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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
2章 記憶喪失の少年と勇者の運命

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92話 受け継がれた力

神殿に向かっている途中、マーチャが不意に足を止めた。


「マーチャ、もしかして休憩?」

「何かが追ってきているような気がするのじゃ……」

「何かが追ってきているのか、警戒しておくか?」


ムートはそう言うと剣を持った。


「警戒しておいてくれなのじゃ」

「分かった」


少しだけ歩くとマーチャの足が何かに引っかかり大きな音を立てた。


「何じゃ!?」

「うるさ……なにこの音!?」


音がうるさすぎて周りの意識が薄れ、後ろから飛び出してきた何かはリョウ目掛けてナイフを振り降ろしていた。


「リョウ危ない!」

(クソッ!こんな大きな音を耳元で鳴らされたら私の声なんて聴こえないよな!)


私はリョウを守ろうと動いていたがもうすでにリョウの背中は奴のナイフでバッサリ斬られていた。


「ガフッ」

「お前は絶対に許さん!」


私はエーテルロジックスタッフを野球のようにスイングしてとにかく奴をナイフの射程圏内から遠ざけた。リョウは前のめりに倒れて傷口から血がいっぱい出ていた。


(音が出続けている、恐らくトラップだろうな……幸いムートが近くに居るから防御は何とかなるが一体どうすれば……!)


その時目の前が歪み始め、耳から血が出てきた。


(耳から血が……鼓膜と三半規管が死んだか。さすがにムートもこの攻撃にはきついか)


ムートの耳からも血が出ており少しふらついていた。するとリョウが背中に深手を負いながら立ち上がった。


「聞こえるか瑞希、ムート」

「マーチャ……だよなこの声」

「回復魔法でとりあえず治した、だけどさすがに二本足で立てないのじゃ」

「それはともかくリョウだ。大丈夫なのか!?」

「ああ、どうやら大丈夫のようだ。痛覚が無くなったような感覚があるんだ」


私は再びリョウの背中を見た、すると水色のスライムみたいなものが傷口を蔽っており傷をどんどん治していった。


「俺は理解した……この剣で吸収した魔物……生物の特徴を自由に扱えることを!」


ムートはふらつく足でリョウの前に立って右手で剣を握った。


「ムートさん、俺はスライムの特徴を使っていて鼓膜や三半規管の治りが速い、俺の後ろに隠れていてください」

「ああ……無茶はするなよ」


ムートはゆっくり後ろに下がってきた。


「さて、次はどんな技を使ってくる?爆音か?それとも透明化か?」


リョウは周りの空気の揺れや耳で敵を捕らえようとしているようだ。するとリョウの上から敵が降ってきた。


「陰で見えてんだよ!」

「む」


リョウはすんでのところで剣を上に向けてナイフを弾いた。そしてリョウは左手で奴の右腕を掴んた。


「捕まえた!」

「まずいか」


リョウは奴の右腕を掴んで地面に叩きつけて体で抑え込み、リョウの右手に握られている剣で奴の首を固定したのだった。。


「これでチェックメイトだ、暗殺者!!」

「やるじゃないか……いつでも首を斬れるという意思表示かい?それは」

「ああ、傷つけたのは俺でよかったな……」


肩で息をするリョウの元にマーチャが来た。


「リョウ大丈夫なのじゃ?」

「ああ……少し疲れたが経験は積めた」


マーチャは奴の顔を見てこういった。


「良かったな、相手が勇者で」

「……それはどういう意味だ?」


リョウは地面から剣を引き抜き、私の元に歩いてきた。


「俺はオメーを殺すつもりはない、だがもうストーキングはするなよ?わかったな?お互いの利益尊重しようぜ?」


奴は静かに笑い、地面に寝転がった。


「話で聞いた勇者とは違うなぁ~やっぱ」


こうしてリョウは暗殺者を殺さずに退け、私たちは神殿に歩を進めたのだった。だがこの暗殺者はこの後黙って私たちをストーキングしてリョウに好意を寄せるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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