41話 シリエンロジックスタッフ
家に帰ってきた私とヴァイスは最後の仕上げを始めた。
「この魔力を吸った木を加工して程よい長さにするんだけど、手伝ってくれる?」
「何を手伝えばいいの?」
「ここを持っててね~」
私はヴァイスに指定された場所を持ち、ヴァイスは程よい長さに木をカットしていった。
「だいたいこのあたりでいいだろう。後はこれをスタッフの形にするだけ」
「木を削っていくのね」
ヴァイスは魔力を吸った木をナイフで削っていった。すると木が削れる音が何だか心地よい感じがした。
「何だか心地いなぁ」
「うん、この太さでいいだろう。後はエーテルを掴む部分を作るだけだな」
「掴む部分……ね」
ヴァイスは凄い手つきで木を細かく削っていき、どんどんとエーテルを掴む部分が出来上がってきた。
「後はこのエーテルを掴む部分とエーテルをドッキングするだけだ……折れないように慎重に……」
ヴァイスはエーテルをスタッフのエーテルを掴む部分に嵌め始めた。ゆっくりとエーテルを入れていくとピタリとはまった。
「これで完成、長かったなぁ」
「これがエーテルのスタッフ……」
「巷ではエーテルロジックスタッフって言われてるな」
ヴァイスはそう言ってエーテルロジックスタッフを私に渡した。
「ありがとう~」
「これで多少なりとも戦えるようになれよ」
こうして私はエーテルロジックスタッフを手に入れ、ある程度まで戦えるようになったのだった。
私がエーテルロジックスタッフを手にした時、ウンエントリヒ王国では戦争の真っただ中だった。そして今は会議中だった。
「それで魔王軍はどんな感じだ?」
「まだ動きは見られません」
「そうか、魔王軍の警戒は最大限に、オルドヌング王国との戦争は二の次で」
「その方が良いと思います」
「では近日中に魔王を討伐する部隊を送り込む」
その話をこっそりと聞いていたファウルハイトは自身の思い通りになっているようでほくそ笑んでいた。そしてファウルハイトは寝室に入ると静かな声で笑っていたのだった。
「ふふふ……計画通り」
その時のファウルハイトの顔はまるで人間の皮を被った悪魔のようだった。するとファウルハイトの執事が部屋に入ってきた。
「お嬢様、どうなされました?」
「いいえ、魔王が死ぬかもしれないのに笑わないわけないじゃないの」
「そうですか……」
そして私たちの家にウンエントリヒ王国が攻め込んでくる、だがこの攻めに対してオルドヌング王国が反応してくるのだった。
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