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たぶん異世界46日目

絶賛戦闘中というか、逃亡生活中だったりします。

さすが私。


どこにいても目立たない小市民としての生活はなかなか難しいようです。

ふふふ・・・目標は高くですね。障害があるほど燃えるってね。


「はっ」


掛け声と共に広範囲を真空状態にする空間魔術を発動させ、私の周りにいた敵が一瞬にしてミンチ状態、血と肉の塊になる。


倒しても倒しても敵は次々湧いてくる。

だんだん、私も面倒くさくなってきた。


複数の黒尽くめの左から、右下からの同時攻撃をかわしながら、防御結界を展開しつつ、水属性の魔法と空間魔術を混合させた攻撃魔術を無詠唱で辺り一帯に放つ。


形あるものが、一部砂のように崩れていくようなものが見えた刹那ー


ゴォオオッッッ


大きな音と共に一瞬で私以外のモノ全てが塵と化した。

もちろんユッキーとエスも無事である。


「ふぅっ。やっと、片付いた・・・って言うか、この数、何とかならないもんかねぇ・・・」


私、藤堂薫は今日も戦っていた。





お久しぶりです。


あれから、幸せすぎて、うっかり日記描くのを忘れてたとか、きっと、気のせいですよ・・・


ヒルトの呪縛から逃れた私は、もう、楽しくて、嬉しくてスキップもなんのそのな日々を過ごしていましたよ!お帰り!私の空気人生!普通のヒト!憧れの凡人人生!!!!

ってな具合に、ティアをお供に人生を謳歌しておりました。


ヒルト達と移動途中で襲撃に遭った私達は、先日日記に書いたように上手く振り切り、当初の予定のグーズグレイではなく、スーレットに目的地を変更し、ゆっきーに乗ってひとっ飛びで来ました。と、言うのもティアと道すがら寄った食堂で、『女神の涙』と言う魔法精霊石を公開していると聞いてぜひ、見たいと思い目的地を変更した次第です。このまま、グーズグレイに行ってうっかりヒルトとこんにちはと言うのは回避したかったので一石二鳥です。


そして、このスーレットと言うローシェンナ、いえ、大陸でも有数の魔術都市だそうで、なかなか面白いと言うか、魔術都市と言うだけあってそれはそれは色々と興味深いことがたくさんです。


とりあえず、スーレットでしばらくお世話になる宿をとり、ティアはジャスティア本部への顔出しと情報収集を、私は目的の『女神の涙』を拝みに行く為に待ち合わせ場所と時間を決めて別行動に。



『女神の涙』はスーレットにある魔法石博物館にて公開とのことで、早速、やって来ました!

さすが、魔術都市!魔術関係しかないのかと思いきや、魔法や精霊術はもちろん、魔法石や精霊石に魔術を組み合わせる研究も盛んな為、魔法石研究機関、精霊石研究機関等、魔術以外の色々な研究機関も多くあるのだとか。そして、魔法精霊石は魔法石と精霊石両方の性質を兼ね備えている為、所有はその時の大人の事情に左右されるそうな。


どこの世界も同じようなものなのですね。


私は下っ端に応援(エール)を送りたい。や、私のいた世界での自分の気苦労が思い出されてついね・・・(遠い目)はっ。そんなことよりも女神、女神~


魔法石博物館はかなり、混雑している模様です。

何でも、『女神の涙』の公開期間は90日程度しかないそうなのと、初公開とですごい人気なんだそうな。更に厳重なセキュリティチェックも混雑の原因になってる模様。


私はすぐには中には入らず、様子を伺う。特にセキュリティチェック。

何も疚しいことはないのですが、職業柄、色々と気になってしまうのと、異世界人と言うこともあって、変に怪しまれたら面倒なので、この辺は手を抜かずにやりますよ。


龍眼で中を覗き、セキュリティや退路の把握をする。

そして、お目当ての『女神の涙』を視る。近くに行かなくてもゆっきーの守護龍特典能力で間近で見るように見れるのだけれど・・・あの『女神の涙』、類稀な魔法精霊石と聞いていたのにそんなご大層な力を纏っているように見えない・・・せいぜい上級魔術か魔法が発動出来る程度で精霊術に至ってはは中級が精一杯な気がする。


念のため、エスとゆっきーにも聞いてみたが同じ見解だ。

挙句、


「僕とゆっきーさんが力を合わせれば、もっと、すんごいの作れるよ!ね?」

『あぁ。それも一興。やってみるか?カオル、いるか?我らが作るモノはもちろん、我が神龍王の名に恥じぬ最高のモノにする』

「僕も!僕もカオルの為に最高のものにする!!世界を滅ぼせるくらいのを目指すね!!」


「・・・」

かわいいペットたちよ・・・ありがとう・・・気持は嬉しいがちょっと、色々とあれなのでやめておこう。このこ達、かわいいんだけど、ちょっと、頑張るところずれるんだよね。まぁ、そこもかわいいからいいか。


「ありがとう。今は必要ないから、気持だけ受け取っておくね!必要な時はお願いするね」


「わかった!いつでも言ってね!」

『必要な時はすぐに言ってくれ』


「うん」


と、言うどうでもいいようなどうでも良くないような会話をしながら、考える。

やはり、大きな魔法精霊石たちの気配はする。


展示してるのは贋物な気がするが本物を見たことがないので何とも言えない。

ここから見ていても埒があかないので近くでみることにした。


セキュリティももちろんちょろまかしてパス。

ゆっきーとエスも本来なら入れないがそんなの奥の手使ってスルー。


近くで見たら、やはり、贋物を確信。

特にエスが精霊どころか精霊の力が欠片も宿ってないと断言してくれたので確定。

精霊石は普通、精霊の欠片か精霊が宿っているものだが、展示されている『女神の涙』はそう見えるように上手く細工がしてあるだけのようだ。


何か面倒なことが起こっている予感だが、自分に関係なさそうなので、総スルーすることにした。

何事も面倒くさくないのが一番だよね!









と、思っていたら、世の中そんなに甘くありませんでした。










待てど暮らせど、待ち合わせ場所にティアが来ない。




ティアが待ち合わせ時間に遅れると言うのははっきり言って今までなかったことだ。

私がかなり早く着いた時でさえ、なぜかティアはいた。


ティア曰く、「大事なお姉さまとの貴重な時間を少しでも長く取りたいのです!」


だそうだ。男が女に言うなら殺し文句ですね。

私、残念ながら女ですけれどもと思って聞いてましたよ。


そんな彼女が待ち合わせ時刻を大幅に過ぎても来ない。

何か面倒ごとに巻き込まれているような気がしたのでティアの目的地だったジャスティアのスーレット支部に行った。


はっきり言って、民間区域は何ともなかったが、裏家業のジャスティア支部区域は血の海だった。

職員や襲った賊と思われるモノたちは全て事切れ、かなりの手練の仕業のようだ。


龍眼を使って、ここの物や部屋の過去の記憶を読み取る。

魔術や魔法でも出来るが龍眼が一番楽で便利なので。

ゆっきーペットにして良かったな~ホント。


やはり、ティアは何かに巻き込まれたようだ。

記憶を視る限り、黒尽くめの男数人と激しく戦闘し、かなりの傷を負って捕われたようだ。

複数の手練、しかもかなりの玄人相手にティアは健闘したようだが、攫われてしまった。


相手の目的が良く解らない。

ジャスティアトップの娘だからと言うのでもなさそうだ。


これはティアの父親であり、ジャスティア頭首であるクレイと連絡を取る必要がある。

ティアは私の下僕じゃなかった、供だ。

助けに行かねば。


とりあえず、そっと、ジャスティア支部を後にした。

それから、私はクレイと専用通信魔術道具で連絡を取り、事の次第を話した。

お互、調査と供に定期的に連絡を取り、この件は私が責任を持ち私自身が動くこと。クレイは情報提供を始め、全面的にバックアップということになった。


ティアの気配は掴めなかったが、怪しいものたちが森の奥にある山小屋に最近出入りしているらしいとの情報を聞いた。


はっきり言って、胡散臭いが面倒くさいので情報仕入れがてら、掃除しに行くことにした。


森に入ると冒頭のようなドンパチが次から次へと来たのである。

しかも森に入ってすでに2日目である。しかも、奇襲が2刻おきくらいにあるので何かの演習か軍事訓練かと思うくらいである。


そろそろ、飽きてきたし、珍しい薬草とかきのこもかなり回収出来たので、話が聞けそうなヤツのところにでも行きますか。


や、この森、すごくいい薬草やきのこの宝庫だったのですよ。

そんなの見るとつい、うっかり、ねぇ?

ティアは殺しても死にそうにないしね?


・・・頑張りますよ!これからが本番ですからね!

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