表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

「永遠にしりとりしていたい!」シリーズ

永遠にしりとりしていたい!~異世界SP~

作者: 四季
掲載日:2026/08/07

 私、カナ・ミハラは、どこにでもいるようないたって普通の町娘。

 隣の家に住むクン・シマヂのことが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。


 シマヂは毎朝家の周りをぐるぐる走ってるから、その時間帯に家周辺を歩いていれば、大抵上手く会えるんだ!


 それにしても、早朝の匂いっていいよね。


 ほんの少し湿気があるような。それでいてひんやりとした肌触り。水の匂いと花の匂いが混じって、鼻の奥にじんわりまとわりつくような、そんな香りが私はすごく好きだな。


「おはよ! シマヂ!」

「あ。おはようミハラ。今日も散歩?」

「ええそうなの」

「朝に強いタイプなんだね」

「そうね……ええ、まぁ」


 シマヂに会うために頑張って早起きしてる、とは、言えないね。


「じゃあ早速今日も……」

「しりとり、だよね?」

「うん! せっかく会えたんだし、しようよ!」

「いいよ」


 こうして始まるしりとりの時間。


「じゃ、こっちからいくね。パンケーキ、だね」

「緊張!」

「馬小屋、だね」

「休みの日!」

「秘密結社、かな」


 シマヂと過ごせる時間の愛おしさ。

 それはどんなものより大きい。

 生きている中で最も幸せな時間と言っても過言ではないくらい。


 だから私はこういう共に過ごせる穏やかな時間を大切にしたい。


「しゃ、か……しゃ……社会人一年目!」

「面倒な人、かな」

「トンボ!」

「ボール投げ、とか」

「玄関口!」

「鎮魂の歌、とか」

「魂!」

「今、だね」

「マント!」

「扉、だね」


 未来のことなんて分からなくても。

 幸福は確かにあったのだと覚えていよう。


「ラッキー!」

「近視、かな」

「シリアス!」

「隙間、かな」


 いつかそれが私を支えてくれるはずだから。


「夏休み!」

「未来、とか」

「息をする!」

「ルーレット、とか」

「時の流れ!」

「連帯、だね」

「意味のない行動!」

「羨む、だね」

「虫の群れ!」

「う、うわあ……レインボー、かな」

「ボタン取れた!」

「玉入れ、かな」


 楽しかったこと。

 嬉しかったこと。


 絶対に、忘れない。



 ◆



 ――って、夢か!!


「寝るなよ三原~」

「すみません……」


 しかも授業中だった。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ