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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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44話 裏表のない国

「それで……あなたがオルドヌング王国の王ですか?」

「そう、私がオルドヌング王国の王、名はヴェルメだ」


目の前に立っている王、それはどうしてか私たちからしてみれば幼いように見えた。


「もし気に障ることなら申し訳ないのじゃが……子供なのじゃ?」


マーチャが気になったことをそのまま伝えた。


「そう、オルドヌング王国の王は子供の見た目で舐められやすい、だが父は死に自動的に私に王位が継承されたんだ」

(だから子供なのに王になったんだ。しかしショタ味があるなぁ……)


するとヴェルメが今回の事を話し始めた。


「今回来て貰った理由は分かっていますか?」

「ああ、私たち、魔王軍から一部をオルドヌング王国に貸し出せないかと言うことじゃな」

「そうだ、その代わり国交樹立の件だ。私は別に国交樹立は阻まない、損な事は無く、互いにメリットがあるだろう。そちらは人間の物資が手に入る、こちらは魔族が使う道具類を輸入できるという事だ」

「そうじゃな、儂はおぬしらを見くびっていたようだ。普通なら儂はこの場で交渉決裂も考えていたのじゃ。じゃがオルドヌング王国の王の目を見るとな、なんだか儂が追い求めている理想が見える気がしたのじゃ」


マーチャはそう言うとヴェルメ王に一歩近づいた、それに反応した兵士が止めにかかるがヴェルメ王は静止させた。


「よせ、それでどうするんだ?交渉決裂でもいいのだが」

「いや、儂はこのオルドヌング王国と国交を樹立したいと思っているのじゃ」


マーチャがそう言うとヴェルメ王が嬉しそうに口角を上げ、別室に連れて行こうとした。


「それじゃ、こちらで国交樹立の証として紙に書きましょうか」

「そうじゃな、それにおぬしとはとても気が合いそうなのじゃ」


こうして私とムートを取り残して二人は別室に入っていった。


「私たちは何をしてたらいいのかな?」

「さぁ、でも瑞希がずっとここに居るんだったらここに居る」

「ムートは私に付いてくるって事ね」


私はマーチャが帰って来るまでその場で待った。そしてマーチャとヴェルメ王が帰ってくると私の手を握った。


「それじゃ、オルドヌング王国の国民にこの事を伝えに行くのじゃ。もう既に国民は城の前に待機してるらしいのじゃ~」

(もう国民が城の前に居るのか……なんだか緊張するなぁ~)


私たちは国の広場が見える場所に向かった、そして外を見ると国民が王の発表を待ちわびていたのだった。


「うひゃ~とても人が多いな」

「歴史に残る出来事だから人が集まるのは仕方ないだろう。では行くぞ」


ヴェルメ王が外に出て国民に大声で魔王軍との国交樹立を発表し、続いてマーチャが挨拶を行った。その姿は魔族を代表して話しているようだった。


(これが本来の魔王の姿か……凄いなマーチャ)


そして発表が終わると外からヴェルメ王コールが聞こえてきていた。


「これで大舞台は終わったのじゃ、とっても緊張したのじゃ~」

「ああ、これで互いの利益になるような出来事を行いましょう」


こうして私は歴史の一幕を見ることが出来たのだった。これもLUCKの能力が影響しているのかなと思えばなんだか私の心は温まるのだった。そして転移魔法で帰る時、マーチャはヴェルメ王に手土産を渡された。


「これをあげます」

「これは一体何なのじゃ?金なのじゃが……?」

「自然金と言う物です。とても貴重な物なのでこれを国交樹立の記念に」

「ありがとうヴェルメ王、この恩は覚えておくのじゃ」


こうして転移魔法を私たちにかけるとヴェルメ王は私たちが転移し終えるまで手を振ってくれたのだった。そして転移が終わるとマーチャは自然金を抱えて家に入っていったのだった。


(とりあえずはこれで戦争の天秤がオルドヌング王国に傾くと良いんだけど……)


そして私とムートも疲れ、家に入っていったのだった。そして強力な国が付いたことによってウンエントリヒ王国の攻撃が少しだけ収まっていくのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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