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122minutesの誘惑

15話です。

今回、結構、「急・展・開」かも・・・。




虹色マカロン Part15   122minutesの誘惑



ホラー・コメディ・アクションと、今まで観た映画は3本。

途中で休憩を挟んだこともあって結構時間が経ってしまった。


「ちょっと疲れたね、コーヒーもう一杯淹れる?」

「うん、今度はあたしやるよ」


そう言って彼女はキッチンに向かった。

これが最後の1本か、恋愛映画だな・・・。

何気なくDVDのパッケージを裏返す。

122分か、わりと長めだな。そう思いながら壁に掛かった時計を確認する。

9時50分か、思ったより遅くなってしまったな。


あ・・・


今の時刻は9時50分、映画は122分。これを最後まで観ると終るのは11時52分になる。

終電は12時5分だけど、ここから駅までは15分だから、単純計算しても12時7分。実際はもっと遅くなるだろう、いずれにしても終電には間に合わない。

タクシー?

だけど雨の週末・しかも深夜となればタクシーも簡単にはつかまらないだろう。



心臓が早鐘を打つ。

彼女はまだこのことを知らない。

知らせるべきだ、でないと帰れなくなる。


でも・・・



俺も気付かなかった、ってことにすれば・・・

そう、今、たまたまパッケージを見たから気付いたけど、もし・・・

例えばコーヒーを淹れに行ったのが俺のほうだったら・・・

パッケージを裏返さなかったら・・・

このことに気付くことはなかったんだし・・・



いや、駄目だ、何考えてる。


でも、

だけど・・・


明日は、日曜日。もともと会う約束をしている。


俺は彼女とずっと一緒にいたい。

彼女を

帰したくない


だったら・・・



俺が黙っていればわからない。



それはこの上なく魅力的な誘惑だった



黙っていれば

気付かなかったふりをすれば


どうなる?




パッケージを見つめたまま、俺はずっと動けなかった。







前々回、前回のギャグパートから、一気に緊張感が漂う展開に。

蒼祐の出した結論は、そして美紅は・・・

次回をお楽しみに

・・・なんつって。


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