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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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56話 メンタルブレイク

私とマーチャは目の前で座っていて動こうとしない女冒険者をどうしようか話をしていた。


(明らかに目が虚ろで何かに恐怖をしている……)

「マーチャ、この人どうするの?」

「仲間を目の前で惨殺されたショックは大きいのじゃ、今の彼女はメンタルが崩壊していると考えた方がいいのじゃ」

「メンタルが崩壊してるのか……」

「のじゃ、戻ったとしても冒険者に戻れるかどうか……なのじゃ」


女冒険者はあまりのショックでメンタルが崩壊しているという、私は女冒険者を背負って帰ろうとマーチャに提案をした。


「この人を背負って帰ろうか、クエストは達成してるんだしね」

「人間だったら役に立たないパーティーメンバーは追放か切り捨てる事があるのじゃが瑞希は優しいのじゃ」

「人脈を作るためにクエストを受けたんでしょ?こういうところから優しくしないと」


私はマーチャからこの世界の人間のドライさを教えてもらい、オルドヌング王国の兵士やヴェルメ王の性格は珍しいとマーチャは言っていたのだった。


(この世界の人間ってドライだけどオルドヌング王国は例外なのか……)

「マーチャ、魔物はいないよね?」

「今のところはいなさそうだ、それで出口はあと少しだ」

「ああ、頑張って歩く」


私は女冒険者をおんぶしながら洞窟の出口に向かって歩いて行った、そして洞窟を出ると日光が私たちを照らした。


「とりあえずは街まで歩く?」

「いや、儂は転移魔法の事を忘れないのじゃ」

「そうだった、なら一瞬で飛ぼうか」


私はマーチャのそばに寄り、転移魔法で街に飛んだのだった。そして到着した場所は冒険ギルドの目の前だった。


「見事に目の前に到着したのじゃ~」

「ありがたいよ、とりあえずこの人の判断はギルドマスターにしてもらおうか」

「儂らで判断するよりギルマスに判断を仰いだ方がいいのじゃ~」


私とマーチャは冒険ギルドの建物に入り、クエストクリアを伝えた。


「お疲れ様でした、それで後ろにおんぶしているのは?」

「ゴブリンに襲われていたところを儂らが救出したのじゃ、仲間は惨殺されてメンタルが崩壊してるからどうしたらいいのかギルマスに判断を仰ぐのじゃ」

「……どうして魔王が人間を助けた?」


ギルマスはそう言うと私とマーチャに懐疑的な目線を送った。


(そう言えばこの街はウンエントリヒ王国と繋がってるんだっけ、だから魔族差別があるのか)

「瑞希、ここは儂が話すのじゃ。この瑞希は交易ギルドの華鈴と言う者からとある指令を渡されているのじゃ」

「転生者の華鈴か、その指令はなんだ?」

「人脈を作ってほしいという指令なのじゃ。それでこの冒険者を見つけて助けようと言ったのは瑞希、儂の意見や意向は無いのじゃ」

「その話、本当だろうな?」

「のじゃ」


ギルマスはカウンターを出て私の後ろでぐったりしている女冒険者を抱えた。


「一旦は預かる、だがこいつは二度と冒険者が出来ないかもしれない、それでもいいか?」

「メンタルは崩壊している、治ったとしても深いトラウマが刻み付けられてるのじゃ。じゃから儂からその冒険者に伝えておく事と言えばのぉ……」


マーチャは考え、少しの間を開けてこう言った。


「戦いを諦めて商売をしたらいいのじゃ、と伝えておいてほしいのじゃ」

「分かった、だが必ず伝えると言わない、それは心にとどめておいてほしい。あと報酬はカウンターに既に置いてる」


そう言ってギルマスは女冒険者を抱えて奥の部屋に連れて行ったのだった。


「これでよかったのかな」

「さぁ、何が正解か何か間違いか分からないのが怖い所じゃな」


こうして私たちは家に帰ることにした、そして奇妙な事であの女冒険者から縁の輪が数珠つなぎのように広がっていくのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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