32話 いざエーテルの地へ
私はヴァイスにエーテルの存在について聞きに行くことにしたのだ。
(確かヴァイスは家の中で作業してるんだっけ、声をかけたら塩対応されるよな……)
私は家の裏で作業をしているヴァイスに声をかけた、どうやヴァイスはこれからの事について紙に書いていた。
「どうしたんだ?」
「ヴァイスだったらエーテルっていう素材を知ってるでしょ?」
「……確かに知っている、だがエーテル地域に行ったことは一度あるけどもう一度あの場所に行けって言われると嫌だな」
「どうして嫌なの?」
私はどうしてエーテル地域に行くのが嫌なのか聞いた。するとヴァイスは体を震わせながら細い声でこう言った。
「食人植物とエーテル化した魔物……あとエーテル汚染……」
「食人植物がいるのね、でもエーテル汚染は一体何なの?」
「エーテル地域に長時間居るとエーテルに体を蝕まれる、そして最終的に死ぬかエーテル化した魔物になり果てるかなんだよ……思い出しただけで震えるぞ」
「凄い震えてるね……」
「行くとなったら短時間で行くぞ!」
「行ってくれるの?」
「ああ、だけど長時間は居ない。そして少人数で行った方がいい、これは人数は悪が容易になるからな」
こうして私とヴァイスはエーテル地域に行くことにするとヴァイスはドラゴンの姿になった。
「乗ったし飛んで!」
ドラゴンは飛び立ち、南の方向に飛んでいった。そしてどんどんと地面の気候が変わっていき、目の前には明らかに目に悪そうな大地が広がっていた。
(あれがエーテル地域なのかな?明らかに私の本能が危険信号を発してる。それだけ危険なのか)
ドラゴンはエーテル地域の近場に降り立つとヴァイスの姿に変わった。
「見ただろう?見るだけで悪寒が出てくる色に危険信号がビンビンに反応する場所を」
「確かに危険信号を感じるね、まさかこんな土地があるなんて……」
「急いでエーテルを採りに行くぞ、魔物が来たら私に任せてくれ」
「分かった、私はエーテルを採るのに集中したらいいのね」
「エーテルさえ取れれば後は楽だ」
こうして私とヴァイスはエーテル地域に向かって走りだし、エーテルを採りに行った。
「ヴァイス、おおよそのタイムリミットは?」
「おおよそ10分、持って15分」
「だいぶ短いな……」
「だから短時間で離脱しないといけない」
すると壁から生えている結晶を見た。
「あれがエーテルだ、エーテルはエーテル地域にいっぱい生えてるから枯渇することは無い」
「へぇ……って硬いね」
「エーテルはどの素材より硬く、耐久力や切れ味がいいんだ」
「だから優秀な武器を作れると言ってたんだ」
私はエーテルをツルハシで掘っていったが全くと言っていいほど掘れてる気配が無かった。
「魔法で爆発させてみればどうだ?」
「物理が効かないのなら魔法で砕くって事ね」
私はエーテルが生えている場所に向かってファイアとウィンドをぶつけ、爆発させた。だが至近距離で魔法を打ったためか爆炎は私を巻き込んだ。
「ウエーッ!!」
「瑞希!?」
「……チリチリになっちゃった」
爆炎に巻きこまれた私の髪の毛がチリチリになって天然パーマに仕上がった。
「エーテルは取れたな!」
「取れたよ、後は逃げるだけね」
奥から赤紫色のウサギが私めがけて突撃してきていた。
「逃げるぞ!」
「これだからエーテル地域は嫌いなんだよな……すぐ敵対魔物に追いかけられる、やだなぁ」
私とヴァイスはエーテルを抱えながら出口に向かって走っていった、すると体が急に重くなった。
「クソッ……もう浸食反応始まったか」
「体が重くなってきた……」
「これが第一浸食反応の意識レベルの低下だ、あと持って3分だけか」
ヴァイスは背中にドラゴンの羽を生やし始めた。
「危険だと判断したら瑞希の手を掴んで空に飛ぶ、いいな」
「分かった、そうならないように逃げてるんだけどね」
来た道を辿ると出口が見えてきた。
「エーテル地域を抜けてもしばらくは走れ!浸食反応が収まらないぞ!」
「耐えてくれ足!!!」
私とヴァイスはエーテル地域を駆け抜け、そのまま遠くに走り去っていった。
「ふぅ、ここまで来れば浸食反応も時期に収まってくるだろう。それで一度エーテルを見たことはあるけどこれまで澄んだ赤紫色の結晶を見たことは無いよ」
「これが優秀な武器を作れる素材……なんだかそれっぽいな」
「さて、長時間エーテル地域に居れるように出来るポーションはある、だが私はポーション作りには精通していない。それにマーチャはポーションを調合できなさそうだしシルヴィアスはアホだしムートは絶対専門外……グリュックには触らせたくない……一体どうしたら」
(確かに今家に住み着いてるみんなはポーション調合の知識はなさそうだ、唯一マーチャはポーションを作る人を知っていそうなんだよな)
「このエーテルを使ってエーテル地域を長時間居れるポーションを作れるの?」
「作れると聞いたことがある、原理は体の内部のエーテル濃度と外のエーテル濃度を近づけたらエーテル汚染の進行が大幅に遅れるという事だ」
「ならエーテルポーションを作ろうよ」
「だからそれに必要な人が居ないんだよ!!一旦家に帰ってポーションを作れる人材を探すしかないな」
一旦私とヴァイスはエーテルを持って家に帰ることにし、エーテルポーションを作る人材を探すことにしたのだった。だがその問題は私のLUCKで簡単に解決するのだった。
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