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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
2章 記憶喪失の少年と勇者の運命

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87話 雨降って地固まる

翌日、朝からリョウはマーチャにしごかれていた。


「ほら早く往復するのじゃ」

「うおあぁぁあ!!」

(朝からうるさいなぁ……)


私はマーチャの元に向かうとリョウが地面にへたり込んだ。


「マーチャ、どうしてリョウを走らせてるの?」

「こやつの地の体力が無いのじゃ。じゃから地の体力をつけるように坂道を走らせてるのじゃ」

「へぇ~」

「組織だってあれじゃろ?下をしっかり教育しないとまともな組織にならないのじゃ」


マーチャはリョウの首元に水を少し流した。


「ほら、熱くなった体を冷やすのじゃ」

「ああ……」


私はふと気になったことを聞いた。


「そう言えばリョウってどうやって勇者になったの?志願制なの?」

「いや……今言うか?」

「確かにどこから湧いてきているのか気になるのじゃ」

「湧いてきてるって……」

「少し休憩するんで待ってください……」


リョウは少しだけ休憩をしている間に私はパンを食べた。


(魔王に教育される勇者って本当に勇者なのだろうか?)

「マーチャ、魔王に教育される勇者ってどうなの?」

「普通弱かったらぶち殺してるのじゃ、じゃが過去見てきた中で最も弱くてザコすぎたからさすがに情が湧いたのじゃ」

「つまり最弱の勇者って事?」

「のじゃ……」


マーチャはなんだかおもしろいものを見たという感じで私に話してくれた。そしてリョウの休憩が終わると私とマーチャにどうして勇者になったのか話してくれた。


「俺が向こうの世界で死んだ後、どういうわけかとある場所に飛ばされていたんだ。そして白い布を被った人……多分3人いたと思うんだがそのうちの1人が俺の事を勇者と言ったんだ」

「つまるところ瑞希と同じ異世界で死んだ、だが魂だけがこの世界にやってきたという事じゃな。そしていきなり勇者と言われたのじゃ……と」

「そうだ、そして魔王を倒しに行けと言われたんだ。まぁ俺ははっきり言って魔法も使えないし特技もない。一般人と同じスペックだ」

(もしかして私や華鈴さんのように神に好かれずに転生したら特殊スキルが貰えずに転生するという事なのか?少し聞いてみようかな)


私はラックに質問をした。


「ラック、そこに居るかい?」

「飛び出てじゃじゃーん、どうしたの瑞希」

「何だこの噛み終わったガムは……」

「噛み終わったガムってなんだおらー!」


ラックは噛み終わったガムと言ったリョウを叩いていたが全くノーダメージだった。


「柔らかい……タンポポの綿毛のようだ」

「私をいじめるなー!」

「まぁまぁラック、そのあたりで……聞きたいことがあって呼び出したんだ」

「どうしたの?何か用事でも?」

「神に好かれずに転生した時って特殊スキルって無いの?」

「無いね~もしかしてこのいじめっ子がそうなの?」

「そうらしいんだ、転生したけど目の前に白い布を被った人がいたらしいんだ」


ラックは私の頭に座り、教えてくれた。


「恐らくその人たちは転移の方でその男の人を連れてこようとしていた。そして不運にも死んだタイミングと転移のタイミングが重なって神に愛されずに転生して来たのかも」

「それってどういう……」

「ただの一般人!以上!」


ラックの言葉を聞いてリョウはやっぱりかと開き直っていた。


「そうですよね……俺なんかが勇者を名乗ったって誰からも愛されずに死ぬんですよね……」

「リョウ……」


リョウの落ち込みを見てラックはある提案をした。


「あなた、もし勇者と近い力を手に入れれると聞いたら手に入れたい?」

「急にどうしたんですか?」

「質問を質問で返さないで」

「まぁ……誰かを守るために力をつけるのならアリですね……」

「分かった。ならとある場所に向かってほしいんだ。瑞希とマーチャも一緒に行ってほしい」

「どうしてなのじゃ?」

「その子一人ではたどり着くことのできない場所だからね。だがこれだけは言っておかないといけない」


ラックは手のひらから謎の紋章を出した。


「力を示せ、ただこれだけだ」

「力を示せ……はぁ」

「と言う事だけを伝えたい。そこまでは私が同行するから安心して」


ラックは私の服に入り込んだ。


「それで私たちは何をしたらいいの?」

「その子が私が伝える場所に辿り着けるようにサポートをしてほしい」

「分かったのじゃ」

「それじゃ、出発は明日?どうするの?」


リョウは少し悩み、私とマーチャに聞いてきた。


「今日行ってもいいですか?」

「儂はいつでも暇じゃぞ?」

「私も、リョウはいつ行きたいの?」

「俺は今日行きたいと思う……いい?」


私とマーチャは親指を立て、了解のハンドサインをした。


「ありがとう……それじゃ身支度を整えて行こう」


こうして私たちはラックに連れて行ってほしい場所に向かうことになり、身支度を整え始めたのだった。そしてラックが出した紋章は一体何だったのか、それがこの旅でわかるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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