匠になったの・・・?」
「え?この前から?知らなかったのかよ?まぁ、いいや」
「え~。ジャスティアの時期トップの師匠なんて嫌だなぁ」
「便利だよ?どこでも色々とタダで使い放題だと思うけどな~」
「・・・そう言うことにしておいてあげる」
「僕の師匠でもあるんだから・・・!ディー、ずるい!」
「・・・は?レイルまで何言ってるのかなぁ。もう」
「僕、こう見えても時期魔族の四天王の一人で、魔族にコネとかあって便利だよ!」
何、四天王って・・・名前からして偉そうだからまぁ、ヨシ。
「・・・よし、弟子。肩凝った」
「!はい!師匠!!!!」
と、言うことで見た目が麗しい弟子が二人も出来ました。
ちなみにディーは金髪に碧眼。レイルは黒髪銀眼。どっちも美青年ですよ。
目の保養ですよ。背も高くて、足が長くて思わず回し蹴りしたくなりますよ~
私はと言うと、紫紺の髪と瞳。身長も163センチとまぁ、普通ですね。
胸もそこそこあります。自分の容姿はいいか悪いかわかりませんがきっと、特別悪くもないと思います。
弟子と並ぶと大人と子供ですね。
えぇ。やつらはきっと、180センチは軽く超えてるかと思います。
そんな二人に囲まれてると壁ですよ。壁。
毎日、あいつらの相手してるのもありましたが、あの魔族襲撃事件でどうやら、私は彼らの中で師匠になったようです。
まぁ、基本、害がなければ、来るもの拒まず。
使えるものは骨の髄まで使えが家訓ですからね。
そんな二人は私に連いて来たがったが、クレイが止めてくれたので無事に一人じゃなかった、ゆっきーがいるから、一人と一匹旅が出来そうです。
目的地はクレイに相談した結果、ローシェンナの首都グーズグレイに行くことに。
グーズグレイは首都なだけあって、色々な施設、図書館、魔法学院、科学院、動物園等があってすごく栄えてるんだって。
ローシェンナ国民であれば誰でも利用可能だそうな。豊かな国なんですねぇ。
ちなみ、私はクレイの真っ黒な方法で無事、ローシェンナ国民ですとも。
他の国に行く時も用意して頂けるそうです。何がって・・・?フフフ・・・
グーズグレイに行くならクレイの奥さんであるユティの妹さんでシーリアさんが宿をやっているそうなので、そこでお世話になることをオススメされました。
迷っていると、私のことを宜しく頼むという旨のお手紙と簡単な地図を渡され遠慮しないで欲しいと言われました。これは、ご好意に甘えさせて頂きましょう。
ありがたいことです。
更に、さすがは闇組織。一、二を争う程の組織と言うのは伊達じゃない。
素晴らしい装備をタダで下さいました。異世界ジャージとTシャツさらばです。
下着はこちらとあちらであまり変わらなかったので助かりました。
もちろん、着替えもくれましたよ。
ブーツやマント等の旅装一式。
武器と防具もくれようとしたのですが防具は必要ないし、武器はあるからいいとお断りしました。
武器を所持してるのを疑われた挙句、どうしても武器が見たいと言われたので、私の愛剣「クラウディア」を見せてあげましたよ。色々と質問攻めに合いましたが、異世界産で私は、全くわからないの~と適当に答えておきました。
が、皆さんに武器を携帯してないと俺たちみたいな野党に襲われると言われたので中型の連射式銃を持つことにしました。
クレイたちは、実はあの時、私をどこぞの国か組織の間諜か何かと思ったそうです。
通常、あの街道はよっぽどのことがない限り強力な魔物や魔族が出没するので、有名な道なので通らないそうです。しかも張ってあった結界を総スルーしたから余計怪しまれたみたいです。結界には気付いてたけど、こちらにも止むを得ない事情というか、ぶっちゃけお金欲しかったし?あんなとこに結界張ってたら後ろ暗いに決まってるから、カモっても問題ないかと・・・げふんっ。げふんっ。
はっはっは。
これでばっちり、旅するには問題なっすぃんぐですよ。
準備万端です。
さぁ、明日はいよいよ出発です。