65話 戦争を終わらせる一打
翌日、私たちの家の前にオルドヌング王国の使者がやってきていた。
「何か用ですか?」
「ウンエントリヒ王国に侵入し王室メンバーを捕縛するのを伝えに来ました」
「やっとですか……それで私たちは何をしたら?」
「突撃人数は多ければ多いほどいいので参加してもらっても」
「いいよ、この戦争が終わるならね」
「ありがたいです、それではウンエントリヒ王国に攻め込むルートを話し合うためにオルドヌング王国にお越しください」
「分かった、マーチャを連れていくよ」
一旦オルドヌング王国の使者を帰し、マーチャと話し合った。
「戦争が終わるのならウンエントリヒ王国に攻め込むのはアリなのじゃ、じゃが何だかなぁと思うのじゃ」
「どうして?」
「これで魔族の評判が落ちないか心配なのじゃ」
「大丈夫、多分オルドヌング王国の人たちはそう言うところを考えてるだろう」
そして私とマーチャはオルドヌング王国に転移魔法で向かうことにした。
「のじゃ~」
「それじゃ、行くよ」
転移魔法を使い、オルドヌング王国にたどり着いた。
「相変わらず多文化なのじゃ」
「だね、魔族に寛容な感じはここから来てるのかな」
そしてオルドヌング王国の城に入っていくと会議室まで案内してくれた。
「案内ありがとうなのじゃ」
「いえいえ、あなたがこの戦争を終わらせるキーマンなので丁重に扱っているだけです」
「マーチャがこの戦争を終わらせるキーマンか、凄いね~」
「そうもてはやされると照れるのじゃ」
会議室に入るとそこにはヴェルメ王がいた。
「待ってましたよ魔王様」
「のじゃ」
私とマーチャが席に座ると会議が始まった。どうやら私とマーチャが最後のようだ。
「ではウンエントリヒ王国に攻め、王室メンバーを誘拐する道筋を見ましょうか」
「現在考えられるルートは3つ、一つは真正面から、二つは裏口から。そして三つ、正面から攻めるのですが貨物に紛れるという方法です」
「貨物に紛れる……」
「そうなると少数精鋭で行かないといけませんけど」
「そう、そこが弱点だ」
するとヴェルメ王が鶴の一声を出した。
「少数精鋭だと混乱を起こしにくい、なら正面から行こう。そこでなのだが王国が所有している馬車は何台だ?」
「確か10台以上はあります」
「そうか、なら一台の馬車に7人を。そしてある一台には精鋭を、その他の馬車には兵士を乗せようか」
「それはつまり特攻ですか……?」
「いや、精鋭が一斉に馬車を出る、城に向かって走ると敵兵は精鋭を追おうとするだろう。それを兵士にはその敵兵を足止めをする役目を」
「なるほど、精鋭に王室メンバーを捕らえるのは同じですが兵士も戦闘参加ですね」
「これに異論のある奴は?いないな?」
ヴェルメ王は今だけは王様の風格を出し、その影響で異論は無かった。
「なら今日の夜、作戦を実行するぞ」
「分かりました、魔王様と瑞希さんはこちらに」
私とマーチャは別室に案内された、そしてこの後ウンエントリヒ王国の城の内部が書かれた紙を出されたのだった。
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