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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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12話 因縁

とある轟音で目が覚めた私は家の外に出た。そこに居たのはマーチャとヴァイスだった。


「ちょっと何してるの!?」


畑の前に居るヴァイスの足元を見ると地面が抉れ、煙が出ていた。


「どうしてホワイトドラゴンが居るのじゃ?」

「いやあなたと私がこの家に連れ込んだでしょ」


マーチャは私と協力してドラゴニアンのヴァイスを家に運び込んだことを思い出した。


「だからここに居るのじゃね、だが顔を合わせたくない相手じゃの」

「どうして顔を合わせたくないの?」

「瑞希、轟音で起きてきたのか?」

「何かと思ったら戦闘が始まってたから……ここは一旦落ち着こう?ね?」


私はその場をとにかく収めることに重点を置いた。そしてお互いの熱が冷め、どうして仲が悪いのか聞き出していった。


「どうしてお互い仲が悪いの?」


お互い気まずい空気になったがマーチャが話した。


「元々魔族の類にドラゴニアンが含まれていたのじゃ、じゃが数年前に魔族から離脱するとホワイトドラゴニアンとブラックドラゴニアンの両方から言われて半ば強引に離脱したのじゃ。その時の遺恨があってバチバチなのじゃ」

「なるほど、ヴァイスはこの事知ってる?」

「知ってる、だがそれは同族が言ったことであって私自身思ったことはない。だが出会ってしまっては気まずい空気が流れるのを覚悟していた」


互いに目を合わせようとしないヴァイスとマーチャだったが私が無理やり顔を向けさせようとした。


「ほら、顔を合わせなさいよ」


互いに目を会わせることを拒否し、私の手には負えないと判断したのだった。


「でもここでは争いごとはやめてね。一歩間違えてたら畑に攻撃が当たってたかもしれないからね」

「それは……ごめんなさいなのじゃ」


私は手を叩いた。


「これでこの場でのいざこざは無し。いいね?」

「はーい」


ヴァイスは家の横に積んである岩から手ごろな石を切り出そうとしてツルハシを持った。


(ヴァイスはヴァイスなりの譲れない事があるだろうしマーチャはマーチャなりの譲れないのもあるんだろうな)


私は穴を埋めようとしているマーチャに声をかけた。


「マーチャ、穴を埋めようとしてるの?」

「のじゃ……だって儂が吹き飛ばした穴じゃからな」


私は穴を埋めようとマーチャと同じように同じ動きをしていた。


「マーチャには譲れない物があったんでしょ?だからヴァイスと喧嘩になった」

「そうなのじゃ……これは魔王としてのマーチャの問題なのじゃ」

「一旦仲直りしてみたら?そうしたら何か見えてくるかもしれないし」


私はマーチャに謝ってこいというのを言った。


「まぁ……そうじゃな……言ってくるのじゃ」


マーチャは畑に吹き飛んだ土をあらかた穴に入れた後、土魔法で穴を塞ぎ、ヴァイスに謝りに行った。私はその様子をこっそりと物陰から見るのだった。


「その……さっきはごめんなのじゃ」


ヴァイスはほとんど完成している脱穀機の調整必死にしていた。そのせいかマーチャの声が聞こえていなさそうだ。


「儂がヴァイスの事を聞かずに偏見で接していたのを詫びる、ごめんなのじゃ」

「それで?」


ヴァイスから帰ってきた言葉は塩らしかった。


「それで?って……どういう意味なのじゃ?」

「私は今必死に調整をしてる、あんたに声をかけられたら0.1mm単位で調整しているのが水の泡だ」

「ごめんなのじゃ」

「まぁ、調整していない時に話しかけてもらうのは大歓迎だ」

「ありがとうなのじゃ」


どうやらヴァイスは調整で忙しく、話しかけれない状態のようだ。そして脱穀機の調整が終わり、動作確認をし終えたヴァイスはゆっくりと立ち上がった。


「これでいいだろう」


マーチャは今だと思い話しかけた。するとヴァイスは作業中の時の声色とは別に少しだけ明るかった。


「分かってる、謝りたいんでしょ?もういいよ。あなたの詫びはもう受け取ってる」


そう言ってヴァイスは家に入っていった。


「瑞希、物陰から見てるのはバレバレなのじゃ。どうだった?」

「ばれてたか……まぁいいんじゃあないの?ヴァイスがどう思ってるか次第だけど」


マーチャは少し半泣きでこっちを見てた。


「何だよその顔、まるで子犬みたいだな」

「うるさいのじゃ……魔王なのに子犬は違うのじゃ」


そしてどんどんと太陽が落ちていき月が見え始めたころ、街から出ていく光の数が多い事に気が付いたのだった。


(あれは松明なのかな……?だけど松明の量が異常すぎる……それに何か胸騒ぎがするし一体何だろう?)


そしてこの後、街の人が私の家に来るとは知らなかったのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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