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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
2章 記憶喪失の少年と勇者の運命

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76話 ふかふかの家具

私たちはアラクネの巣の中を歩いていると人型の眉や魔物の形の眉が吊り下げられていたり湧き水が湧き出ている場所があった。


(本当は人や魔物を食べるんだ……ならどうして私たちは食べずに生かしたんだ……もしかしてマーチャの連れだから?)

「あの~」

「どうしたの?」

「どうして私たちを生かしたの?」

「もし魔王様の連れだとしたら殺されちゃうからね」

「儂ってそんな怖いのじゃ?」

「怖いです!!!だからそんな眼で見ないでください!」


そして大きな部屋にたどり着くとアラクネはソファーに座ってくつろいでいてと言った。


「ソファーなんだかふかふかだね」

「この部屋の中にある家具は全てアラクネの糸でできているのじゃ、アラクネの糸は普通の蜘蛛の糸より丈夫じゃから家具に使われるのじゃ」

「へぇ……それで男の子はどうして黙っているの?」


私は男の子に目を向けた、すると男の子の服に蜘蛛がたかっていた。


「ちょっと!?」

「これはアラクネの手下の蜘蛛なのじゃ、アラクネの糸と同程度の糸を出すのじゃ」

「へぇ……でもたかって何をしてるのかしら」


アラクネの蜘蛛は男の子の服を這っていき、穴が開いている場所を見つけると糸を出して修復していった。


「あら、修復したかったのね」

「あやつ……面白い奴なのじゃ」


そしてアラクネが帰ってくると糸で作られたティーカップを出された。


「落ち着くために水を汲んできたんだけど……その男の子以外は落ち着いてるのね」

「私はマーチャさえいれば落ち着く」

「儂は力を発揮したらこの場をめちゃくちゃにできるから心配する事は不要なのじゃ。それはそうとこの男の子について何か知っていそうだったけど何かわかるのじゃ?」


マーチャはアラクネに情報提供をしてくれと頼んだ。


「水を汲んでいる時に思い出したんだがこの子は最近この巣に侵入した子に似てると思ったのよ」

「そうか、覚えているか?」

「いいや、分からない」

「その子は冒険者に囲まれてきていた、確か戦士に魔法使い、あと格闘家にその子……だった」


アラクネは男の子に近づき足と背中に腕を通した。


「さすがに子供を食べるとなると可食部が無いから逃がしたの、その時こんな感じに入り口まで運んだの」


アラクネは男の子をお姫様抱っこをしていた、すると男の子の顔色が悪くなった。


「うぅ……」

「ごめん、気分悪くしちゃった」

「頭が……うぅ」

「ちょっと何をしたのじゃ!?」

「魔王様!お許しをぉおお!!」


私はそっと男の子に触れた。


(毒にやられたわけでもなければ空気が影響してるわけでもない……だとしたらなんだ?)

「どうかしたの?」

「頭が痛い……」


男の子は頭を押さえて痛がっていた。するとラックの声が聞こえてきた。


「瑞希、大丈夫なのか!?」

「ああ、だが男の子が急に頭を抱えたんだ」

「一部始終見ていた、もしかしてだけど古代エルフが言っていたふとした瞬間じゃないの?」

「ふとした瞬間……マーチャ!この子の記憶が戻ったかもしれない!」

「そうなのじゃ?」


マーチャはアラクネの胸元を掴んでいたが離し、男の子の近くに座った。


「うーむ、大丈夫なのじゃ?」

「大丈夫……でも分からない」

(もしかしてあのアラクネが男の子の記憶を戻すキーマンなのか?)

「ゲホッ……魔王様の首絞めはやっぱりきつかった……」


ラックの声が聞こえなくなり、私は男の子をとにかく落ち着かせようとソファーに寝させた。


「とりあえず数時間ぐらいここに居候させてもらうのじゃ」

「分かってます、はい……」


私とマーチャはアラクネの巣に数時間居候することになり、男の子の容態を見ながらアラクネと男の子についての情報を教えてもらうのだった。そしてこれから私の{LUCK}による縁の糸がどんどん人をつないでいくのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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