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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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5話 ツチツチした土と魔法原理

土を耕していってると横にラックが来た。


「おはよ、ラック」

「おはよ~それで今は何をしてるんですか?」

「農地を作ってるんだ、ちなみに横に居る人が言ってくれた」

「横の人……サキュバスがそんな事言うのかなって……」


ラックは横に居るマーチャを見て驚いていた。


「どうも、一緒に耕してますのじゃ」

「どうして魔王が居るの~!?」


ラックは私の背中に隠れマーチャから身を隠した。


「昨日の夜にマーチャがやってきてシルヴィアスをお仕置きの場所に連れていった、そして今日になって玄関のドアを開けたら居たんだよね」

「そうなのじゃ~」

「さすがLUCKの力……凄い出来事を引き寄せるのね」


そしてある程度の農地を耕し終えた私とマーチャは種を蒔いて行った。


「ここは小麦の畑にするのじゃ、それでこの付近に川はあるのじゃ?」

「確かこの付近には湧き水があるってラックが言ってたはず、どこか案内してくれる?」

「分かったけど……どうして魔王が人間の手伝いをしてるんだ?」

「儂は瑞希の手伝いをしてるのではなくて瑞希が儂の手伝いをしてるのじゃ」

「うーん、なんだか複雑だな」


私とマーチャは畑に種を蒔き終え、ラックの案内で湧き水が出てる場所に案内してもらった。


「ここなのじゃ」

「確かに水は出てるのじゃ」

「出てるには出てるんだけど……これって足りないよね」

「のじゃ」


湧き水から採集できそうな水量は農業で使う水の量には程遠いほどに少なかった。


「砂漠の地域に住んでる人間は水を確保するのに水魔法使うのじゃ、儂らもその知恵を使うのじゃ」

「水魔法……私覚えてないんだよね」

「まぁ生まれたての転生者は普通スキルも魔法もない状態だから赤ん坊当然なのじゃ、仕方ないのじゃよ」


そう言って私たちは畑に戻りマーチャは軽々と雨の魔法を出した。


「これで大丈夫なはずなのじゃ」

「いつかこんな魔法覚えたいなぁ」

「魔法は生きていれば勝手に覚えるのじゃが遅いのじゃ。その代わり魔導書とかあればすぐ覚えれるのじゃが、あいにく持ち合わせが無いのじゃ。そうじゃ、シルヴィアスを迎えに行くついでに魔導書を持ってくるのじゃ。またのじゃ~」


そう言ってマーチャは転移魔法で魔王城に向かったのだった。


「ねぇ瑞希、どうしてあんなに魔王と仲がいいの?」

「ラックってどうして魔王を嫌ってるの?」

「魔王は魔物を仕切って人間を攻撃してると聞いた気がするのじゃ」

「それって誤解らしいんだよね、本当は魔族をコントロールしてるって言ってた」

「魔族をコントロールしてるのか、本人が来たら聞いてみないといけないかな」


マーチャが魔王城に行ってから数十分後、私は速く育たないかなと畑を眺めていた。


「ねぇ、種って芽吹くのって数日居るよね?」

「そうだね、芽吹いてから成長するのが速いんだ。理由はね、夜は魔力が空気中に漂うんだ、それを植物が吸って成長が加速するんだ」

「へぇ~夜は空気中に魔力が漂うんだ」

「魔法使いは夜に戦闘することが多いんだ、理由も同じだね」


豆知識をラックから教えてもらっている最中にマーチャが帰ってきた。


「帰って来たのじゃ~」

「おかえり~ってシルヴィアス大丈夫なの!?」

「あー大丈夫大丈夫なのじゃ、お仕置きで何度も絶頂して気絶してるだけだから気にしないでいいのじゃ」


マーチャはシルヴィアスと本を持ってきたのだった。そしてシルヴィアスはお仕置きにて肉体と精神がボロボロのようだった。


「シルヴィアスは数時間寝かせて置けば体力は回復すると思うのじゃ、それでこれが魔導書なのじゃ。一緒に読むのじゃ?」

「理解が出来なさそうな内容だったら読み聞かせ、お願いできる?」

「分かったのじゃ」


マーチャはシルヴィアスをベッドに運びに行き、私は畑の前で早速魔法書を開いた、そこに書かれていた内容は炎魔法の事だった。


(炎魔法にも種類があるんだ、体の周りを温かくする魔法や火を直接攻撃に転用する魔法も……いろいろとあるんだなぁ)


魔導書を読み進めていくにつれて魔法がどんどんと体に流れ込むような気がしていた。そしてテンションはだんだんと高くなっていき試してみたいという欲求に駆られた。


「ねぇラック、炎魔法出せるようになってるか確認してくれない?」

「いいけど人がいない方向に向けてね」


私は畑を少し離れ、手のひらを誰もいない場所に向けて簡単な炎魔法を出した。


「ファイア!」


すると手のひらがほんのり暖かくなり辺りが少しだけだが明るくなった。


「少しだけだけど炎出てるね」

「少しだけかぁ~まぁ最初だから仕方ないよね」


私は炎魔法を繰り返し撃ちだして練習を重ねていった、すると時々ファイアの炎の威力が明らかに強い時があった。


「熱っ……おおっ、凄い炎が出たよ」


流石に凄い炎が出ると火傷するような熱さが手のひらを襲った、だが本当に火傷はしなさそうだ。


「へぇ~上級の魔法使いでも難しい事を軽々とやってるね、これもLUCKの恩恵なのかな」

「いや幸運の名前に宿る神なのにそういう事も知らないの?」

「そりゃ幸運と言ってるけど何が起きるか分からないのよ。でも最後は幸運な出来事で終わるっていうスキルなんだよね」

「LUCKは最後は幸運になるっていうスキルって事で覚えておけばいいの?」

「そう覚えてもらえた方がいいかもね。あとは運が良くなるっていう点かな」


私は再びファイアを撃っていったがどんどんと撃っていくうちに炎の威力が強くなるコツが分かってきた。


(魔力を感じたらわかった、魔法には二つの力がぶつかり合って出来てるんだな)


私は魔力という物の姿を何となくだがつかめているような気がしていた。するとマーチャが家から出てくると私の魔法を見た。


「おっ、魔法の練習をしてるのじゃ、頑張るのじゃ~」

「マーチャさん、魔法使いって大抵どんな装備をしてるんですか?」

「魔法使いの装備……大抵はワンドかスタッフを持ってるのじゃ。ワンドとスタッフは魔力を増幅して撃ちだす魔法道具なのじゃ」

「なら今の状態でワンドかスタッフを手にしたらすごくなるって事ですか?」


私はそう言ってファイアを撃った。


「凄い威力のファイアなのじゃ、もしかして魔力の二つの力に気が付いたのじゃ?」

「確かに二つの力は何となくですがつかめてきましたね」

「魔力には陽魔力と陰魔力があるのじゃ、その二つの魔力がぶつかり合うことで魔法が出るのじゃ。それで威力を倍増させるにはその二つの魔力が同時にぶつかり合うことが重要なのじゃ。瑞希の魔法はそれが出来てるから魔法の威力が強くなってるのじゃ」

「へぇ……陽魔力と陰魔力ですか、なんだか奥が深いんですね」

(電気で言うと陽子と電子っていうところかな)


そしてマーチャが私の横について魔法を教えていったのだった。


(結局私に魔法を教えたかっただけなのね、嬉しいな)


私は農業の合間に魔法の練習を始めた、そして頬を赤らめながらマーチャが魔法を教えてくれて暇が潰せるのと魔法を覚えていくのでかなり有意義な時間を過ごしたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!


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