たぶん異世界32日目 2ページ目
ゆっきーとの相談完了後、エスには待機してくれるようにお願いする。
私はすっと息を吸うと、静かに戦闘モードに切り替え、ティアに向かって叫ぶ。
「6,2,5,2,1,4,2、ヒト型E、N、計2。その他。最優先は戦闘区域離脱。西南突破」
私は予め、ティアと決めていた言葉を使って、襲撃者と相手の位置とこれからの行動を伝える。
ちなみに北から敵の数を、次にヤバそうなのの位置でEは東、Nは北の意である。
叫びながら、馬を走らせたまま、必要最低限の荷物を持って飛び降りる。
私の言葉を聞きながら、私の意を汲んだティアも同じく素早く行動に移す。
馬を止めずに必要最低限の道具を持って飛び降り、亜空間から大型の円形ブーメランを取り出し戦闘体制を整える。
そんな私達をヒルトとユージンが驚いた表情でこちらを見ていたが、急いで走らせていた馬を翻しこちらに戻って来た。
ヒルトを真っ直ぐに見据えて私は言った。
「ヒルト、私に求婚するならば、必要最低限のヒトとしての条件はクリアするべきだと思う。あなたは私を好きと言ってくれるけれど、愛するヒトを、大事なヒトを、何であれ自分の都合で危険な状態に晒すあなたは嫌です。私は命は惜しいし、自分の世界に帰る為にいちいち甘ちゃんなあなたの事情に付き合いたくなんてありません。自分にしかやれない、やらなければいけないことも放棄して何ですか。私の一番嫌いな、存在も認めない部類です。一生懸命生きていない。やるべきこと、出来ることがあるのにやらない甘えてるようなのは最低ですね。出直してきて下さい。出来れば、顔も見たくないですね。」
「カ・・・カオル・・・?」
「あなたが、自分のことにきちんと決着を付けないから、こういうことになるんです。これで、私達が戦闘能力皆無のただの村娘なら、間違いなく即死の状況ですね」
そう言って、私とティアを守る為の防御結界魔術を展開させた。
その瞬間に、襲撃者からの雨のような攻撃魔法が降って来た。
さすがはエリート軍人なのか、ヒルトとユージンも防御魔法を展開する。
地響きや煙幕、炎や落雷が上がる中、なおも瞳を逸らさずにヒルトに告げる。
「私は、そんな迷惑で甘たれった男はごめんです。もう、二度と、私の前に姿を現さないで下さい。それでは」
そう言って、ティアと二人で邪魔モノをボコボコにしながら西南方向へ消えた。
よっしゃぁぁぁああああ!
今まで我慢してたの、全部言えた!言ってやったよ!私!
はっは~。バイナラ粘着男!!!サイナラキモ男!
お帰り私のはっぴーらいふ!!!!
上機嫌な私はなめていた。
ヒルトの執念を。
それを後に痛感するのである。
読んで下さってありがとうございます。嬉しいです。
これからも頑張ります。
が、大変申し訳ないのですが、もしかしたら、改稿するかもしれません。改稿するとしたら、増えるかと・・・これからも見放さないで頂けると嬉しいです。




