94話 大旅団と一緒に
翌日、私たちはとある情報をたまたま街の人が会話するのを聞いたのだった。
「そう言えば今日あの旅団がこの街を出発するらしいですよ」
「ええ、とても寂しいな」
(旅団?もし同じ方向に行くのなら乗せてもらえるかもしれないな)
私はその街の人に声をかけた。
「すいません、今の会話聞いてたんですけど旅団って一体何処に居るんですか?」
「えーとね、たしか今日は荷積みで街の出入り口に居るはずだけど……」
「ありがとうございます!」
私は宿に戻り、マーチャたちにこの情報を伝えた。
「今日とある旅団がこの街を出発するから行き先が同じなら乗せてもらえるかもしれないんだ」
「相乗りって事なのじゃ?」
「そうだね、それにこっちには勇者と魔王っていう最強カードがあるんだ。早々断れる物事ではないでしょ」
「そうだな……行ってみようか」
こうして私たちは荷物をまとめて街の出入り口に向かった。そしてそこにあったのは数十の馬車、そして服装が同じような人たちが荷積みをしていたのだった。
「この人たちが旅団の人たち……」
「そうみたいだね、ちょっとトップの人と話をしてくる」
私は旅団の人に話しかけた。
「あの~この旅団のトップの人と話がしたいんですが、何処に居るんですか?」
私は下から声をかけた。そして旅団の人がトップの人を呼んできた。
「どうかしましたか?」
旅団のトップの人はひげが生えており年配のような様相だった。
「この旅団ってどの方向に向かうんですか?」
「始祖の勇者の神殿と言う建造物は知っているか?」
(始祖の勇者の神殿……多分だけど最初の勇者の神殿の事かな)
「知ってます」
「その方角に向かうつもりだ、君たちの行き先は?」
「最初の勇者の神殿という建物に行きたいんです」
旅団のトップの人は少し悩み、私の後ろを見た。
「分かった、後ろに居るのは君の仲間かね?」
「仲間です、経歴はとてもめちゃくちゃですが」
「分かっている。勇者に魔王、そして聖騎士だろう。それほどまでに君の人望は厚いというわけか。ならこの馬車に乗り込んでおきなさい。もう少しで出発するからな」
どうやらこの旅団は私たちが行く方向と同じらしく、途中まで乗せてもらえるようになった。
「みんな、この馬車に乗っていいよって」
「でかした瑞希」
「とりあえず瑞希には感謝しかないのじゃ~」
私たちは馬車に乗り込み、数十分後に馬車が動き出したのだった。こうして2日かかる旅路が数時間にまで短縮したのだった。そして私たちの行動を一部始終見る影があったのだった。
「あれ……旅団の馬車に乗り込んでどこか行っちゃった……勇者様まって~」
この光景を見ていた暗殺者はリョウを必死に追うのだった。一体どこに好きになる要素があったのだろうか……
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