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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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25話 外部工作

私はマーチャの部屋に入り、椅子に座った。


「それで何が言いたいのじゃ?」

「私とヴァイス、あとムートが鉱山に行った時に起こったことなんだけどね、王国の兵士かもしれない奴に襲撃をされた、確実性は無いけど昨日の件を踏まえたら王国の兵士の可能性があるなって」

「そうじゃな……これは本当に実力行使しないといけなくなったのじゃ」


そう言うマーチャの手は震えていた。それは怒りを抑え込もうとしている様子だった。


「そして第二王女のファウルハイト、恐らく私たちの命を狙ってきているはずなんだ」

「そうか、あのクソガキめ……少し痛い目に合わせないとこの罪科は払えないのじゃ……」

「もしかして王国に攻め込むの?」

「そんな事をしたら兵士に取り押さえられて首を飛ばされるのじゃ。内部から崩壊させるのじゃ」

「内部から……?」

「そうじゃ、人間は弱い人に寄り添う習性があるのじゃ。その習性を利用したら簡単に内部崩壊させれるのじゃ」


マーチャはそう言うと手紙を書き始めた。


「その手紙は誰に渡すの?」

「もちろん王国と王国をつなぐ商人ギルドに送る文章なのじゃ、魔王から突然来たとなると奴らは焦るからのぉ~」


マーチャの顔がだんだん悪者顔になっていった。


「まぁ、少し痛い目に合ってもらうだけなのじゃ」

「その痛い目って、具体的には何をするの?」

「商人を国に向かわせないように仕向けるのじゃ。そんなことをしてみたらその国の物流は止まり、金の循環が止まる。つまり周りから孤立するようになるのじゃ」

「周りのつながりを無くすためにするのね」

「そうなのじゃ、あと商人にこの事が伝わって儂らにしでかしたことを広めてくれるのじゃ、じゃから周辺諸国からの評価が下がるという事なのじゃ」


つまりマーチャがやりたい事、それは周辺諸国がウンエントリヒ王国を避けるように仕向ける事だった。そして手紙を書き終えた後おたよりフクロウを呼び出し、商人ギルドに飛ばしたのだった。


「これでどうなるか見ものなのじゃ」

「そうですね……」

「ここで止まってたら矢の餌食になるのじゃ、早く家に入るのじゃ」


私とマーチャは矢に射貫かれないようにすぐに家に入ったのだった。


「これで儂の考え付いた戦略がうまく行くといいのじゃが……」

「それは私たちが思う事じゃないし、動きがあるまで平和に暮らしたらいいと思うよ」

「そうじゃな……」


こうして私とマーチャは別れ、自室に戻っていった。


「シルヴィアスはベッドで寝ころんでるのね」

「ふふん、食って寝て過ごす、これこそ自由人の極み!」

「少しは働きなさいよ?」


そう言って私はシルヴィアスのお腹をつねった。


「少し太った?走りなさいよ?」

「確かに自堕落な生活だったから太ったかもしれないね~明日運動をするかな~」


シルヴィアスはそう言ってベッドに潜り込んだ。


「私も寝るつもりなんだけどシルヴィアスも寝るの?」

「そうだけど?」

「寝る子は育つと言うけどさ……いくら何でも寝すぎだと思う」

「へへん、いいじゃないのよ~」


こうして私は眠りにつき、明日のやるべきことを思い浮かべながら夢を見ていったのだった。



翌朝、ヴァイスの朝は早かった。


「木箱を作らないとな……」


ヴァイスは木材と取り出し、木組みで永久電池の枠を作り出した。


「採寸が難しいんだよな……どれだけ精巧に切ってもどこかでズレが生じてしまう……」


その時、私が家から出てきた。


「ヴァイス、何かお困り?」

「そうだ、今物凄く困っている」

(へぇ、死ぬ前の世界の和風建築に使われている接合方法を使ってるのね、でもサイズが合わなくて困っているね)

「ちょっと私にもやらせて」

「いいが……難しいぞ?」


私はヴァイスがやろうとしたことを見よう見まねでやってみた、当然最初は失敗したが回数を重ねていくにつれて正確になっていった。


「凄いな、多分だがこれで木枠は完成だ、電池の要領を増やす場合はこの上に木枠を継ぎ足せばいいな」

木枠の中に雷の石を入れていき、穴に銅線を突き刺していった。

「良し、これで電力効率は128倍だ」

「これで光が手に入るって事ね」

「そうだ、後は道具屋で売っている電球を買ってきてつけるだけだ」


こうして電気を手に入れた私たち、ヴァイスが電球を数個買って来る間に配線を整えていった。


(これで電気が使えるようになる、とても時代が進むぞ)


ヴァイスが帰ってくると入り口に電球を取り付けた。


「恐らくこれで電気が点くはずだ」

「何だかドキドキするね」

「ああ、そうだな」


銅線をつなげると入り口に取り付けた電球が激しく光り始めた。


「おおっ!!すごく明るそう!」

「昼間はまぶしすぎるから電気を消しておく、夜になったら点ける」


こうしてヴァイスの仕事は終わったように見えた、だがまだやるべきことがあるのだ。


「あとは冷蔵庫を作らなければならないな、次は氷山に行って溶けない氷の結晶を採ってくる必要があるぞ」

「溶けない氷の結晶……なんだか冷たそうだな」

「そうだ、かなり寒い地域に存在している結晶だからな、防寒着は必要だぞ」

「私ついて行っていいよね?」

「ああ、だが防寒着はしっかり着ろよ?凍傷で指や足がポロリしないように気を付けろよ?」


ヴァイスは今までにない以上に心配してくれた、それだけ危険な場所なのだと教えてくれているようだ。


(優しい所があるじゃんか、ただ口下手なだけなのか?)

「なら一緒に防寒着を買いに行こうか」

「ドラゴニアンは寒さや熱さを感じにくいんだ、だから心配してるんだ」


そして私とヴァイスは一緒に街に行き、防寒着を買うのだった。ヴァイスがこれだけ心配するのはそれだけ危険な場所で活動するのだと言っていると同義であり、思い切って防寒着を豪華で保温性が高い物を選ぶことにしたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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