表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/106

20話 陰謀と小麦

ファウルハイトは王国の兵士を率いて王国に帰ったのだった。


「お嬢様、おかえりなさいませ」

「交渉、全然ダメ。あいつらがムートをこっちに渡さなかった!」


そう言ってファウルハイトは地団駄を踏んだ、その光景を目の当たりにしたファウルハイトの執事はこうファウルハイトに提案をした。


「この事を王に報告しますね、恐らくこれで奴らを始末できます」

「頼むよ……執事」

「はい、お任せくださいませ」


執事は王がいる謁見の間に向かい、ファウルハイトは自室に戻っていった。


「どうしてどうしてどうして私の言うことにならないのよ!」


ファウルハイトはそう言って布団やら枕を投げ、気分を落ち着かせようとしていた。


「どうして聖騎士の一番隊隊長が裏切るのよ……」


ファウルハイトはどうしてムートが聖騎士一番隊隊長という立場に居ながら裏切ったのか、その事を考えられなかった。


「もういい、魔王もろともムートを殺してやる……王国の存亡をかけるんだ……」


ファウルハイトは自身のわがままで魔王や私たちを殺そうとしているようだった。





その時に私たちは何をしているのかと言うと……


「この脱穀機いいね」

「そうだろう、力作なんだ」


プレートアーマーを脱いだムートとヴァイスが農作業をしていた。


「二人ともなんだか熱入ってるね、ヴァイスは自身が作ったから熱が自然に入るだろう、でもどうしてムートが夢中なんだ?」

「農作業をしてみたかったんだ、王国での仕事では兵士としての仕事しかしたらダメだったからな」

「なかなか気が合うじゃないか」

「そうだな、このホワイトドラゴニアンと気が合いそうだ」

「それならよかったよ」


ムートとヴァイスの気が合い、仲良くなっていたのだった。


「それでこの小麦はどうするんだ?」

「ちょっとマーチャにこれからどうするのか聞いてくる」


私はマーチャを外に連れ出しに家に入るとグリュックが謎のダンスをしながら歩いていた。


(グリュックは運動不足でこんなダンスをしてるのかな、運動させないといけないのかな)


そしてマーチャを見つけた私は声をかけた。


「マーチャ、農作業が進んだから次の工程に行こうか」

「脱穀が終わったのじゃ?なら次は実を乾かすのじゃ。そしてそこから製粉機で粉にするのじゃ」

「分かった、なら外に行こうか」


私はマーチャを連れて脱穀機の場所に向かった。


「いい小麦が出来てるのじゃ。じゃがゴミがいっぱいあるのじゃ……じゃから今から儂らでゴミを取り除いて行くのじゃ!ヴァイスは小麦粉を製粉し終えた後に出てくるゴミを取り除くふるいを作ってなのじゃ!」

「いいが布を買いに行かなくてはならないな。行ってくるぞ」


ヴァイスは街にふるい用の布を買いに行き、私たちは必死に茎や穂軸、あと虫に食われた実や病気にかかった実を選別していった。


(細かい作業だけど集中力があればなんとかなる!)

「これは腐ってるのじゃ、これは大丈夫……んもー!」


マーチャがさっそく小麦の実の多さに悲鳴を上げていた。意外にもムートは持ち前の集中力と注意力でゴミや駄目になった実を素早く取り除いて行った。


(凄いなぁ……王国はこんな人材を逃したのは痛いだろうな)


そしてムートが黙々と作業を素早く進めていきすべてのゴミや駄目になった実をすべて取り終えたのだった。


「これで大丈夫か?」

「大丈夫なのじゃ……さすがに集中力が無さ過ぎたのじゃ」


マーチャは集中力が無さすぎて途中から選別するスピードが落ちていた。


「これで数日乾かすのじゃ。あとはヴァイスに家の中に冷蔵庫を作ってもらう事にするのじゃ。さすがにパンは飽きそうなのじゃ」

「ヴァイスが帰ってきたら冷蔵庫を作ってと言ってみる。だけど忙しいと言われそうなのが現実なんだよね」


農業が一歩だけだが進み、自家製のパンを作れるまであと少しの工程だけとなった。そして私たちは家の中で休憩していったのだった、だがムートはグリュックの事に気が付いた。


「この子、どうしてこんなダンスを?」

「何だか運動不足らしいね、首から掛けてる紙を見て?」


私はさっきグリュックを見た時に無かったものを見つけた。


{外にでて体を動かしたい}

「でも今日はさすがに疲れたよ、ムートも同じだろう?」

「いや、私はまだ動ける。兵士を舐めるな。着いてこい」


そう言ってムートはグリュックを連れて外に出ていったのだった。


(どれだけ体力有り余ってるんだよ……でもこれだけ体力があるとなると相当過酷な任務を行ってたことになるよね……もしかして最強の盾を手に入れたのか?)


ムートは鉾にもなるし盾にもなる。私たちはとても強い抑止力を手に入れたことになるのだ。


(でも戦いは起こしたくないし起こってほしくないな。私はただこの土地でスローライフを送っていきたいだけなんだよね)


私はそう思い、自室に入った。するとベッドの上に居たのはシルヴィアスだった。


「シルヴィアス……」

「魔王様が私のメイスを返してくれない……」

「……私がマーチャに返してもらうように言ってくるよ」


私はマーチャの部屋に行き、シルヴィアスのメイスを返してもらうように言いに行った。


「マーチャ、今大丈夫?」

「大丈夫なのじゃ。開けていいじゃよ」


私はマーチャの部屋のドアを開けた。


「シルヴィアスが言ってたんだけどね、メイス返してほしいって」

「のじゃ……借りパクしてたのじゃ。へへっなのじゃ」


マーチャは私にシルヴィアスのメイスを渡した。


「じゃ、私の用件はそれだけだから。またね」


そう言って私は部屋のドアを閉め、シルヴィアスにメイスを届けに行った。


「これなの?」

「そうそう、これが無いと戦えないんだよね~」


明らかにサキュバスという種族には不釣り合いの武器だがシルヴィアスは気に入っているようだ。


(さすがに私も疲れ始めてるから寝ないとね)

私は布団に潜って眠ろうと瞼を閉じた。


「なら私も寝ようかしら~」

「いいけど襲わないでね」

「普通なら襲うんだけどね、瑞希は特別に襲わないであげてるの。感謝しなさい?」

「ありがとう、シルヴィアス」


こうして私はシルヴィアスの温かさに包まれて眠りに落ちた。恐らくだがシルヴィアスは私にすっと眠る魔法をこっそりかけていたのだろう。なんて優しい奴なのだろうか。

最後まで見てくれてありがとうございます。

少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ