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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
2章 記憶喪失の少年と勇者の運命

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86話 運命に選ばれた命

早速マーチャは勇者に対してこう言いつけた。


「なら最初は街からこの家までを往復3週はしてもらうのじゃ」

「3週……この崖を!?」

「崖言うななのじゃ。ほら早く行ってこいなのじゃ」


マーチャは勇者を高原から蹴り落として一番下まで転がっていった。


「おー一気に転がったのじゃ」

「大丈夫?死なない?」

「それぐらいじゃ勇者は死なないのじゃ。これで死んでも儂は悪くないのじゃ」


坂の下を覗くと勇者がむくりと起き上がった。どうやら死んでなさそうだ。


(マーチャもしかして本気で鍛えようとしてるのか?だとしたらどうして自身の命を危険に晒してまで……)


勇者は一歩ずつ一歩ずつ坂を登ってきており負けん気はあるようだ。


「そうじゃ、そう来るのじゃ」

「マーチャ、どうして自身の命を危険に晒してまでこんなことをするの?」

「後から分かってくるのじゃ、じゃから今はそう言う考えは捨てた方がいいのじゃ」


そして数十分後、長い坂を登り終えた勇者は坂を下っていった。


「瑞希、儂は故奴を見てるから自由にしてていいのじゃ」

「分かった、だけどなんだか転生者同士だから気になるんだよね」

「見るの自由、どこかに行くのも自由なのじゃ」


私は勇者の特訓風景を見ていた、そして数時間が経ち勇者は息を切らせながら無事に3週することが出来た。


「お疲れなのじゃ、じゃがそれでへばってたらまだまだ勇者の道は遠いのじゃ」

「下半身をマッチョにさせる気か……?」

「いいや、体力をつけるためにやったことなのじゃ」


そして今日の鍛錬は終わり、私は勇者に質問をした。


「ねぇ、あなたの名前って何なの?私転生者でさ~名前知りたくてね」

「同じ転生者なのか……なら話は早いな。俺の名前は四宮亮太、この世界ではリョウって呼ばれているが大体は勇者と呼ばれている」

「そうなの?私は小鳥遊瑞希なの」

「そうか、瑞希と呼べばいいな」

「そう呼んでほしい」


そして勇者の寝床は何処にしようかと悩んでいると一番狭い部屋で寝泊まりするとリョウは言った。


「いいのか?そこで?」

「ああ、俺なんかここに居てはいけない存在だからな、ひっそり生きて行く」

「ひっそり生きて行かなくてもいいんだけどなぁ……まぁそうしたかったらそう生きていいぞ」


そして私は晩飯を食べ、自室に入ったのだった。


(勇者がこの世界に居たなんて思わなかったな。でもどうして勇者はどうやって決まるのかな……明日聞いてみようかな)


私は気になった事は明日聞くことにして私は眠ることにしたのだった。そしてこれからリョウはマーチャの厳しい特訓によって鍛えられていくのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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