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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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53/109

53話 パイプ

私とマーチャ、あとオルドヌング王国の兵士やヴェルメ王はせめてものの詫びとして交易ギルドの修復を手伝っていた。


「あなたはここのギルドのマスターだよね?」

「ヴェルメ王ですか、どうされましたか?」

「場を貸してくれたのにこのようなことになって申し訳ないと思っている」

「別にいいですよ、ウンエントリヒ王国は元々信頼が無いのにオルドヌング王国と戦うなんでアホボケカスです」

(凄い罵倒の言葉が出たなぁ、もしかしてこの人毒舌なのか)


毒舌な彼女でも私に対しては親しい口調で声をかけてくれる。


「そう言えばあなたの名前、何なの?」

(ここは死ぬ前の名前で行った方がいいか)

「私の名前は小鳥遊瑞希」

「小鳥遊か、いい名前だ。私は小湊華鈴だよ」


するとカウンターで華鈴さんを呼ぶ声が聞こえてきた。


「おっと、受付をやらないといけない。それじゃ頑張って修復してね!」


華鈴さんはそう言うとカウンターに向かって走っていった。


「これでギルドマスターが打ち上げたウンエントリヒ兵は全てか?」


オルドヌング王国の兵士は華鈴さんが打ち上げたウンエントリヒ王国の兵士を全員回収していた。


「気絶はしているようだ、手足を縛って牢獄に投獄するぞ」

「はい!」

(拷問とかはしないんだ、優しいなぁ)


そしてウンエントリヒ王国の兵士が刺さっていた場所を木の板で補修すると華鈴さんが暴れる前の景色に戻ったのだった。


「とりあえずは元通りなのじゃ」

「そうだね……疲れた~」

「二人ともお疲れ様、結果は残念だったけどこれで先の方向性を決めれるようになった」

「そうじゃね~まずウンエントリヒ王国の兵士を皆殺し……は駄目なのじゃ」

「ウンエントリヒ王国の王室メンバーを捕らえる、それさえできれば互いの刃を降ろさせることはできる」

「つまり大将をどっちかが先に確保したら勝ちと言う事ですね」

「そうだね。魔王様、戦力は任せましたよ」

「なのじゃ、後じゃがそなたらの兵士は弱いじゃろ?指導係の魔族もそっちに送るのじゃ」

「ありがたいです」


交易ギルドを修復し終えたオルドヌング王国一行は馬車に乗って交易ギルドを後にしたのだった。


「また次の機会で~」

「またなのじゃ~」

「マーチャ、私たちも帰ろうか」

「転移魔法を使えるから帰るのじゃ~」


家に帰るために転移魔法を準備し始めた時、華鈴さんの声が聞こえてきた。


「瑞希さん、今は何処に住んでますかね?」

「スプリット高原、そこに住んでいる」

「スプリット高原に住まう魔王っていうのは聞いたことあるんですが……もしかして瑞希さんの横にいる方って……魔王なの!?」

「そうじゃが?なんならウンエントリヒ王国の悪評の手紙をここに送ったのも儂じゃ」


華鈴さんの顔に汗が流れ始めた。


「えっ?魔族を統べる?」

「そうなのじゃ」

「これも瑞希さんの幸運の力かぁ……だとしたらお願い事があるんだ」

「お願い事?」

「この世界には魔族やドラゴニアン、その他の種族が居るのは聞いたことはある?」

「マーチャから聞いたことがありますがそれがどうかしました?」

「あなたの幸運の力でいろいろな人との人脈を持ってほしいんだ」

「人脈ですか……」

「そうだ、そして必要であれば私が瑞希さんの家に行って情報を貰うということをするだろう。もちろん報酬はあげる」

「とにかく人脈を広げてみます」

「よしっ、なら人脈広げ頼むぞ」


こうして私は華鈴さんから頼みごとを受け、転移魔法を使って家に帰ったのだった。そして華鈴さんから言われた人脈、それは私が幸運で人が私に集まってくるという見立てで頼んだのだろうと後から分かるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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