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たぶん異世界47日目 3ページ目

はい、やって来ました。

もうひとつの気配のする牢屋の前でございます。


中を伺うと、こちらも男のようです。

しかも、こちらは先ほどの肉塊男さんと違って、逃亡防止の強力な魔法陣や魔術と魔法を刻んだ鎖で手足はもちろん、あらゆる所を幾重にも拘束しているようです。

更に念には念を!と、ばかりに逃亡防止の為のなかなかお目に掛かれない程の強力な陣と結界まで施してあります。


この方はどうやら、ここの奴等に取っては超重要危険人物の様です。


男はこちらに気付いてるらしく、唯一拘束されていない、目で私を見、口を開きました。本来ならば、口も聞けないように術が施されていたはずですが、自力で解除したようです。他はもう、鎖でぐるぐる巻きなので髪の毛の色すらわかりません。



「こんな所に客とは珍しい」


「そうですか。そんなにお客さん少ないんですか~それはそれは」


私も返します。

あまり興味はないのですが、ここを吹っ飛ばすことは、私の中での決定事項なのでこいつを生かすか殺すか思案。この男を拘束している術を解除するのはかまいませんが、襲い掛かられたら面倒くさいですね。まぁ、この男、かなり強そうなので彼と手合わせするのもまた、一興といったところでしょうか。


普段なら、面倒臭いとシリーする所ですが、この建物でさっきから気分が悪くなるような所業ばかり見せつけられて、私、少々、八つ当たりしたい気分なのです。


「貴方はどうして、こんな所にご宿泊を?ちなみに、私は観光と捜しモノを兼ねて、こちらに来たのですが、目当てモノがこちらにないと言うのとここは観光地としては相応しくないと思えましたので吹っ飛ばそうと思っているのですが、貴方どうされます?このまま一緒に沈みます?それともどっか行きます?」


「・・・」


5,4,3,2,1


「じゃあ、私はこれで~


「待て!」


私、今日は気が短いので待つの5秒が限界だったんですよね~


「はい?なんでしょう?」


「オレをここから解放してくれると言うのか?狙いは?」


「解放というか、まぁ、術くらいは解いて差し上げますが、その後どうするかはあなたの自由ですね。狙いは特にないですね。しいて言うなら、気まぐれとか哀れみとか・・・?ここ吹っ飛ばす予定ですから、一緒に吹っ飛ばされたら気の毒かなと思えただけですかね。狙いなんてそんなものはありません。ちなみにあなたのことも興味がないのでお話してくださらなくても結構です。寧ろ話すなですね。後、解放して差し上げますが、後はご自由にどうぞ。ちなみに私の邪魔をしたら抹殺します」


素敵な笑顔で言ってあげました。


「・・・」


「で?どうされます?私、そろそろお暇5秒前なんですが・・・」


「頼む」


「では」


そう言うと、私は彼の拘束術の解除に掛かった。

視ると、これはかなり強力で、複雑だった。


ここはどうせ、壊滅させる。

面倒臭いので力任せに解除することにする。ちょうど、解除の反動でこの辺一帯も吹っ飛ぶだろうから一石二鳥じゃないか。さすが私!


と、いうことで、魔法と魔術を駆使して強引に解除する為に大規模は術を組み上げていく。


息飲んで私を凝視している男に私はにっこりと笑い掛け、術を発動すると同時に私は男と共に転移した。





読んで下さってありがとうございます。

短くてすみません。ちょっと、立て込んでまして・・・

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